
城ケ島の探索を終え、横須賀の貝山緑地へとやってきた。
この一帯にもたくさんの地下壕が眠っているのだ。

まずは、貝山地下壕の第二工区へと。
ここは、貝山緑地にある地下壕の中でも最も延長が長い。
釜戸や階段など、見どころも多い。

開口部の多くは行政により塞がれてしまったが、そのおかげで土砂の流入が抑えられている箇所も見受けられた。

普段も水没している区域もあるが、本日は普段よりも水没箇所が多いようだ。

この地下壕は、基本的には素掘りなのだが、場所によっては石組の壁が作られていたりする。

坑道も複雑に入り組んでおり、なかなか楽しめる作りである。

当時の鉄扉がそのまま残っている。
ほとんどが戦後に鉄材として盗難されてしまっているので、これは、非常に珍しい。

どんどんと奥へと探索を進めていく。

既に時間は夕刻に近くなっているが、開口部からはまだ外の光が差し込んでいる。

自分は半年ぶり位にここに潜ったが、貝山は何度潜っても楽しい。

廃車が棄てられているクレーンのある壕口へと向かう。

初めて見たのはもう10年近く前になると思うが、更に崩壊が進んでいるようにも見えた。

ここ、貝山地下壕の見どころである、階段を登っていく。
この階段は山頂付近まで続いている。

しかし、山頂部分はほとんど埋まってしまっている。
しかし僅かな隙間があるので、汚れることを厭わなければ、出入りは可能だ。

今度はすぐ近くにもう一つある階段を登る。

こちらの階段は階段上の瓦礫も少ない。
そして、山頂部分には、行政により扉が取り付けられており、出入りは出来なくなっている。

それぞれが一通り内部を探索したのでそろそろ次の壕へと向かう事に。

既に日没寸前だが、まだ外は明るいようだ。

この壕を出て、すぐ横の斜面をガサゴソと登っていく。

しばらく登っていくと、上部の壕口に到達した。

内部の作りは、貝山地下壕本体とそっくりだ。

貝山地下壕の上部に位置するこの壕は、あまり知られていないようで、内部はほとんど荒らされていない。

ここにもかまどの跡が残されている。

他の貝山上部壕にあるものとそっくりな四角い掘り込みもある。

広さはそれほど広くは無いのだが、きれいに掘られており、高さもあるため楽に探索できる。

当時のものであろうレンチやスパナが壕内に残されていた。
このサイズからすると、かなり大きめの機械を整備していたのではないだろうか。

一通り内部を探索し終え、今度は山の反対側にある上部の壕へと向かう。
すっかりと日が暮れた園内の藪を、ガサゴソと突き進む。

ほどなくして、別の上部壕へと到着。
ここは、俗に 貝山上部A壕 と呼ばれる壕だ。←勝手に呼んでいるだけ

この壕が水没しているのは見たことが無いが、この日はくるぶし程度の水没が見受けられた。

そして、この上部A壕最大の見どころであるmたくさんの四角い掘り込み。
この掘り込みにろうそくを置いて写真を撮ったら、すごい写真が撮れそうだ。

上部壕は他にもあるのだが、時間の都合でそろそろ解散する事に。
辺りはすっかり闇に包まれている。

この日は初顔合わせの探索で、短い時間でたくさん回ったので大急ぎでの探索となってしまった。
あけさん、よもぎさん、まめぴーさん、三浦半島には、まだまだたくさんの地下壕があるので、是非またみんなで潜りましょう!!
そして、yakumoさん、またよろしくです (^^)/
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