
かなりガレた壕内を進んで行く。
そろそろ進めなくなりそうだが、まだ上部に隙間が開いている。
うん、もう少しだけ進んでみよう。

隙間を乗り越え進んで行くと、また広い空間が現れた。

広い空間には、背丈を超えるほどの岩がゴロゴロしている。

岩から岩へと伝いながら更に奥へと進んでいく。

どんどんと奥へ進んでいくが、足下も周囲も本気で危なくなってきた。

まだ進める隙間はあるとはいえ、崩れたら怪我じゃ済まなそうな岩が複雑に重なり合っている。

足下も、岩が崩れて足でも挟まったら自力で抜け出せなくなるかも知れない。

しばらく迷ったあげく、この奥はこれ以上深追いしない事にした。

今来た隙間を引き返すべく、戻る準備をする。

今来た道を戻るだけとはいえ、気を抜くと岩の隙間に落ちてしまいそうだ。

よくこんな所を進んできたと思えるような、超巨大な岩が積み重なっている。

入り口付近まで戻ってくると、やっと天井の岩肌が見えてきた。
天井が崩落しないとは限らないので気は抜けないが、ちょっと安心だ。

こんな危ない穴、さっさと抜けだそう!!!
そう思いつつ周囲を見渡していると・・・。

奥の壁際に何やら階段のような物を見つけた。

わお!
これはどこかに続いているぞ!!
先ほどまでの危険な状態を忘れ、引き込まれるように階段を降りてゆく。

どんどんと階段を降りていく。
思ったよりも深いところまで続いているようだ。

しかし降りきったところはやはり瓦礫だらけの釜の底だった。
ここからはどこにも行けなそうだ。
しかしよく見ると、巨大な岩の横に人がすり抜けられるだけの隙間が・・・。
うん、行っちゃう!?

その隙間をガサゴソと抜けていくと・・・。
おお!
更なる広い空間が!!

先に広がる広い空間に向かって岩を登っていく。

空間自体はとても広いのだが、大きな岩が転がっているのは相変わらずだ。

落差に気を付けながら、奥の方まで見に行ってみる。

下を覗くとかなりの深さだ。
これは落ちたくないぞ(*´д`*)

登ったり渡ったり下ったりしながら進んで行く。
完全にリアルダンジョンなのだが、めぼしいアイテムは何も見つからない。

かなり奥の方まで進んできてしまった。
帰り道、道に迷ったら嫌だなあ。

そんなことを考えながら更に進んで行くと、大きな窪みを囲む広い空間に出た。

窪みの中をのぞき込む。
底には水が溜まっている。
無理すれば降りられそうだが、登れなくなりそうだ。
ロープは持ってきているが、ロープを安定してかけられそうな所が見当たらないので、ここに降りることは断念した。

天井にはたくさんのコウモリが身体を休めている。
酸素の心配は無さそうだ。
しかし、これ以上この奥に進むことは、もはや、難しい。
今度こそ本当にここを脱出することにした。

再び今来た道を戻り始める。

風景が似ていてなんだか迷いそうだ。
たしか、あの上の隙間を越えてきたはず・・・。

あ、なんか見覚えのある場所だ。
この先の岩の隙間を抜けたら、階段のあった辺りのはずだ。

あった!
あの隙間だ。

階段を上がり、天井の低い坑道を進んで行くと、やっと、進入した坑口が見えてきた。
良かった、助かった(*´д`*)

安心したのもつかの間、斜面に阻まれる。

斜面を登り切ると、石垣がある古道へと戻ることが出来た。
時刻はもう15時に近い。
朝から休み無く潜っているので、おなかぺこぺこだ。
このまま山を下りてしまいたいが、この斜面を降りきるのは難しそうなので、再び石切場内を抜けていくことに。

ここを抜けてきた際は、ずいぶん荒れていると思っていたのだが、先ほどの瓦礫の山を見た後だと、もはや余裕の通路だ。

のんびりと坑内を歩いていく。

そして住宅街付近の坑口から脱出した。

一日中、暗く灰色の空間の中にいたため、日に照らされる物全てが色鮮やかに見えてくる。

探索の成果があったのか無かったのかは良く分からないが、丸一日山の中をうろうろした一日だった。
今回は時間が無くなってしまったので未探索だが、付近の山には、大きな別の空間も見受けられたので、時間を作ってこちらも見に行ってみたいと思う。
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