リチウムイオンバッテリーに交換したいとは思っていたのだが、取り扱いの難しさと、価格の高さに躊躇していたのだが、最近になって、リン酸鉄リチウムイオン電池と言う、比較的安全なリチウム電池が出てきたので、思い切ってサブバッテリーシステムの更新を行うことにした。

リン酸鉄リチウムイオン電池は、鉛バッテリーと違い放電に伴う電圧の降下が非常に少ない。
すなわち、電圧では残量が分からないと言うことだ。
そこで、充電量と放電量を正確に管理するためのバッテリーモニターも同時に購入した。

この機器をバッテリーとつなぐことにより、スマートホンのように、正確な残量が分かるようになる。
価格は Amazonで 9,000円程度だった。

バッテリー本体は中国から直接届いた。
価格は送料等、もろもろを含めて 7万円程度。

容量は 100Ah のものにしたが、走行充電と太陽電池もあるので、まあ十分な容量だろう。
サイズは、鉛バッテリーの 31Dサイズとほぼ同じくらいだ。
使用可能容量は、同じ大きさの鉛バッテリーと比べると4倍近くにもなる。
しかし、重さは鉛バッテリーの 1/3 程しかない。

とりあえずは、電圧を計ってみる
電圧から推測すると、およそ半分より少し上くらいの充電量のようだ。

続いて、バッテリーモニターのテスト。
バッテリーのマイナス端子に付属のシャント抵抗をつなぎ、モニター本体と接続する。

まだキャリブレーションをしていないので、今のバッテリーの状態を満タンと判断して100%表示されているが、まあ、動作は問題なさそうだ。

と言うことで、早速現行のバッテリーとの入れ替えを進めていく。

追加するシャント抵抗用にケーブルを作製する。
それ以外の配線は、基本的に現行のものを使用するので変更はない。

サブバッテリーとして今まで使用していた鉛バッテリーをおろす。
3年間使用したが、まだまだ使用できそうなので、ガレージ用のバッテリーとして再利用することに。

ハイエースのベッド下スペースに、リン酸鉄リチウムイオン電池を固定する。

そして、シャント抵抗や配線をつなげていく。

バッテリーモニターは、他のスイッチ類の隣に設置することに。

と言っても、パネルに穴を開け・・・。

後ろ側から配線を回してはめ込むだけだ。

これでバッテリーの交換作業とバッテリーモニターの設置作業は終了だ。

ソーラーコントローラーの表示も、バッテリーモニターの電圧値とほぼ同じ数値を表示しているので、問題ないだろう。

後は、バッテリーをフル充電し、バッテリーモニターの数値をキャリブレーションすればOKだ。

外部AC入力からの充電器は、今まで鉛バッテリーを充電していたものでも使えないことは無いのだが、鉛バッテリー用の充電器だと、リチウムイオンバッテリーを完全に満充電することは出来ないので、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー用の専用充電器を購入した。
こちらは、ヤフオクにて 3000円程度。
箱が変形しているわけあり品だったが、ちゃんと 14.6Vを出力しており、機能には問題なさそうだ。

AC入力は通常の3P端子なので、今までの充電器と入れ替えるだけでOKだ。

今まで取り付けていた充電器を取り外し、今回購入した充電器を新たに設置する。

充電器からの出力は、バッテリーに取り付けたシャント抵抗の外側に接続する。

これで、バッテリーモニターには充放電の数値が表示されるようになる。
現在はハイエースの外部入力コネクタから AC100Vを入力しているので、+8.45A、114Wでの充電中を示している。
放電中は、逆に、マイナス表示となる。

今回、鉛バッテリーからリン酸鉄リチウムイオンバッテリーに交換したが、どのくらい使い勝手やスペックが上がっているのかを確かめるために、週末はちょっとテストに出かけてきます (^^)/
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