ちょうど1年前にも二宮周辺を探索した が、まだまだいろいろあるみたいなのだ。

ということで、日曜日の朝、川匂神社駐車場で待ち合わせ、早速探索開始。

まずは、JR二宮駅前にある、吾妻山公園へと。
山頂付近まで登り、急な斜面をガサゴソと下って行く。

下りながら周辺を調べていくと、やがて、掘り割りの先に大きな壕口が現れた。

近づいてみると、コンクリートで巻かれた砲室のようだ。
入り口付近が少し水没していたが、はしごで橋が架けられており、内部へと入れそうだ。

早速内部へと・・・。
砲室の奥には、まだ坑道が続いているようだ。

ちょうどこの真上は公園の遊歩道なのだが、こんな場所にコンクリートで巻かれた立派な洞窟砲台が眠っているとは!!

砲室の奥には素掘りの坑道が続いているようだ。

奥へと進んでいく。

途中、右手に伸びる短い坑道があったのだが・・・。

基本的には、山の反対側に抜けているという構造だ。

反対側の壕口から外へ出てみると、ごく小さい平場があるだけだ。

こちらが山の反対側の壕口だ。

公園の斜面を回り込むと、他にも壕があるというので、獣道を進んで行く。

しかし、薮と地形に阻まれて、結局一度下の道路まで下りてしまった。
そこから再び山道をどんどん登っていく。
とても寒い日だったのだが、あっという間に汗が噴き出してくる。

もの凄い薮を抜けて辺りを調べていると、あった、大きい壕口!!

しかし、内部は盛大に水没。
本日は山歩きが多いのでウェーダーを持ってきていないので、残念ながら内部に入ることは出来ない。

ここは残念だが、次回、ウェーダー持参で再訪することに。

GPS情報を見ると公園の頂上付近まで近づいているようなので、このまま山を登り切ることに。

程なく、公園の展望台が見えてきた。
再訪時は、ここから斜面を下って行けば、水没している壕へと比較的簡単にアクセス出来るかな。

公園の展望台からは、海を見下ろすことが出来た。

その後昼食を食べ、今度は 1キロ程北上した所にあるゴルフ場へとやってきた。
この付近にも壕があるらしい。

しかし、周辺を探してもなかなか壕が見つからない。

登ったり下ったり、谷戸をグルグル回りながら探すが、やはり見つからない。

もしかして既に崩落して埋まってしまっているのか。

確かに、なんとなく埋まっているような雰囲気の場所も・・・。

30分くらい探しても見つからない。
地形図を何度も確認し、再度周辺を探してみる。

すると、岩陰に壕口が!!
ほとんど埋まりかかっているが、これは地下壕に間違いないだろう。

あまりに狭い入り口を掘り広げ、次々と内部へ入っていく。

じゃ、早速自分も入ってみましょ。

壕口は埋まりかけているためものすごく狭いのだが、内部は高さ 160~170cm程度の高さがある。
地層の模様が特徴的な坑道が奥へと続いている。

壕口に振り返り。
だいぶ広がったので、しばらくは埋まってしまうこともないだろう。

進んで行くと、右手に分岐があったので、とりあえず右に折れてみる。

この分岐はカタカナの『コ』の時の形に進み、元の坑道へと接続されていた。
その接続部分には、鎹がひとつ落ちていた。

元の坑道に戻ったので、右手を奥へと進んで行く。

坑道の突き当たりは、大きな部屋になっているようだ。

高さは2m程度か。
部屋に入ってみると、左手にちょっと上がった坑道が伸びている。

しかし、どういう訳か土砂で埋められているようだ。

近づいてみると、やはり、掘った後に埋められているようだ。
行政の埋め戻しなら、こんな場所を埋め戻さないだろうし、謎が残る。

上部の隙間は 20cm程度なので、匍匐でも進むのは難しいが、なんとなくまだ先があるような気も・・・。
掘削時の砂で埋まっているようなので、スコップ持参で来れば、この先を調べることが出来るかも知れない。

これ以上奥へは行けないので、そろそろ壕から出ることに。
奥の部屋から、入ってきた壕口方向へと進む。

奥の構造は分からなかったが、もの凄く丁寧に掘ってある壕だった。

肘を泥だらけにしながら匍匐前進にて壕から這い出す。

時間は既に夕刻に近づいているが、これ以外にも壕があるというので、次の壕へと向かっていく。
二宮地下壕探索の後編 へと続きます。
※ 内部図等の技術的情報に関しては、一緒に探索した 祐実総軍三等兵 さんのページが詳しいので、興味のある方は是非!
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