その地下壕のある山中にも、なにやら地下壕があるというので見に行ってみた。

場所自体、自衛隊の敷地に隣接しており、日中にガサゴソしていると通報される恐れがあるという事で、暗くなってから探索開始することに。

山肌を登り、真っ暗な藪の中へと進んでいく。

やがて、コンクリート製の遺構が見えてきた。

監視所だろうか。
東京湾方向を見渡せるようにスリットが開いている。

中を覗き込んでみると、内部はがらんとした部屋となっているようだ。

正規の入り口は塞がれているようだ。
スリットは頭が入る高さがなく、ここからの進入も難しかった。

監視所を後にして、山肌を進んでいく。
平場に壁みたいなものが作られているが、構造的にも材料的にも戦後のものであろう。

奥へ進んでいくと、何やら木の上からロープが垂れ下がっている。

ロープは2本並んで取り付けられており、どちらも地上2m程度の位置で切断されている。
丸環のようなものを使用してきちんと木に取り付けられていたので、何かの用途で使用していたのだろう。

ここから更に深い藪へと進入していく。
この藪の奥に壕が眠っているらしいのだ。

暗すぎて、方向すらよくわからない。
山肌を探していくが、なかなか見つからない。

足元に、貯水槽のような溝が切ってある場所があった。
人の手も入っているし、このあたりに壕があるはずだ。

突然視界の先に壕口が現れた。
規模は小さそうだが、なかなかきれいに掘ってある。

坑道に沿って、一段上がって掘り込みがあった。
倉庫として使用していたのだろうか。

奥は深くなく、何本かの坑道のみの小規模な壕だが、丁寧に四角く掘られている。
階下の比与宇地下壕とは全く違った雰囲気だ。

自衛隊の敷地に隣接しているせいか、内部はごみもほとんど見受けられなかった。
深い藪の中にあるせいか、壕口も全く塞がれていなかった。

とりあえず、壕の存在を確認できたので、ここを後にしたが、この他にも壕がありそうなので、今後とも調査を進めていこうと思う。
- 関連記事
-
-
尾去沢鉱山を見に行ってきた~地上遺構編 2016/09/13
-
[戦跡] 千葉県東金市の洞窟陣地群 2014/04/30
-
[戦跡] 友ヶ島砲台探索-3 (完結) 2011/09/24
-
[探険] 大谷石採掘場周辺うろうろ(*´ω`*) - 後編 2014/02/25
-
[戦跡] 多比地下軍需工場探索~後編 2017/11/09
-
[戦跡] 館山周辺うろうろ 2013/04/04
-
[戦跡] 観音崎北門第一砲台 2009/07/27
-