車両診断コネクター(OBDコネクター)に接続するだけで、故障コードの表示や消去だけじゃなく、リアルタイムのデータを見たりも出来るので、今後、いろいろと活用出来るだろう。

Amazonなどで数千円程度で売られているOBDスキャナは、最近の世界標準規格の車や、規格化が早かった外車に使用する分には全く問題ない。
しかし、独自規格を運用し、世界標準規格化が遅かった日本車の場合、使えないことも多い。
特に、ハイエース200系は設計から年月が経っているので、CAN対応の OBDスキャナーでないと、正常に動かないという情報を得た。
そこで、EOBD2 や JOBD2 だけでなく、CANにも対応を謳っているこの機種を購入したのだ。
価格は Amazonにて 23,000円だった。

本体には、USBのMINI B端子と、セントロニクス準拠の 25PINコネクター(いわゆる、D-sub25pin)が。
このコネクターに、車両の OBD2コネクターがつながることになる。
セントロニクス準拠コネクターは、パソコンの黎明期に多用されており、最近はめっきり見ることもなくなったと思っていたが、このような産業用機器でしぶとく生き残っているようだ。

本体には単三乾電池 3本を入れることが出来る。
基本的に車両からの電源で動作するようだが、OBDスキャナーで電池が入る物は初めて見た。
車両と接続しなくても電池で電源を入れることも出来るのだが・・・。

車両とつながないと、履歴を見るくらいしか使いようが無い・・・(^^;

という事で、早速車両の OBDコネクターとつないでみることに。
先日調べてもらった時のエラーが残っているはずだ。

ハンドル下側にあるOBDコネクターにコードを接続し、エンジンキーを ONにする。
取扱説明書によると、過去の故障コード (DTC = Diagnostic Trouble Code)の読出しはエンジンをかけなくても良いようだ。

メーカー名一覧から TOYOTA を選び、スキャンを開始する。

この機種は車両メーカーを得選ぶと、自動的にプロトコルの選択をするようだ。

スキャンが終わったので、故障診断コードを見てみる。
ちなみに診断コードは、メーター内のインジケーターが消えても、消去しない限り、そのまま車両に記録されている。
また、ここに表示されているコードは基本的に共通コードなので、ネットや書籍でも確認可能だ。

ハイエースの修理書にももちろんコードの概要や対応方法、修理方法が記載されている。

まあ、このエラーは既に解消しているはずなので、エラー履歴は削除してしまう。
DTC消去ボタンを押し、OKするだけの簡単操作だ。

その他の機能としては、ライブデータの取得が可能だ。

各種センサーや車両の状況がリアルタイムで数値化可能で、グラフ表示も出来るようだ。
ただ、運転中にこれらをモニタリングしたいのであれば、OBD2接続可能な多機能レーダー探知機や、スマホアプリを利用したモニタリングシステムを構築したほうが、ビジュアル的にも楽しいし、便利かも知れない。
2024年からは、車検時に OBD2を使用し、DTCコードによっては車検に通らなくなるという話もあるので、ユーザー車検で車検を通している人や、自宅で車いじりをする人は、こういう機器を 1台持っておくのも良いのかも知れない。
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