Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 走水低砲台・走水洞窟陣地・長者ヶ浜砲台だめだめレポート  2009-05-26

前日まで降り続いた雨も止んだので走水低砲台を探索に行った。
しかし、今回の探索はほとんど成果無しのだめだめレポートである。




090525_140016.jpg
ということで、早速走水低砲台のある旗山崎に行ってみると、当時のものと思われる石造りの階段があった。




090525_140048.jpg
階段を上がると、鍵のかかった柵があった。
おそらくここが砲台へ向かう軍道なのであろう。
しかし藪がすごい…。
大丈夫かな。




090525_140048b.jpg
この場所を下がって見てみると、山肌に向かって斜面が構築されている。
盛り土であるのか、他の部分を掘削してあるのかは分からないが、なかなかいい感じの遺構である。




090525_140538.jpg
柵に沿って歩いてみると、山頂に向かう踏み跡を発見。
早速侵入開始した。




090525_140708.jpg
それにしてもすごい藪だ。
前日までの雨により湿り気もあり、あっという間に服がびしょびしょになっていく。
くもの巣を払いつつ、どんどん上へと進んでいくと…。




090525_140729.jpg
キタキタキター!

藪の中に煉瓦造りの遺構を発見!
おそらく左翼観測所だと思われるのだが、藪がひどく周りの様子は全く分からない。




090525_140848.jpg
観測所に辿り着いたはよいが、ここからどこへ行くのにも躊躇するような激藪!!
意を決して砲台があるはずの方向へ向かい、藪に潜り込む。


090525_141513.jpg
方角も分からなくなるような藪の中をがさごそと進んで行くと、突然階段が現れた。
ただ、ここがどこなのか、全く分からん…。




090525_141644.jpg
写真でみると、それほど難なく進んで行けそうな藪であるが、実際は足場も悪く草木はびしょびしょで本当に大変。
こんな所で遭難するなんてありえないが、本当に方向感覚が無くなってくる。
しかも体が濡れて顔にはくもの巣が張り付いているし、だんだんとテンションが下がって来た。
せっかく登ってきたのに砲台が見られないのは悔しいが、下山することにした。




090525_144441.jpg
びしょ濡れになった体を乾かして、今度は走水洞窟陣地を探すことにした。
岸壁に沿って海沿いを歩いていく。
しかし藪がすごいため、壕口があっても見つけられない予感が…。




090525_144536.jpg
すると、木々の間からロープが垂れ下がっているのを発見!
これこそ壕口に向かうルートに違いない!




090525_144633.jpg
ロープに飛びつき、岩場を登っていく。
足場は非常に悪く、水分を含みつるつるだ。
ロープが無かったら登ることは難しそう。




090525_145256.jpg
ロープを伝い上部へ上がってみたが、どうも壕口が見つからない。
冷たい風が吹き出している穴はあるのだが、とても人間が出入り出来る隙間はなさそうだ。
木につかまりながら周辺を見渡すが、木々に遮られて全然分からん…。
このまま登って行こうかとも思ったのだが、先ほどの激藪漕ぎを思い出し、またまたテンションダウン。
ロープを伝い、下に下りることにした。

あまりのだめだめっぷりに今日はもう走水の探索終了。
鎌倉経由で帰宅するため三浦半島を横断し、長者ヶ崎へと向かった。




090525_164928.jpg
国道134号線を気持ちよく走っていると、道沿いに旧軍の信管が見つかった旨の注意書きを見つけた。
『絶対に手を触れず』とわざわざ赤文字で書いてあるのに写真では信管を手に乗せている。
看板制作者のセンスを疑いながらも、とりあえず信管を探しに海岸へと降りてみることにした。




090525_165155.jpg
広い海岸に這いつくばり砂利を掘ってみるが、信管なんてぜんぜん見つかりそうも無い。




090525_165201.jpg
だいぶ海岸の端の方まで歩いてみたのだが、結局何も見つけることが出来なかった…。




090525_165448.jpg
しかし、信管に注意する旨の看板はいくつも立てられており、運のいい人は信管を見つけることが出来るのだろうか。




090525_165813.jpg
海岸を後にし、海沿いを走っていると、長者ヶ崎の先端に洞窟のような物を発見!!
しかもかなり大きそう。




090525_170126.jpg
早速岬へ向かうが、崩落が多いため立ち入り禁止となっていた。
近くにいたサーファーの方に、岬に行く方法は無いのか尋ねてみると、引き潮の時は崖下を歩いて先端まで行けると教えてもらった。




090525_170137.jpg
しかし今は潮が満ちているためここから向かうのは無理そう。
今度は反対側から攻めてみる事にした。




090525_170544.jpg
しかし、こちら側も同様に立ち入り禁止となっているようだ。




090525_170823.jpg
岸壁を覗き込んでみると、崖の下から先端に行けそうでもある。
引き潮の時なら、もう少し陸地も広がるだろう。
今日は時間も遅くなってきたし、やめておこう。




090525_172134.jpg
コーヒーで一服し、さて帰ろうと思いふと山肌を見ると、なんとも珍しい形のコンクリートで法面の補強工事をしていた。

その時、法面工事のすぐ上に、大きな穴が開いているのを発見してしまった。
あれって長者ヶ崎砲台?
見つけたからには見てこなくては。




090525_172346.jpg
工事はやっていないようだが、この斜面を登るのはあまりに丸見えである。
そこで人目につかないように、斜面の端の方をよじ登ることにした。
斜面は思っていたよりもずっと急で、何かをつかんでいないとずり落ちてしまいそうである。




090525_172524.jpg
もうここから降りるのは無理だな…。
ころがり落ちそうになる体を、なんとか保持しながら、ゆっくりと移動を続ける。
しかも、足場も非常に悪く、移動するたびに上へと上がるしかない。
いつの間にか、屋根を見下ろすほどの高さまで登っていた。
うわ、まじで落ちるかも…。
超、急だし。

そう思いつつふと山肌に目をやると、頭上からロープが垂れ下がっていた!
これぞ天の助け、神の恵み!
神様ありがとう!ラスカルに会わせてくれて!!




090525_172723.jpg
なんとかロープの所まで近づいた。
ロープが結ばれていなければもうだめかも…。




090525_172821.jpg
軽くロープを引いてみる。
うん、大丈夫そうだ。
一気に体重をかけ、下の足場へ下る。




090525_172827.jpg
なんとか板の後ろに降り立つことが出来た。
あー、一安心。




090525_172827b.jpg
板と斜面の隙間を進んでいくと、大穴はすぐに現れた。

間違いない。長者ヶ崎砲台だ。




090525_172925.jpg
当時砲座だった場所には、太いボルトが残されていた。




090525_172953.jpg
砲室左手は、崩落か埋め戻しか分からないが、塞がっている。




090525_173001.jpg
左手奥は、小さな部屋となっていた。
しかし、物置として使われているのか、物がすごい…。




090525_173008.jpg
右手奥に入り口らしきものを発見!
早速物を掻き分け近づいてみると…。




090525_173008b.jpg
こちらも部屋のようだった。




090525_173030.jpg
砲台からははるか遠くまで海が見える。
(写真では白飛びしているけど)




090525_173353.jpg
さて、帰り道であるが、先ほどのルートを辿るのは無理。
どうしようかと考えていると、工事現場の真ん中に、またロープが!!

こんなところを下っていたら超目立つけど、もう行っちゃえ!!




090525_173446.jpg
工事現場のド真ん中を下っていく。

どうか、通報されませんように!




090525_173504.jpg
なんか、一般人が入ってはいけないような雰囲気ではあるが、立ち入り禁止を入って来たわけではないので、まあいいか。




090525_174159.jpg
地上に戻ることが出来て一安心。

山肌を見上げると、先ほどと同型の法面補強が見えていた。
なるほど、自然との調和なのか?
それはそうと、上のほうに見えるフリーフレーム工法で施工してある場所はすごい。
よく、あんな所にコンクリートを流したものだ。

行ってみたくなるのは、俺だけじゃないよね?

関連記事

コメント

調査お疲れ様です!

こんにちは。調査お疲れ様です。低砲台の藪はすごいですね。
以前私が訪れたときも真冬なのに藪がすごかったです。確か・・藪の中の階段を上がり右のほうへ行くと弾薬庫があったような気がします。この砲台は遺構がよく残っているので保存公開が望まれますね。
洞窟陣地は走水の「やまに」手前の道を下り(道を下ると公衆便所があります)そこから海岸に沿って行くと壕口が見つかると思います。確実な情報とは言えませんが、よければ参考にして下さい。
長者ヶ崎の看板ですが信管自体は爆発しないので看板の表現は微妙ですね。

  • 2009/05/26(火) 17:04:55 |
  • URL |
  • 榴弾砲 #-
  • [ 編集 ]

無理にとは言いませんが

お疲れ様でしたtonotama 様。
http://www.water.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/hasiriparking.html
このページに車道からの入り口の(やまに)が確認できます。
車で走水海岸に行けるのはここか馬堀のトンネル手前しかありません。
もしくは、低砲台に車を停めて走水方面に坂の横の歩道を上り頂上付近に海岸に下りる歩道(階段)があります。
海岸まで出て低砲台側に行けばあります。
海岸の砂浜の最後まで行った所の崖に銃眼が見えます。
フリーメールか捨てアドでも自分のメアドに送って送ってくれれば、壕口入り口の写真を送ります。
何でしたら、今週の金曜か日曜なら第二砲台観測所共に御案内出来ますが?

  • 2009/05/26(火) 21:11:08 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

激藪

>榴弾砲さん

走水低砲台は冬でも藪がすごいんですか!
まあ、冬枯れしていれば多少マシなのでしょうが、あの状態はちょっとひどすぎますね。

洞窟陣地はどうやら違う場所を探していたようです。
防衛大学宿舎の東にあるのが新桟橋だと思って探していました。
ちなみに、
http://maps.google.co.jp/maps?f=q&source=s_q&hl=ja&q=%E8%A6%B3%E9%9F%B3%E5%B4%8E&sll=35.281341,139.6722&sspn=36.060154,61.611328&ie=UTF8&cd=3&geocode=Fe0EGgIdEEdUCA&split=0&ll=35.262309,139.735247&spn=0.002221,0.005461&t=h&z=18
この場所の海側の山からロープが下がっていましたが、ここにも何か構築されているのでしょうか?
ロープで上がって行った所に埋まりかけの穴があり、冷たい風が吹き出ていました。

  • 2009/05/26(火) 22:09:53 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

ありがとうございます!

>yakumoさん

お気遣いありがとうございます!
壕口の写真是非頂きたいです。

で、日曜日ですが、今週は月末と言うこともあり時間が取れそうもないのですが、6月に入って時間が合えば、是非案内して頂きたいと思います。

また、観音崎からは離れるのですが、金沢八景の横浜市大裏の地下工場跡には入ったことがありますか?
ここには是非行ってみたいのですが、経験者と入った方がよさそうな雰囲気なので一人で行くのを躊躇しています。
案内して頂けるようでしたら是非行きたいです。

ちなみに当方のメールアドレスです。
tono@teeart.net
捨てアドではありませんが、Webでも公開しているアドレスです。

  • 2009/05/26(火) 22:30:15 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

送ってみました

2.3送ってみましたけどどうでしょうか?
無事届きましたか?

  • 2009/05/27(水) 00:40:02 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

写真届きました!

無事に写真届きました。
ありがとうございます。

写真を見る限りでは、随分ときれいに構築されているようですね。
ますます探索が楽しみになってきました!

  • 2009/05/27(水) 11:46:16 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

空技廠支廠地下工場

とのたま様が行かれた場所にも何か構築されているのかもしれませんね。風が吹き出ているということはどこかに開口部があるのかも。
横浜市大裏山の地下工場には2月に行きました。開口部に辿り着くのは斜面や藪でちょっと大変でした。地下工場はとても広く坑道が何本も接続され迷路のようになっているので一人では行かないほうがいいです。

  • 2009/05/27(水) 17:12:50 |
  • URL |
  • 榴弾砲 #-
  • [ 編集 ]

Re:空技廠支廠地下工場

やはり、一人では危なそうですね。
しかももうすぐ6月ですから、藪化が進んで大変そうです。
やはり、遺構調査は冬がいいですねー。
ここはすぐには無くなりそうもないので、アクセスし易くなるまで我慢します(´-`)

  • 2009/05/27(水) 18:53:05 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

走水小の向こう側

tonotama様が行かれたのは、オモイッキリ逆方向でしたね。
あそこは走水第二砲台(走水新砲台)の跡地ですね。
友達が宿舎に住んでましたがビジターセンターとか作って
ほぼ伊勢山崎の遺構は埋められたそうです。
しかし、部分的残存の可能性も!

  • 2009/05/27(水) 19:37:28 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

Re:走水小の向こう側

なるほど、あの場所にも砲台があったのですね。
吹き出していた風は、埋め戻しきれなかった遺構かもしれませんねー。
そう考えると、もっと詳しく見てこなかったことが悔やまれます。

  • 2009/05/27(水) 20:56:06 |
  • URL |
  • とのたま #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

長者ヶ崎砲台ですが、命がけの探索でしたね。
左側の道をから右へ入った駐車場からアプローチすると簡単にいけますよ。

  • 2010/11/19(金) 23:12:49 |
  • URL |
  • HAL #-
  • [ 編集 ]

>HAL さま

なるほど。
細い道を上がって行った駐車場までは行ったのですが、そのまま戻ってきてしまいました。
砲台の上部にも構築物が残されているらしいので、次回探索時にはこちらから登ってみます!

  • 2010/11/20(土) 01:56:35 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

今日走水低砲台に行ってきました。
2度目ですが、前回は観測所と左側の藪の多い砲台を見て弾薬庫の内部にも進入したのですが、今回は右側の砲台も見てきました。右側は揚弾井も穴が空いていて進入した弾薬庫からも陽のさす揚弾井を見ることができました。砲座も藪が少なく良好な状態でした。これで全貌を確認しました。藪を全てきれいにしたら完全な砲台が出現するのではないでしょうか。横須賀市は走水低砲台を整備して一般公開する計画はないのでしょうか?見ることのできないものを立て札だけで説明しているのは残念です。
二回目なので藪もあまり気にならずに見ることができました。

  • 2010/12/25(土) 21:34:23 |
  • URL |
  • HAL #mdNY1K6g
  • [ 編集 ]

とにかく藪が凄い印象の走水低砲台ですが、この時期だと多少はマシなようですね。
年末は忙しく、なかなか時間が取れそうもありませんが、年明けは走水洞窟陣地と合わせて再度探索に行きたいと思ってます。

整備に関しては、観音崎ですらあの状況なので、お金かけられないんじゃないですかね!?

  • 2010/12/26(日) 11:20:43 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

藪は確かにすごいものがありますが、踏み跡があるのでそれをたどっていくとそれぞれの場所に行くことができます。観測所まで上がるのでしたら右方向に下にいく道があるのでそれを行くと左翼の砲座の中に出ます。少し行くと左側に横檣があります。そこから右翼の横檣、地下弾薬庫に行くことができます。
もう一つの道は柵の道を上がって右の斜面にそって行くと階段があります。以前はここから左翼の地下弾薬庫に行くことができたのですが今は藪で阻まれています。それで、階段を上がらずに右の方へ行くと踏み跡があるのでそれをたどると右翼弾薬庫にたどり着きます。
この季節、雨が降っても2日ぐらい経てば乾燥しています。
探索の成功を祈ります!

  • 2010/12/26(日) 23:13:18 |
  • URL |
  • HAL #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teeart.blog107.fc2.com/tb.php/63-df7a6a58
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

まとめ