と言っても、特に新たな発見があるわけでもないので記事にするかは迷ったのだが、まあこういうのもいいかなと、とりあえずの公開である。

日曜日の朝、毛無峠までやってきた。

今から斜面に見えているつづら折りの砂利道を下って、小串鉱山跡まで行ってくるのだ。

有名な群馬県の看板を越え、山道へと入っていく。

山道と言っても、険しいアップダウンがあるわけではないのでハイキングのようなものだ。

1時間ほど山道を下り、前回も訪れた変電所跡を見て回る。

内部には当時の設備が残されている。
なかなかいい雰囲気だ。

天井は腐って抜け落ちてしまっているが、コンクリートの壁はまだまだ強度を保っている。

変電所を後にして、斜面を下っていく。

前回も見た、坑道の入口だが、ここは完全に閉塞している。

崩れかけた施設の上部に目を向けると・・・。

上の方にも坑口が見えている。
前回はあの穴には気が付かず、行っていなかったのだ。

斜面を大回りしながら上部へと登っていく。

足場も悪く、高さもあるのでちょっと緊張する。

坑口の裏側にたどり着いた。

前へと回り込んでいく。
奥は塞がれているとは思うが、とりあえず入ってみよう。

天井の高さは150cm程度。
腰をかがめながら奥へと進んで行く。

やがて、崩落の跡のようなものが見えてきた。
ちょっと分かりにくいが、上部からは太陽の光が差し込んでいる。

奥へ進んで行き上を見上げると、崩落では無く、煙突のような物が作られていた。

それ以上奥に進むことは出来ないので、坑口に向かって戻り始める。

穴から抜け出して、斜面を下る。
藪の中に電柱のようなものが遺されているのが見える。

藪を抜けると当時の消火栓が残されていた。
こんな斜面に消火栓が残されていることにちょっと驚いた。
地中の配管で水を送っていたのだろうか。

上蓋を外してみると、錆びついたハンドルジョイントが。
ハンドルがあれば回してみたかった。

このあたりには、もう何も無さそうだったので、奥に見えている茶色い山の下まで降りてみることにした。

小高い山の斜面をぐるっと回りこむように歩いていく。

平場には、前回も見たトラックの荷台が転がっている。

その付近で見つけた謎の石片。
煉瓦とは違うようだが、何やら文字が掘られている。
ニッサンって、あのニッサンなのかな!?

更に下に降りていけそうなので行ってみることに。
オフロードバイクが遊びに来ているようで、二輪車の轍が残されている。

斜面をずるずると滑りながら下まで下ってきた。
この場所には当時、たくさんの住宅が立ち並んでいたそうだが、今はその面影すらない。

何か残されていないかと、端の方まで見て回る。

人工的に作られた平場のようだが、ボルトや鉄材がたまに落ちているくらいで、見るべきものは何も無かった。

唯一見つけたのが、隅の方に落ちていた鉄骨とドラム缶。
かなりの年数が経っているせいで錆でボロボロだった。

他に見るべきものが何も無さそうなので、斜面を登って戻る事に。

斜面は土砂が安定せず、登るのは結構大変だ。
一歩一歩足場を確認しながら登っていく。

写真だとスケール感がなかなか伝わらないと思うが、山のピーク付近に立っているのが同行した誉氏だ。
結構な距離という事が少しは伝わるかな。

茶色い山の尾根をそのまま進んで行く。

遥か眼下には廃墟のような朽ち果てた建物が見えている。
無理すればここから下って行けそうだったが、ここには行かなかった。

緩やかな尾根道をどんどんと進んで行くと・・・。

今度は乗用車が棄てられているのが見えてきた。
年代的にそれほど古いものではなさそうだ。
斜面もそれほど急ではなかったので下ってみることにした。

棄てられた乗用車の横まで降りてきた。
ボンネットが錆で赤く変色しているのがまるで血のようで気味が悪い。

崖の上から落としたのだろうか。
屋根も大きくつぶれてしまっていた。

小串鉱山跡地を大回りしながらそろそろ戻り始めることに。
前回見た石垣はまだ崩れずに残っていた。

ゆるい斜面を登りながら上部へと向かっていく。
この荒涼とした風景も、間もなく冬を迎えて雪の下へもぐってしまうのだろう。

前回と同じく、尾根に沿って登って戻っていく。

やっと上部へと到着!
ずっと上り坂だったので息が切れる。

あとは遊歩道のような山道を1時間ほど歩けば、車を停めた駐車場だ。

稜線上に鉄柱が見えてきた。

という事で、今回の目的は、実は小串鉱山内に残されているとされる毛無隧道を探しに来たのだが、今回は全く見つけることは出来なかった。
現在は通り抜けできる状態ではないらしいが、それでも実際に見てみないとなかなか納得できないのだ。
来春の雪解けの後にまた、探しに来よう。

と言うわけで、成果無しのダメダメレポでしたが、たまにはぬるい探索もありかなと (^^;

毛無隧道についての情報をお持ちの方、是非一緒に探索行きましょうー!笑
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