その後、横浜市栄区にある銃眼を見に行ったのだが、これが驚くほどの物件であった。
ご案内頂いたルルルさんとは今回初めて一緒に探索をしたのだが、ご案内頂き、本当に感謝感謝なのである。

今回のメンバーは、前回一緒に潜った yakumo氏、あきひさ氏 に加え、きへい氏 (教導氏)、ルルル氏、すじ氏の計 6名と言う大所帯での探索だ。
某日早朝の横横道路を飛ばし、待ち合わせ場所の浦賀へと向かう。

そして、早速浦賀の巨大壕内へと潜り込む。

前回潜っているとはいえ、まだ内部の構造すら把握できていないので、前回と同様に右手方向から回っていく。

水脈に沿って構築されているのだろうか。
管理されてているわけでもないのに、水槽には水が満たされている。
前回来て以降、相当量の雨が降ったはずだが、水位も変わらないようだ。

あれ!?
こんな坑道、前回見たっけか。
広すぎて、正直良く分からない。

でも、その先は見覚えのある風景だ。
という事は、やはり、前回もここは回っているのだろう。

ルルルさんときへいさんが残留物の発掘をしている。
この辺りには、当時の防毒面の残骸が大量に遺されているのだ。

残留物の中には、木工用のノコ刃も発見された。
壕内に木材で棲息部を作っていたのかもしれない。

崩落した土砂を乗り越え、どんどんと進んでいく。

何度潜っても、坑道の分岐はテンションが上がる。

そして、工場系の地下壕と思わせての、銃眼。

いままでいろいろな地下壕に潜ってきたが、規模といい、内部構造といい、見ごたえは十分だ。

ということで、一通り内部を回ったので、午後からは横浜は栄区にある陣地を見に行くことに。

一旦壕を出て、各々の車で次の場所へと向かうことに。

横横道路を降り、環状 4号線を西に走る。
そして、思金神社付近から山に分け入る。

かなり狭い隙間から壕内に体をねじ込む。
内部は少し水没していたが、崩落も少なくかなり状態が良さそうだ。

壕床には排水溝も切られている。
とりあえず、奥へと進んでみよう。

規模はそれほどでもないという事だが、坑道が何度も折れるのでなかなか楽しめる。

同じ、環状4号線沿いの 笠間交差点にある陣地 と、内部の構造はよく似ている。

側壁に掘り込みがある。
砲弾を置いていたのだろうか。

水没した長い坑道を進んで行くと・・・。

そこにはコンクリートで巻かれた立派な銃眼が。

銃眼の外は、コンクリートブロックと鉄板で塞がれている。

少し下がって、砲室の全体像を。
ここまでしっかりと巻きたてられている銃眼も珍しい。

奥にまだ銃眼が存在するというので、再び壕内へと潜る。

そして、きれいに掘られた坑道を進んで行くと・・・。

そこには、かなり大きな銃眼が口を開けていた。

銃眼に近づいてみる。
まるで、最近の物のようにきれいなコンクリートだ。
しかも、厚みがすごい。

縦40cm、横50cm程度だろうか。
内部もとても丁寧に作られている。
とりあえず、外に出てみよう。

人目につきにくい場所に開口しているおかげで、当時のままの姿で残されていたのか。
これほどの物が、人知れずに住宅街の近くに残されているのは本当にびっくりだ。

もし知らずにこれを見つけたら、かなり驚く存在感だ。
アクセス自体はかなり容易なので、ここはまた見に来ようと思う。

その後、周囲を探索したが、この壕以外にめぼしい発見は無かった。
しかし、環状 4号線沿いには他にもいろいろと残されているので、今後も調査を続けていこうと思っている。
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