
翌朝、抜けるような青空の元、国道 352号の不通区間を目指して走り出す。

離合不可能な狭い道を進んで行く。

狭い一本道を進んで行くと、通行止めの看板が現れた。
右手には、山荘に続く道があるので、ここまでは通行可能にしているようだ。

この地図の左上からスタートし、現在いるのが 『A』の地点だ。
奥只見シルバーライン(『D』)があるためか、国道 352号は開通の必要性が無いと思っているのか、この時期は、いつ来ても通行止めだ。
今回は通行止め区間には入らないが、この夏中にはこの区間をなんとか通り抜けてみたいと思っている。

今度は奥只見シルバーラインを通り、通行止めの反対側を見に行ってみることに。
狭い道を戻り始める。

春先は奥只見丸山スキー場へ行くために頻繁に通っている道だが、この時期に通ることはほとんどないのでなんだか新鮮だ。

と言っても、ほとんどがトンネル区間で占められているので、温度も風景も冬とそれほど変わらない。

せっかく来たのだから、終点地点まで行ってみようと、そのまま車を走らせる。

まだ6月初旬という事で、雪がそこかしこに残されているが、気温は25度を超えていた。

一通りスキー場周辺をぐるっと回り、再びトンネルに入る。
いつか入ってやろうと狙っていた、トンネル内の転回場所で写真を撮ってみる。
うん、このコンクリートの感じがやっぱり最高だ(*^^)

現在は無料開放されている奥只見シルバーラインだが、以前は有料道路だった時代もある。
しかし、通行量に比べ維持費がかかりすぎるため、新潟県へと譲渡され、現在は県道として新潟県がこの道を維持管理しているのだ。

トンネルの側面には、無数のチェックが書き込まれている。
これだけの長さと数のトンネルを維持するのは、本当に大変なのだろうと思う。

奥只見シルバーラインから一般道へと出られる、唯一の交差点からトンネル外へ。

奥只見シルバーラインから通じている国道 352号だが、『B』~『C』区間だけは通行が許されている。
まずは、『B』の地点を見に行ってみることに。

不通区間へ向かうと、すぐに電光掲示板が・・・。

枝折峠通り抜け不可と書いてある。
物理的に通れないのか、それとも、管理上の問題で通したくないのかは分らないが、具体的な通行止めの理由が書いていないので、気になって仕方がない。

先ほどの地図の『B』の地点までやってきた。
車両のみ通行止めのようなので、登山客等はここから山に入っていくのかもしれない。

ちょっと歩いて見に行ってみる。
工事関係車両だろうか、トラックが1台止まっている。

その付近には、『枝折峠は転落事故多し!、初心者はシルバーラインへ』の看板が。
事故が多いし、代替の道もあるので、通行止めにしておきたいのかな!?

でも峠はここより更に 500メートルくらい登るはずだ。
この場所で雪があるという事は、峠付近にはもっと雪があるため、物理的に通れないのかも知れない。

そのまま歩いていくと、作業車が止まっているようだ。
当然ではあるが、道路の維持管理は続けているのだろう。

道路の脇に、国道番号が書いてあった。

脇の枝を寄せると、木々の葉に隠されていた国道標識が現れた。

通行止め箇所まで戻り、河原へと降りてみる。
雪解け水は手が凍るほどに冷たかった。

でも、驚くほどの透明度だ。
ほとんど人も来ないだろうし、ここで車中泊したら気持ちよさそうだな。

いつまでもここにいても仕方ないので、今度は福島県側の通行止め箇所に行ってみる。

すると、予告通り通行止め。
そりゃそうか。

もう6月だというのに、冬季閉鎖と書いてある。
今年こそこの道を抜けてみたいのだが、8月くらいに再訪すればいいのかな!?

まあ、ともかく『B』~『C』 区間以外は走れないことが分かった。

再び、奥只見シルバーラインへと戻っていく。

気持ちよくトンネル内を走っていると・・・。

何やらトンネルの側面にシャッターがあることに気が付いた。

シャッター付近は非常停止帯となっていたので、車を停車してシャッターを見に行くことに。

シャッターには、『この取手を矢印の方向に回して開けてください』 と書かれている。
開けてくださいとお願いされたなら、開けてみるか。

軽く持ち上げてみると、するするとシャッターは上部へと開いていく。

なんと、シャッターの向こう側には道が続いていた!!
右手に小さな穴が見えているが、あれは残雪が側溝を流れる水の熱で溶かされているだけかな。

車を置いたまま、ちょっと道を進んでみる。
何か看板が見えてきた。

何かと思ったら、山菜の採取を制限している看板だった。
これ以上進むな的な注意書きは無さそうだ。

もう少し進んで行ったのだが、地図によるとこの先は行き止まりになっているようなので、これ以上は進まなかった。

車に戻る途中、ふと右手に目を向けると・・・。

なにやら、トンネルのような物がある。
シルバーラインに向かって掘られているし、まあ、ただの横穴だろうけど、とりあえず見に行ってみる。

内部は照明も無く真っ暗のようだ。

坑口に立ってみる。
奥はブルーシートで覆われているようだ。
脇には立て看板が置かれていた。

看板は、緊急時の避難所を示していた。
雪の無い時期は、坑口の前に設置されているのかも知れないが、6月の時点で置かれているという事は、通年この状態かもしれない。

奥へと進み、ブルーシートをそっとめくってみる。
内部から、ひんやりした風が流れてくる。
これはどこかに貫通していることは確実だな。

内部を覗きこんでみると、奥の方にぼんやりと明かりが見えている。
トンネルの中の照明に間違いないだろう。

更に内部へと進んで行く。
シルバーラインとの接合部は、人が通り抜けられる出入り口を残し、完全にコンクリートで塞がれているようだ。
今まで何度となくシルバーラインを通ったが、この出入り口には気が付かなかった。

入ってきた方角に振り返る。
ブルーシートの必要性を感じないが、何か意味があるのだろう。

出入り口からトンネル内へと入ってみる。

この写真の右側の壁に小さな出入り口がある。
カーブの途中なので、運転中の目線はカーブの先にあるため、この出入り口に気付かなかったのだろう。

という事で、ただの横穴、と言うか、避難坑という事が分かったので、シャッターを元に戻し、この場を後にする。

またここに来ることがあれば、自転車を持参して道の終点まで見に行ってみたい。

再び車に乗り、シルバーラインを下っていく。

そして、シルバーラインのかつての料金所を越え・・・。

国道17号にあるいつものリサイクルショップへと立ち寄る。

あ、飛び出し君が売ってる!

相変わらず店内の商品も混沌としており、ジャンク品のラジカセがあったり・・・。

その横にプレステ3が置かれていたりと、相変わらずの宝探し感が楽しめた。

しばらく店内を物色し、国道17号を南下していく。
スノーシェッドに差し込む夕刻の光がとてもきれいで、いくらでも運転できる気分になってくる。

三国峠に到着した。
ここにある三国隧道は狭いため、大型車両の擦れ違いが大変だ。

そこで、現在、すぐ横に新三国トンネルの掘削作業が進んでいる。
恐らく数年後に下り車線は新三国トンネルへと切り替わるのだろう。

ちなみにこの場所に車を停めると、もれなく道路情報カメラに写りこむことが出来る。

三国隧道を通り抜け・・・。

都内まで国道17号を走り続けて横浜に到着したのは21時位だった。
ということで、この夏は奥只見から福島県に抜けるルートを走破しに行くぞ~!!
走りに行ってきました(*´w`*)
- 関連記事
-
-
ちょっと足尾にドライブ行ってきた 2021/02/22
-
喜多方地滑り→国道 352号の不通区間を見に行ってみた~前編 2018/06/13
-
浜松エアーパーク(航空自衛隊浜松広報館)に行って来た 2014/04/17
-
白石人形の蔵に戦時中の品々を見に行ってみた 2021/08/05
-
帰還困難区域が縮小したので夜ノ森駅を見に福島県に行ってきた 2022/05/29
-
紀伊半島をぐるっと回ってきた 2020/03/04
-
奥只見に雪の様子を見に行ってみた! 2018/11/26
-