
横浜で うみ氏を迎え、大崩れ海岸の海上駐車場へと向かう。
そこで、空母欲奈氏 と 祐実総軍三等兵氏と合流。

まずは洞門群を見に行くことに。

洞門へのアクセスはそれほど難しくはないが、進入時に急斜面を移動する必要がある。

足を滑らせると海面まで一気に落っこちてしまうので、ここは注意が必要だ。

ビビりながらも、慎重に下っていく、うみ氏。

その先の激藪を潜り抜け、メインの洞門へ到着。

洞門内からは、海上橋を望むことができる。

波風に晒されながらも、まだ、洞門としての機能を保っている。

何度見てもいい雰囲気である。

一通り内部を見て回り、来た道を戻っていく。

海上橋と接続されているトンネル付近に、怪しい空間があるのでこれも見に行くことに。
前回よりも隙間が広がり、簡単に入れそう!

内部へと体をねじ込んでいく。

土砂で埋まりそうになっているが、先に進むことは可能だ。
この奥は、以前のレポ にあるので割愛するが、異形のコンクリートの空間となっている。

その後、海上橋を渡り、もう一つの穴を見に行くことに。
海上橋から見える洞門上には大量の土砂が堆積している。
いつかこの洞門も圧潰してしまうのかもしれない。

海上橋を渡り見えてくる洞門下の穴。

その穴を目指して海岸線を歩いていく。

穴の前に到着!
早速内部へと。

四つん這いになって少し進むと、穴はすぐに広くなる。

そして、その穴はレンガで巻かれた空間へと変化する。
これはたまらん。
この穴は、東海道本線のトンネルを掘った際の横坑とされている。
奥は完全に塞がれているので、当然だが、現在線のトンネルに行くことは出来ない。
東海道本線の旧トンネルが近くにあるので、そのまま見に行くことに。

旧トンネルである、石部トンネルへのアクセスは、以前の訪問時に比べとても大変だった。
訪問時期のせいもあるのだろうが、前日の雨の影響もあり、斜面がとにかくつるつるしている。

石部トンネルが見えてきた。
まずはそのまま入れる左手のトンネル内へと・・・。

以前はゴミが詰め込まれていたが、すっかいりきれいになっている。
差し込んでくる光がレンガを照らし出し、幻想的な雰囲気だ。
トンネルの奥は、土砂にて閉鎖されていた。

海側にあるトンネルは、坑門部分が路盤ごと無くなってしまっているので、進入が大変だ。

先人が設置してくれたベルトに全体重をかけ、腕力で内部へと登っていく。
ベルトが切れたり、手を滑らせたりしたら、足元の斜面から海上まで転がり落ちてしまうので、気が気じゃない。

なんとか無事に内部へと進入。
ベルトの先は、大きい石へ縛られている。
シートベルト状で信頼性は高いだろうが、潮風や日光に晒されているので、案外痛みは早いかもしれない。

トンネル内部は隣と同様の作りだった。

しかし、海側という事もあり、こちらには横坑が作られている。

横坑の先は海側の崖に開口しているが、高さがありすぎてここからは外に出られない。

崖側から見上げるとこんな感じ。
左上の黒っぽくなっている所が開口部だ。

トンネル内部では、レンガ萌えの うみ氏が、レンガの刻印を熱心に撮影していた。

一通り内部を見て回り、トンネル内より脱出する。
出る際も、足場が悪すぎて腕力だけが頼りだ。

海岸には巨大なレンガの塊がたくさん転がっている。

今回のレポはスマホの写真ばかりであるが、ちゃんとしたカメラを持参していけば、きっといい写真が撮れるだろう。

刻印を探したり、レンガによじ登ったりと、それぞれ遺構を楽しんだ。

ここから上にある道路に戻る途中に、レンガの遺構があるので立ち寄ってみる。
かなりの急斜面を登りきると・・・。

レンガ巻きの水路が続いているのだ。

時期的には、横にあるトンネルと同時期に作られたものだと思う。

写真で見ると楽勝そうに見えるこの斜面だが、降りるのは結構大変だ。
3点支持を保ちながら下っていくのが鉄則なのだが、それに失敗すると滑り落ちるしかなくなる。

足の置き場に迷い、しばらく耐えていた うみ氏だが、この後、ずるずると滑り落ちていった (>_<)

一度車に戻り、小休止。
その後は、もう一本あるという、東海道本線の横坑に潜ることに。
この横坑も 以前進入している のだが、とにかく水没がすごいのだ。
今回は、うみ氏がどうしてもこの水没横坑に潜ってみたいという事で、この探索が行われた。

車で近くまで移動し、ウェーダーへと着替える。
集落を山に向かいウェーダーで歩いていく怪しい集団。

山肌にある獣の罠の横をすり抜けていくと・・・。

やがて東海道本線の横坑の坑口が見えてきた。
地元の方の話によると、この横坑は東海道本線のトンネルの排水のために作られたものだという事だ。
現在はほぼ埋まっており、利用されている気配はない。

隙間より体をねじ込み内部へと進入する。
内部はすぐに腰下位の水没だ。
足元にあるがれきや泥土で歩きにくい事この上ない。

足元に気を付けながら、奥へと進んでいく。

奥に行くに従って、徐々に水位は低くなってくる。

そして、最奥部に近づくと、突然のレンガ巻きが出現する。

地質の関係なのかは分からないが、こんな地中の奥底にレンガ巻きが出てくるのは、テンションが上がる。

この先にある閉塞部の手前のみだが、レンガ巻きの長さは 20m程度だろうか。
レンガ表面には汽車の煤煙だろうか、すすがびっしりとこびりついている。

レンガ巻き部分を抜け、最奥部の塞がれた個所から入口方向に振り向いて撮影。
坑道の端にはプラットホームのような段が設けられているが、用途は不明だ。
奥は塞がれているものの、列車が通るとゴトゴトという音と共に、隙間から風が吹き出してくる。

しばらくこの場所を楽しんだので、そろそろ脱出することに。
帰りは再び長い水没を越えて行かなければならない。

4人が歩いた後の水没部は完全に混濁し、もはや足元を照らしてももはや何も分からない状態だ。

坑口付近へ戻ってきた。
そう。この横坑は、坑口付近にもレンガが巻かれているのだ。
入壕してすぐはかなりの深さがあり、落ち着いてレンガを見ることは出来なかったが、奥まで潜ってきた後は、だいぶ余裕が出来た。

レンガを見ながら、坑口へと向かう。

そして、下界へと脱出!!!

ここで時刻はそろそろ午後3時となった。
このまま帰るにはちょっと中途半端な時間なので、ここから 30Kmほど南下した所にある、大井海軍の壕を見に行くことに!!
大井海軍航空隊地下壕再訪問 に続きます。
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