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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

いすみ市にある白土鉱山に潜って来た  2020-02-11

千葉県のいすみ市に磨き砂の採掘場跡が残されているという。
何度も足を運んだ、三重県の半田地下壕 と同様に、磨き砂掘削目的の鉱山だが、内部はどのようになっているのだろうか。


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前夜から千葉県に向かい車を走らせる。
作製したばかりの3連モニターの動きも順調だ。
ただ、ちょっと画面が小さいかな💦




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日も変わる頃、途中のパーキングにて車中泊。




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翌日、maya氏パパゲーノ氏OKN氏yakumo氏と共に、白土採掘坑跡にやってきた。




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山に分け入り、ガサゴソすると、やがて坑口が現れた。
ここ、白土鉱山は昭和44年まで掘り進めていたというから、閉山から既に 50年以上が経っている。
果たして内部はどうなっているのだろうか。




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坑口の高さはちょっと低かったが、早速内部に入ってみると、いきなり高い天井の通路が現れた。
天井には、当時の物だろう、ランプの黒い煤の跡が残っている。




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そのまま先へと進んでいく。
右上にも通路があったようだが、瓦礫で塞がれているようだ。




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壕床は平らに均されており歩きやすい。
排水溝もあり、機能的に掘られている。
どんどん奥へと進んでいくと・・・。




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半田地下壕で見た光景にそっくりの空間が広がっている。




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柱を残しながら掘削を進めるという、残柱式の掘削だ。
この中に迷い込むと自分の方角が分からなくなりそうなくらい、柱だらけの空間だ。




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掘削した磨き砂を搬出するためのトロッコ軌条跡が残る坑道に出た。
これが主坑道だろうか。
付近の壁には、炭で書かれた落書きらしきものが残されている。




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半田地下壕に比べると、全体的に四角く掘られており、雰囲気は抜群に良い。




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いい感じの分岐だ。
トロッコが走り回っていた往時の様子はどんなものだったのだろう。




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奥へ奥へと進んでいるが、まだまだ先がある。
軍の掘削した地下壕にもかなりの広さがあるものもあるが、やはり鉱山は比べものにならないくらいの広さがある。




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壕床の様子が変わってきた。
両脇になにやら段差がある。




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なんだか凄い場所に来た。
主坑道のトロッコに荷積みするための作りなのか!?
まるでプラットホームのような掘削だ。
とりあえず、真ん中の通路に進んで行く。




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ここに来て、だんだんと足場が悪くなってきた。
粘土質の泥土に足を取られる。




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壕床を掘り下げているため、天井が高い。
まるで地下鉄のようだ。




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同じ場所からの振り返り。
今回は5人で潜っているが、単独で潜っている時は、ちょくちょく振り返っておかないと、帰り道の景色が全く違っていて迷ったりするのだ。




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上の方にも坑道が続いている。
今回は行かなかったが、次回探索時には登ってみよう。




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また、立体的な分岐が現れた。
上に登るのは難しそうなので、まずは右手に進んで行く。




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今度は自然の鍾乳洞のような空間が。
人工的な掘削のはずだが、何故かこのような形で掘削されている。
相変わらず、足下はぬかるんでいる。




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どんどん足場が悪くなってきた。
そろそろ山の反対側に到達するのでは無いか、というくらい奥へと歩いているが、まだまだ奥がある。




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また現れた、立体的な分岐。
まるでアリの巣のようだ。




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トロッコの軌条跡を辿り、奥へとすすんでいく。




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すると、やがて辺りの雰囲気が変わってきた。
山肌に近いエリアなのだろうか、再び残柱式の掘削エリアが現れた。
壕床はいつの間にか乾いているが、あちこちにガレがある。




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そして、この周辺には多数の落書きが。
当時の従業員が書いたものだろうか。
落書きは、内容を信じると昭和 30年頃の物のようだ。




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奥に水が溜まっている坑道があったので、奥へと進んでみると・・・。




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曲がってすぐに行き止まり。
まるで、部屋のような掘り方だが、掘りかけなのだろうか。




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このエリアは落盤が多い。
地質は、まさに白土だ。
珪酸の割合が高いようで、手でパラパラと砕ける、特徴的なものだ。




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再び、トロッコ軌条の残る、主坑道へと歩いて行く。




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枕木の跡に足を取られながら進んで行くと・・・。




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またまた立派な分岐が。
こういう形の分岐はホント興奮する。




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やけに天井の高い坑道を進むと、空気の質が一気に変わってきた。
地下に潜る人なら分かると思うが、明らかにこの先が開口している閉塞感の感じられない空気だ。




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かなり古そうな掘削地帯を抜けると・・・。




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やはりあった開口部。
山肌にぽっかり開いた坑口のGPS座標を記録し、再び暗い坑内へと戻る。




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今回は、本格的な探索では無く、場所を案内してもらった感じなので、そろそろ入坑した坑口へ戻り始める。




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と言うのも、この付近には、他にも物件があるというので、案内してもらうことになっているのだ。




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進入した坑口へ戻ってきた。
再び山肌をガサゴソし、車へと戻る。




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そして、車でちょっと走り、国道 465号の佐室トンネルまでやってきた。
このトンネル周辺には、いくつかの壕や銃眼が残されているというのだ。

と言うことで、 佐室トンネル周辺の地下壕に潜って来た に続きます!!


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コメント

いつも思うんですが、当時排水溝は抗口に繋がってたんですよね?
今はあまり機能していないだけで。
それとも専用の抗口が?

横浜から日立↔︎いわき小名浜周辺に出向中なのでこちらに来ることがあれば探検等ご一緒させてください^_^
いわきには昔炭鉱が沢山あったので入れるとこあるかもです。

  • 2020/02/14(金) 13:45:04 |
  • URL |
  • iwkmc #-
  • [ 編集 ]

>> iwkmc さん

 排水溝ですが、もちろん当時は壕の外へと排出していたはずです。
 ただ、長い年月が経つと、壕口付近に土がたまり、やがて水が流れ出る事が出来なくなってしまうのかと。
 また、強制的に塞がれた壕などは、水が排出されなくなり、内部が水没しているケースも多いです。

 いわき周辺の炭鉱ですが、機会があれば是非とも潜ってみたいですね!
 壕口などの怪しい所を見つけたら調べに行きますので連絡待ってます(*´ω`*)ノ
 是非とも一緒に探索しましょう!

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