普段の地下壕探索に比べると、かなりぬるい探索だが、一年ごとの状況変化を楽しんでもらえればと・・・。

前日は、渋川伊香保インター付近にて車中泊。
どんよりとした曇り空の下、早速八ッ場ダムへと向かう。

ダム工事の付け替えトンネルをくぐり、まずは水没想定区域を八ッ場大橋の橋上から見てみることに。

一年ぶりに見た水没区域だが、昨年よりも樹木の伐採も進んでいるようだった。

湖底の地形を改良しているのだろうか。
たくさんの重機が何やら作業をしている。

昨年下って行った道路の周囲は既に樹木が全て無くなっている。
まだ入ることは出来るのかな!?
あとで行ってみよう (^^)

橋の反対側からは、建設中の八ッ場ダムの堤体が見える。

昨年の訪問時よりもだいぶ高さを増しているようだ。
ちょっと、近くで見てみよう。

各所にたくさんある無料駐車場へ車を停め、自転車へと乗り換える。

そして、ダム本体工事の見学広場まで自転車を走らせる。

ダムの工事の進捗状況は、小高い丘の上に作られた見学スペースから確認することが出来る。
自転車を置き、早速斜面を登っていく。

眼下にカメラを向け、ズームアップしてみると、日曜日だというのに絶賛工事中だ。
夜間も工事をやっているくらいだから、当然曜日など関係ないのだろう。

見学広場から、ダムの反対側を眺めると、先ほどいた八ッ場大橋が見えている。

見学広場に隣接する、うどん屋さんとお蕎麦屋さん。
ちょっと早いけど腹ごしらえするかな。

見学広場から下りると、各所に工事現場の写真が貼ってあった。
遠くから眺めてもスケールが大きい現場だが、近くで見たら、もっとすごそうだ。

山菜のてんぷらと蕎麦を堪能し、探索を続ける事に。
と言っても、厳重な警備が敷かれている工事現場なので、当然だが立ち入り禁止を超えての探索はやらないつもりだ。

まあ、こんな所から入って行ったら、大事になるのは目に見えている。

先ほど橋上から見えていた、以前降りることが出来た道に向かってみた。
しかしこちらもしっかりと立ち入り禁止の表示が。

付近の道路をうろうろしていると、何やら細い道が山を下っているのを見つけた。
A型バリケードで塞がれている。
そこには何やら紙が…。

近づいてみると、『崩落により、車両全面通行止め』と書かれている。
てことは、車両以外はOKてことか。

自転車を押し、山に入っていく。
ここは、八ッ場ダム水没区域の法面の上方になる場所だ。

道はゆっくりと下っている。
新しいガードレールがちょっと意外だった。

細い道をどんどんと下っていくと、集落の跡だろうか、石垣があった。
この道は生活道路だったので、住民が全て移動するまで整備されていたのだろう。
荒れた感じはほとんど無い。

急に道幅が狭まっている。
ここが崩落現場だろうか。
路盤の一部は無くなっているが、徒歩であれば十分に通り抜けが可能だった。

崩落区間を抜け、更に下っていくと、再度、バリケードが。
バリケードには特に何も書かれていないようだ。

いつの間にか、河原と同じ高さまで降りているようだ。
付近に工事の気配は全くないが、これ以上入ってはいけないような雰囲気。
というか、この先進んでも河原が続いているだけだ。

この場所は湛水後には確実に湖の底だろう。

これ以上どこへも抜けられなそうだったので、今来た道を戻り始める。
眼下には、工事事務所だろうか、プレハブの建屋が見えている。
昨年訪問時はあの建物の横まで道を下ることが出来たが、現在は関係者以外は入れない。

渓谷を跨ぐ鉄橋は、湛水前には取り外されるのだろうか。
最近は、廃道化工事の際に橋梁の撤去を行なう事も多いので、もしかしたら撤去されてしまうかも知れない。

帰り道はずっと上り坂なので息が切れる。
かなり上まで登ってきた。
この道自体はかなり古そうだ。
集落がまだ賑わっていた際は、山頂へ向かう道だったのだろうか。

車を停めた駐車場まで戻ってきた。
初夏の風が気持ちいい。

自転車から車に乗り換え、対岸へと向かう。
対岸も各所で工事が行われているようで、迂回路を通り付け替え道路へと。

高規格の付け替え道路はとても快適だ。
今度はトンネルを抜け、温泉街跡地へと行ってみることに。

トンネル先の広場に車を停め、再び自転車に乗り替えて温泉街へと向かう。
前回訪問時、既に下りきる前で通行止めになっていたが、構わず自転車で急斜面を下っていく。

まるで工事専用道路のような佇まいだが、途中に住宅があるため、関係者以外立ち入り禁止にはなっていない。

やがて道路は通行止めとなる。
しっかりしたフェンスに塞がれており、前回と同様、これ以上進むことは出来ない。
ここにあった王湯は、ほとんど基礎のみの状態となっている。

河原湯神社へと行ってみる。
昨年の時点で移転が終了していたが、どうなっているんだろう。

苔生した階段を登っていく。
この階段はこのまま残すのだろうか。

途中からは、階段の石が取り外されている。
これも、去年と変わらない。

石を抜かれた階段を登りきる。
参道は残されているが、去年残されていた石垣は全て無くなっているようだ。

中身を抜かれた消防ホースの収納庫と消火栓だけが残されている。

なぜか、バルブのレンチが差し込まれたままだった。
通水されていないようで、バルブを回しても何も起こらない。

撤去された石垣は、移転先の神社に移設されるのだろうか。

この場所も袋小路でどこへも行くことが出来ないので、戻り始める。

下りが楽と言う理由だけで自転車で降りてきたが、登りは大変だ。
とてもじゃないけど漕ぐことが出来ない急坂だ。

息を切らせて車へと戻る。

そして今度は八ッ場大橋隣の不動大橋を渡り、車を停める。

橋上から眼下を見下ろしてみる。
まだ伐採されていない木々も残っている。

前回行くことが出来た国道145号の旧道が見えている。

線路と枕木の撤去も始まっているようだ。

国道側はバリケードにより塞がれているのが見える。

今回もこの場所まで行ってみようと思っていたのだが、ここへ下る道の入口で、既に立ち入り禁止となっていた。

不動大橋の東側、ダム側に目を向ける。
橋の下にはたくさんの工事車両が停まっている。

ここ不動大橋には湛水時のイメージ写真が展示されている。
この景色に水が貯まると・・・。

ここからの眺めはこのようになるようだ。

同様に、対岸のこの景色も・・・。

ほとんどが水面の下へと潜ってしまうようだ。

湖底になるはずの場所に、まだ取り壊されていない建物が。
倉庫として活用されているのかもしれない。

時刻も夕刻に近づいたので、そろそろ車へと戻ることに。

車に自転車を積み込み、岐路につく。

帰り道は前回同様に国道406号だ。
線形から想像するよりは険しい道で無く、高崎まで案外快適に走行できるため、また走ってみたくなったのだ。

離合の心配も必要ない、快適な峠道が続く。

いくつもの集落を通り抜けていく。
こういう道路は本当に走っていて気持ちが良い。

歴史を感じる建物が並んでいる。
往時は宿場町として栄えていたのだろうか。

八ッ場ダムから高崎まではおよそ 60Km。
1時間半程度の道程だ。

17時過ぎに八ッ場ダムを出て帰り始めたのだが、高崎市内でもまだ日没には至らなかった。
夏も近づき、だいぶ日も長くなっている。

でも明日も仕事なので、今回は本庄児玉インターより関越自動車道へと乗り、横浜まで。
という事で、来年もまた、八ッ場ダムを訪れてみたい。
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