もう、消耗品と割り切っているオートゲージの油圧センサーなのだが、今回は交換だけじゃなくて、ちょっと細工をしてみることに。

センサーの交換自体は、右フロントタイヤの奥に腕を突っ込めば、簡単に交換可能だ。
とりあえずは動きのおかしくなったセンサーを取り外す。

これが取り外したセンサー。
巻き線抵抗式の機械式センサーなので、大きさも大きい。

そしてこれが Amazonにて入手した新しいセンサーだ。
価格は 3000円程度。
もっと安いセンサーも売っているが、出力する抵抗値が違うものもあるので注意が必要だ。
ちなみに、このセンサーは、240Ω~33Ωを出力するので、出力抵抗値が一緒なら、他の物でも大丈夫なはずだ。

とりあえずは新しいセンサーを取り付ける。

センサーを交換し出力値が正常になったので、メーターの指標も正しくなった。

今度は故障したセンサーを調べてみる。
取り外したセンサーの抵抗値を計ってみると、245.3Ωを示している。
正常値は 240Ωからなので、若干抵抗値が高くなっている。
オートゲージの油圧メーターは、抵抗値が低くなるとメーターの針が上昇していくので、この抵抗値だと、メーターは 0に近くなり、ワーニングランプが点灯してしまう。
今回も、頻繁にワーニングランプが点灯するため、交換したのだ。

中身がどうなっているか、殻割してみる。

センサー内部にオイルが充満していた時もあったが、今回はオイル漏れは無さそうだ。

内部も、見た感じは傷んでいる様子はない。
手前の、折り曲げてある金具で、メーターの針の下限値の 240Ωを設定しているようだ。
殻割りせずに、この金具をいじることが出来れば、このセンサーもまだまだ使う事が出来るのに・・・。

巻き線抵抗自体も、断線しておらず問題なさそうだ。

そこで、300Ωのポテンショメータ (可変抵抗器) を繋いで、ちょっと実験をしてみた。
当然だが、ボリュームを回すと、それに合わせて、針が気持ちよく動く。

と言うことは、センサーの配線にポテンショメーターを並列に繋げれば針の微調整が出来るので、センサーが傷んで原点がずれてきても、つまみを調整してワーニング表示を避けられるはずだ。
センサーの線を切断し、ポテンショメーターの配線を並列に割り込ませてみる。

実験に使用した 300Ωのポテンショメータでは、並列接続したときの合成抵抗の値の範囲が狭すぎる。
それ以外の手持ちのポテンショメーターは 20KΩだけだったので、今回は 20KΩを並列にセンサー線へと結線した。

取り付けた結果は良い感じに。
油圧計の原点位置を、自由に変えられるようになった。
根本的な解決は、違う種類のメーターに買い替えることなのだろうが、これでとりあえずはしばらく使ってみよう。
センサー内部が断線したり、機構そのものが壊れた場合は対処できないが、劣化により原点が変わってくるという、このセンサー特有の故障 (劣化) には、対応できそうだ。
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