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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

ハイエースのエンジンフードフックを削り出してみた  2020-10-13

ハイエースの助手席脇に付いている小さな突起。
これは、助手席下のエンジンにアクセスするときに、エンジンフードを開いたままにするためのフックだ。
今回は、このパーツをアルミで削り出してみた。


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こんなもの、プラスチックだろうと、アルミだろうと機能性には全く影響しない。
そう。最近旋盤の稼働率が悪くなってきているので、何か作ってみようかなと思ったのだ。




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適当に作れば10分程度で出来そうだが、せっかくなのでこだわって作ってみたい。




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まずは各部のサイズを測定する。
引っかける相手が硬質ゴムなので、そこまでの精度は求められないが、とりあえずは同じサイズで作ってみることに。




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適当なアルミの丸棒を用意し、中心にボルト穴を開ける。




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そして、外周をサイズ通りに削っていく。




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凸部分を削り・・・。




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角を面取りしていく。




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切り離せば、あっという間に、もう完成 (^^)/




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とりあえず取り付けてみる。
うん、まあ、予想通りだ。




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武骨なアルミ削り出しで、シルバーもかっこいい。
けど、これはあくまで試作品。
本番は角をきれいに取って、オレンジ色にアルマイト加工して仕上げるのだ。




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先ほどの試作品と同じ手順で旋盤で形を削り、やすりで形を整える。
そして、紙やすりで番手を上げ、ピカールで鏡面加工していく。




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つるピカなパーツが削り出せたので、今度はアルマイト加工で色を付けていく。




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そういえば、ハイエースのキーも、アルマイトが劣化して色褪せていたので、一緒に加工しちゃうことに。




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アルマイト加工し直すには、一旦現在あるアルマイト被膜を全て溶かしてしまわないと再加工できない。
そこで、アルムーバ溶剤に漬けて表面の被膜を溶かしていく。




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アルマイト被膜が溶け、無垢のアルミ地がむき出しとなった。




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アルマイト加工は、そのアルミ表面の仕上げがそのまま出来上がりの品質になるので、ピカールで表面を磨き上げる。




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これだけピカピカにしておけば、アルマイト加工の仕上げもピカピカになるのだ。




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そしてアルミワイヤーにて電極を取り付け・・・。




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じっくりと電解処理し、アルマイトの被膜を形成する。




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被膜が出来たら、その被膜の隙間に染料を流し込む。
退色しにくいように、たっぷりと時間をかけて染色処理していく。




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そして最後に、染料が流れ出さないようにアルマイト被膜に蓋をする封孔処理。
ぐつぐつと煮込んで、完成!!




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こちらがアルマイト処理が終わったパーツだ。
売り物のようにムラが無いアルマイト処理にはならないが、一般家庭での DIY なら、ま、十分な仕上がりでしょ (*´з`)




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という訳で、キーも完成!!




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フックも完成!!




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こういった、何でもないようなものの加工でも、ワンオフで作るととっても気分が良い。
でも、この場所のフックなら、アルミ地のままのシルバーの方がかっこ良いかな!?笑

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