そこで、再調査を兼ね再訪してきた。

幸いなことに、本日は伐採作業はお休みのようである。
早速前回進入した掩蔽部へと入っていく。

掩蔽部より上方へ登っていく階段部分。
前回は作業員がおり、ここで断念した。

上部へ登ってみると監視所跡が残っていた。
凹み部分にはブルーシートが被せられているが、保存のためだろうか。

監視所出入り口の回りもきれいに刈り払いされている。

すぐ横にある自衛隊の通信施設は廃止され公園化されるようだが、この部分は私有地であるためこの先どうなるのかは分からないが、なんとか壊さずに後世へと残して頂きたい物である。

監視所の掩蔽部の裏手の掩蔽部に入ってみた。
この監視所の周囲には、3つの掩蔽部が存在する。

作りはいずれも似たようなもので、奥が部屋となっている。

ただ、この壕は、関東大震災で被災したらしく壁面に大きな亀裂が入っていた。

見るも無惨な状態の掩蔽部内部の部屋の様子。
正直いつ崩れてもおかしくないような状態ではあるが、大正時代からこの状態を保っているワケで、今すぐに崩れるとも思えないが、居心地の良いものではない。

早々に壕を出て次の掩蔽部へと向かう。

この掩蔽部のみ、出入り口が2カ所設けてある。
入り口から奥に向かうが、壕床に堆積した泥土が靴をみるみる泥だらけにする。

通路中央部に設けられた部屋。
最奥部には通気口があり、かすかに外の明かりを感じることが出来る。

もうひとつの出入り口は土砂で埋まっていた。

外側から見るとこんな感じ。
発掘中のようにも見えるが、どうなんだろう。

ちなみにこの壕の内部にある部屋は、煉瓦の上から漆喰により塗り固められており、一部が剥がれているものの非常に保存状態は良かった。

再び泥だらけになりながら地上へと戻った。
この場所は、監視所跡と3つの掩蔽部があるのだが、自衛隊通信設備がある部分は、ほとんどが当時のままの状態を保っているという事なので、自衛隊撤退が今から待ち遠しい…。
千代ヶ崎砲台の自衛隊が使用していたエリアの徹底調査をしてきました!!
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