
今回も金曜日の夜に横浜を出て、能登半島を目指し、車を走らせる。

松本インターまで中央自動車道を走り、国道158号から平湯を超え、国道471号へ。
深夜1時過ぎに、道の駅奥飛騨温泉郷に到着。
今夜はここで寝ることにする。

扇風機を回し就寝しようとしたが、思ったよりも涼しい。

温度計を見ると車内の温度は23度しかない。
外気温はいつの間にか20度を下回っていた。

翌朝、ひんやりとした空気の中、起床。
横浜は曇天らしいが、ここ、岐阜県の高山市は朝から良い天気だ。

朝食もそこそこに、国道41号を富山県に向かい、ひた走る。

先日見た、建設中の猪谷橋は、もう少しで接続しそうだ。

と言うことで、富山県に入った。
ここが岐阜県と富山県の県境だったのか。

国道41号をどんどん北上し、前回と同様に、単価の安い富山市内で給油。

そして、完全無料の能越自動車道を珠洲市に向けて、進んで行く。

途中、別所岳SAにて小休止。
奥の方に空中回廊のような建物が見えている。
ちょっと、見に行ってみよう。

緩やかな階段を登っていくと…。

一気に高さを稼ぐ、らせん階段が。

緩いスロープとらせん階段を繰り返しながら、結構な高さまで登ってきた。

ゴール地点が見えてきた。
あそこが展望スペースなのだろう。

展望スペースから下を見る。
高所恐怖症というわけでは無いが、この高さには足が震える。

しかし、そこから見える景色は格別だった。
欲を言えばもう少し高い所から見下ろしたい気もするが、きっとドローンやらバードビューやらで目が肥えているせいなのだろう。

ちなみに大きく見えている島は能登島で、現在は2本の橋が架かり、簡単に行き来が可能なようだ。
次に来たときには、是非とも島にも渡ってみたい。

9月ももう半分を過ぎようとしているのに、日中の温度は30度を超えている。
さっさと車に戻り、目的の廃列車を見に行こう。
能越自動車道は現在も延伸中で、のと里山空港IC までしか開通していないが、高速道路を下りたあとも、快適な高規格道路が続いていた。
廃列車の場所も、GoogleMapにまで記載されており、全く迷うこと無く現地まで来ることが出来た。

車の窓越しに見えてきた廃列車。
普通車であれば、列車の真横まで行けるようだが、ハイエースのリップが既に擦っているので、車はここに駐めていくことに。

築堤の上に残された車両は今にも動き出しそうな雰囲気だ。

しかし、列車に近づくにつれて、蔦の侵食が露わになってくる。
遠目には簡単に列車に近づけそうに見えたのだが、見た目以上に薮が酷いため、高架橋をくぐり、線路の向こう側へ行って見る。

築堤の向こう側から見上げると、列車の横に木がポツンと生えていて、とっても良い感じだ。

一通り下から列車を眺めたので、そろそろ築堤の上に登ってみることに。

斜面に残された踏み跡を、ズルズルと足を滑らせながら登っていく。
足下は盛大に草で覆われているが、線路も枕木もそのまま残されているようだ。
連結部の扉は、錆で劣化し、大きな穴が開いていた。

その穴からカメラを差し込み内部を撮影してみた。

内部は案外きれいに保たれているようだ。
窓に取り付けられたカーテンが、凄く良い雰囲気を出している。

列車の反対側に回り込む。
足に蔦が絡まり、非常に歩きにくいぞ。

こちらも、側面の扉に盛大に穴が開いている。
これだけ錆が進むと、劣化のスピードも一気に加速しそうだ。

列車の周りをグルグルとし、何枚も写真を撮った。
名残惜しいが、また次の機会に会いに来ることにし、そろそろ横浜へ戻ることにする。
運転に 11時間位かけて来たのに、滞在時間は1時間だ・・・。

もう少し日程に余裕があれば、この場所で車中泊しながら夜の列車の姿も見てみたい。
列車のドアの隙間から、強力なライトで車内を照らして写真を撮ったら、幻想的な写真になりそうだ。
そんな写真を撮りに行ってきました

高架を抜け、車へと歩いて行く。

この廃線は、場所によっては線路も残されているし、トンネルもたくさんある。
自分は鉄道にそれほど興味があるわけではないが、草木が冬枯れした時期に、廃線跡を辿るのもいいかな・・・、とか思ったり。

横浜に戻る途中に、能登町にある縄文時代の遺跡、『真脇遺跡』に寄ってみることにした。
先日能登から帰った後、ネットで付近の情報を調べている際に見つけ、是非ともこの目で見てみたかったのだ。

海沿いの細い県道を進んで行くと、やがて真脇遺跡に辿り着いた。

遺跡は公園のように整備されていたが、この周囲は農地になっているようだ。
なんか、この開放感が、日本では無いみたいな雰囲気だ。

これが、見てみたかった、環状木柱列 だ。
もちろんこれは当時の状態を模したレプリカだが、およそ 2800年前のこの場所に、こんな物が建てられていたと考えると、なんだかワクワク感が止まらない。

日曜日だというのに、他に誰もいない。
遺跡を一人占めである。

遺跡の周りを何周もして、たくさん写真を撮った。
順光の写真もいいけど、逆光の雰囲気もたまらない。

這いつくばったり、背伸びしたり、寝転んだり。
いろんな角度で写真を撮っていると、付近で畑仕事していた人がチラチラと自分を見ていることに気がついた。
一人でかれこれ 1時間近く写真を撮りまくってるし、余程この遺跡が好きなんだろうと思われてたかも・・・。

日没までいたかったのだが、今回はちょっと早めに横浜に帰らなくてはならないので、時間配分を考え、そろそろここを後にする。

そう言えば、車を駐めていた付近に文部科学省の石柱があったが、国の指定の遺跡にはどこでもあるんだろうか。

と言うわけで、金曜日夜からの弾丸能登遠征だったが、たっぷり運転出来て楽しかった!!!
この後は氷見で温泉に浸かり、美味しい海鮮を食べ、その後、富山から国道8号を経て糸魚川へ。
そこから国道147号を大町に南下し松本市内へ行き、国道19号から国道20号へと一般道を6時間ほど運転して、道の駅蔦木宿まで一気に帰ってきました。
蔦木宿で車中泊し、翌日は国道20号から宮ヶ瀬を抜け、厚木経由で横浜の自宅へと戻りました。
今回の走行距離、1220Km
内、高速道路 322Km (無料の能越道も含む)
でした。
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