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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 野島・夏島ぶらぶらリサーチ  2009-01-05

横浜市にある野島と横須賀市にある夏島。
横須賀海軍航空隊が戦闘機の試験飛行を行っていたこの場所は数々の戦跡が残っている。
当時の滑走路は現在は日産自動車のテストコースへと改修されている。
また、航空機の部品工場だった建物は、現在も日産自動車の工場として使われている。


野島(昭25)
まずはこの地図を見て頂きたい。
この地図は、昭和25年発行の野島の地図である。
分かりやすいように着色してあるが、山を貫くトンネルが掘られている。
しかも、野島の南東に位置する夏島と陸続きになっている。
おそらくこれは海軍が利用していたものだろう。




googlemap.jpg
これが現在の野島の地図。
トンネルは地図からは消されてしまっている。
また、陸続きだった野島と夏島は完全に分離されてしまっている。

このトンネルは当時は飛行機格納庫として使用されていた。
これだけ大がかりな施設があるのだから、この山の中にはきっとすごい地下壕が眠っているに違いない。
しかし、ネット上でも野島の地下施設に潜入したレポートは見つからない。

なぜだろうか。

現在の野島はどういう状況なのだろう。
早速行ってみた。




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山肌に巨大な口を開けている飛行機格納庫。
上部があれだけ開いているのだから進入は可能だろうが、まずは正攻法でこの山の周りを回ってみることに。
どこかに坑口があるに違いない。




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山肌に沿ってチャリを走らせていると神社を発見。
神社の裏っていままで坑口率が高いんだよなー。
しかも、穴があるときは大抵『立入禁止』の看板もある。

もう坑口発見か!?




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早速お堂の裏に回り込んでみたが穴なんて全く無い。
見上げると、いまにも崩れてきそうな断崖。

ほんとに危険な場所らしい。




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それにしてもこの神社、きつねの石像がたくさんある。
中でもこいつが一番かわいかったので記念にパチリ。




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更に山肌に沿って進むと、なんだあるじゃん坑口。




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近くまで行ってみると下部は土砂が堆積しているが、坑口自体は塞がれていない。




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しかし坑口から中に入り少し進むといきなり水没していた。
水没の規模は推定30cm程なので、長靴持参で来れば内部潜入は可能だろう。
また、入り口付近でこの程度の水没ならば、奥に進めばすぐに水は無くなると思われる。
(坑道を掘削する際は当然排水を考えて坑口に向かって若干斜めに掘削するはずである)




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今日の所は進入をあきらめ、更に山肌を調査する。
すると、公園に面した山肌には塞がれた坑口が次々と現れた。
確認しただけで 8個の坑口が確認できた。
やはり人目につく穴は塞がれてしまうのだろう。

そのままぐるっと山の反対側に来ると、飛行機格納庫の反対側の坑口にたどり着いた。
向こうとは形がちょっと違うけど、やっぱりでかいな。

うー、中に入りたい・・・。




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更に進むとまた坑口が。
塞がれていないようにも見えるが。

つーか、誰だよこんなところに脚立をセットした奴は!
どうもありがとう。




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しかし残念ながら数メートル先で閉塞していた。




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一見塞がれていないような穴はたくさん見つかるのだが、塞がれていないものはどれもすぐに閉塞しているものばかりだった。
まあ、公園だから当たり前か・・・。




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塞がれている穴に隙間があるものを発見。
内部が確認できる可能性がある!

早速行ってみることに。




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内部からは強烈な風が吹き出してくる。
他にも開口部が存在するのは確実か。
しかし、飛行機格納庫と地下壕は接続されているだろうから、格納庫に吹き込んだ風が吹き抜けているのかも知れない。

懐中電灯で照らしてみても全く内部状況は分からない。
内部は相当に広いのだろうか。




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カメラを隙間に突っ込んでフラッシュを焚いてみたが状況は変わらない。
内部にはかなりの水蒸気があり、光が屈折して奥まで届かない。

うー、中に入りたい!

後に、進入しました!!



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地上部分は人目に付くこともあり水没箇所以外は全て塞がれているため、今度は頂上に登って上から探索することにした。




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頂上付近の山肌に、なんとなく踏み跡のように見える箇所があったので降りてみる。




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しかし、落ち葉で足場は滑るし、滑落したら崖から落ちそうだし、なんだか命のキケンを感じたため、早々に撤収。




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結局進入可能なのは水没箇所だけかー。
そんな事を考えながら、海を見ながら一服。




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ふと目をやると遠くに夏島の小高い丘が見えている。
あの中にもかなりの規模の地下壕が眠っている。
今日は野島だけの予定だったが、ちょっとだけ夏島も見ていくか。

時間はもう夕方5時になろうとしていたが、穴にも入れず消化不良だったので夏島に向かうことにした。




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日没に間に合うように、夏島へ向けて細い路地をチャリを飛ばす。
だいぶ気温も下がってきた。


次回、 野島・夏島ぶらぶらリサーチ その2 へと続く。
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