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[戦跡] 吉見地下軍需工場 (吉見百穴)  2009-05-12

埼玉県所沢市の実家に帰ったついでに吉見百穴(よしみひゃくあな)に行ってきた。
吉見百穴は古墳時代後期の横穴式墓群として1923年に国の史跡に指定されている。
しかし、国の史跡なのに、1944年(昭和19年)から中島飛行機の疎開工場として陸軍により掘削された。



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見学料を支払いゲートをくぐると、いきなり山肌に穴ぼこがたくさん開いている。
凝灰質砂岩の柔らかな岩盤であり、古代人でも比較的簡単に掘削可能だったのだろう。
これらの穴は墓地説と住居説があったようだが最近、墓地であったとはっきりしたらしい。




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前置きはさておき、早速軍需工場跡地へと行ってみる。




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一般公開されているのはこの図のとおりごく一部のみである。




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とりあえず入ってみる。
崩落防止対策か、セメントのような物が吹き付けられているが、どれほどの効果があるのだろうか。
また、この壕は坑道の高さが4m程度もあるためヘルメット無しでの入壕が可能だ。




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見学可能な南北3本の坑道を結ぶ坑道。
壁面の凹みには資材を置いていたという。
坑道の両脇には排水溝も確認できた。




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内部は公開壕ということで照明がひかれているが、全体的に薄暗いため探索には懐中電灯持参がおすすめ。
しかし、一般公開部分が短すぎる!




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ということで、駐車場に車を駐めた際に一番に目に入った壕口を見に行った。
先ほどの図の一番右側の壕口だ。




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近づいてみると、当然のように柵がされていた。
この壕口は側道からも丸見えだし、駐車場から穴マニアでなくてもすぐに発見できるので、柵があるのは当然か。




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中をのぞき込んでみると冷たい風が吹き出してくる。
閉塞はしていないようだ。




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次は売店裏の壕口。
人目につかない場所とはいえ、ここもしっかりと柵が取り付けられている。




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内部には照明をひいた跡が残っているが、電気コードの質からすると当時の物ではないと思われる。
ただ、碍子はずいぶんと古い形だった。
以前ここも見学コースだったのだろうか?




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一番左の壕口。
ブロックにより塞がれているが、進入は可能。
ただし、進入すると見学コースから丸見えなので、正規のコースにいる見学者から幽霊かと恐れられるかもしれない。
見学コースから見ると、柵の奥の暗がりになにやら人影が見えるのだから当然か。
通報されるかもしれないし( ^ω^)




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ブロック塀の向こう側。
右へ折れると見学コース方向。
見学コースからこの坑道へは進入できないように柵がしてある。

以上が塞がれている壕口である。



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残りの壕口は物理的には塞がれていない。
遊歩道からは草木によって隔てられているが、季節によっては丸見えだろう。
なぜここだけ柵がないのだろう。




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早速壕内に入りこむ。
すぐ右側に掘られた坑道はいきなりの風呂場!?
壕口から吹き込んだ落ち葉がたまっているが、冬は寒そうだ。




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つーか、タイル張りだしなんだこれ。
いつの時代の遺構なんだろう。
まさか軍需工場稼働時の物ではないよね!?




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奥へと進んでいくと、これは何かの施設の跡かな?




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大規模な崩落を発見。
坑道に対してのこの土砂の堆積角度からすると、壁を突き破って土砂が吹き出てきたのだろう。
廃トンネルだとこういう場面もあるが、軍の地下壕では初めて見た。
この地下壕の掘られた地層は、凝灰質砂岩だけでなく第三紀層の固い岩盤があり、落盤が起こりやすいのだという。




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坑道によっては上部に溝が彫り込まれている。
電気ケーブルを敷設していた跡かな?




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この壕は抜け穴がないせいか、奥に行くほど湿度が高くなっていく。
洞床もじめじめとして歩きにくくなってきた。




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奥の方はまるで自然洞窟のようだ。
しかも湿度が高いため、懐中電灯で前方を照らすと霧の中にいるような感じ。




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漆喰が塗られた壕を発見。
当時、事務室として機能していたのかもしれない。
壕の形も丁寧に掘られている。




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謎の水場。
えぐられた洞床に水が貯まっている。
目測で1m以上の深さがありそうだ。
こんなのも初めて見た。
貯水槽にしては作りが雑だし、何に使用していたのだろうか。




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普段は三浦半島の地下壕を主に探索しているため、海軍の地下壕ばっかり入っている。
陸軍の地下壕に入ったのは今回初めてだったが、なかなか見応えがあった。

ただし、見学コースがあるため、見学者から『柵の奥に光が見えた!!』などと騒がれないように十分注意が必要だ。
つーか、物理的に塞がれてないけど、入っちゃだめです!


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コメント

県外遠征ご苦労様です

tonotama様、ついに県外探索開始ですね。
吉見百穴では見学者に見つからずに済んで良かったですね。
自分は前回途中で撤退してしまった千代ヶ崎砲台の伐採具合が気になり、リトライして来たのですが運悪く、動力室跡から下の道を見たら地主様の白い軽バンが!
本道をのこのこ下山していたら、見つかっていたかもしれません。
また、山に登って別ルートから撤収しましたが、平地の遺構周りにやたら、ブルーシートや資材が増えてる様な気がします。

ちなみにtonotama様が前回探索しそびれた壕口は反対側に抜ける壕口ですが、出口はほとんど埋まってますし、弾薬庫?部分は天井から床面までのかなりひどいひび割れが二箇所に有り、あまりおすすめ出来ませんが、頂上の見張り所は状態も良く一見の価値有り。
ついでに自衛隊側に見えにくいですが、他と同じ形状の単独壕が、もう一つ有りますね。

では、お互い見つからないように頑張りましょう。

他の皆さんは壕の中で他の探索者のライトや声を聞いたり見たりした時は、声を掛けに行ったりするのでしょうか?
自分は一度も出会ったことは無いのですが、1日違えば榴弾砲様とも千代ヶ崎砲台で鉢合わせになったかも?

  • 2009/05/17(日) 23:55:51 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

千代ヶ崎砲台再探索

私も昨日夕方、千代ヶ崎砲台に行ってきました。
前回入らなかった壕内と、監視所を見てきましたが、壕内のひび割れはすごいですね。
関東大震災の際の亀裂でしょうか。
(途中のぬかるみに真新しい踏み跡がありましたが、もしかして!?)

監視所の方は保存状態も非常にいいですね。
ただ、青いビニールシートで覆われている箇所が随所に見られましたが、あれは保存のためなんでしょうかね?
保護してあるようにも見えましたが…。

ついでに観音崎北第二砲台にも行ってきました。
トンネル内部に通じる通路に侵入しましたが、当時の遺構が残っており、この部分が非公開であることが惜しまれます。

近日中に blogにアップ予定です。

  • 2009/05/18(月) 10:51:03 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

靴が半分埋まりました

第二砲台上の監視所とその下の弾薬庫はいいですね!
階段に鉄の手摺りが残ってる遺構なんて見たこと無いですよ。
千代ヶ崎砲台みたいに、階段の壁に手摺りの後の穴だけみたいなのが普通ですよね?(金属泥棒によって)

一般の人にも見て欲しいけど、落書きとかされるならこのまま
われ等穴の住人だけの存在の方がいい気もします。
でわでわ

  • 2009/05/18(月) 19:38:12 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

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