
下田からは20Km,およそ30分の行程だ。
コンビニで腹ごしらえし、早速南伊豆へ向かう。

南伊豆町の小浦漁港へとやってきた。
この周辺に地下壕があると言うので周辺探索開始!
蔦に包まれた倉庫がいい感じだ。

早速、この倉庫の脇に小穴を発見。
内部には瓦礫やごみが詰め込まれており、かなり狭そうだ。
これは、ちょっと入れそうもない。

岬の先端へと進んでみる。

真新しいトンネルがある。
何故か柵がされていたが、航空写真で見て見ると、この奥には漁港の施設のようなものがあるようなので、その施設の専用トンネルなのだろう。
でも、扁額もあるし、なんだか変な感じだ。

岬周辺にはほかには何も無さそうなので、別の場所へと行ってみる。

すると、何やら大きい壕口を発見。
早速、内部へと入ってみる。

内部に入ると、高さは2m程度の大きな部屋上の空間が。
なかなか作りは良さそうだ。

きれいに四角く掘られた部屋がある。

通路の脇にも四角い掘り込みが。
物置のように使用していたのかもしれない。

奥へと進んで行く。
岩盤が良いのだろう。
壕床も平らで、崩落もほとんど見受けられない。

90度曲がった通路の突き当りには、外から持ち込まれたらしきお地蔵さんが並べられている。
首のないものが多く、ちょっと不気味だ。

90度折れた先は、少し行ってすぐに行き止まりとなっていた。
天井から電気配線が垂れさがっているが、これは戦後になってからの物だろう。

坑道自体は掘りかけのようで、この先も掘削を進めようとしていたような小穴が多数見受けられた。

ほとんど崩落のないこの壕だが、地層の形の影響か、この部分だけ天井が剥がれ落ちていた。

坑道の側面に、一部、文字のような掘り込みがあるように見えたのだが、これはたまたま、堀跡がそのように見えるだけかな!?

一通り壕内を回ったので、そろそろ外に出ることに。

それほど広さのある壕では無かったが、作りも良く楽しめる壕だった。
ちなみにこの壕、終戦間近の昭和20年に横須賀海軍警備隊によって掘削された壕のようだ。
記録によると、もう2本の壕が掘られているはずなのだが、これ以外に壕は発見できなかった。

壕口付近に詰め込まれた木片の上を這うようにして脱出。
その後、他に何か無いものかと辺りを見回すと、海岸の奥に何やら穴のようなものを見つけたので、行ってみることに。
壕に入る前に探索した岬とは反対の方角へと進んで行く。

砂浜を歩いていくと、コーケンブロックがたくさん並んでいる。
写真左手に見えている河口付近のブロックも、全てこれだ。
なかなか見かけないと思ったら、こんなところにいたのか。

海岸線を岬に向かい進んで行くと、岬を貫くように穴が開いているのが見えてきた。

早速内部をのぞき込んでみると、なんと内部には最近取り付けられたとみられるLED照明が!!
路盤もコンクリートにて舗装されている。
きっと、地元民が使用しているトンネルなのだろう。
そう思い奥へと進んで行くと・・・。

なんと、最奥部は狭い部屋状の空間となり閉塞していた。

しかし、閉塞部分の横には、海に向かって開口部がある。
きっと、干潮時にはここから出て、さらに海沿いを歩いて進めるのではないだろうか。
干潮を待つわけにもいかないので、元来たトンネルを引き返すことに。

このトンネルとは無関係だろうが、トンネル坑口付近に落ちていた高圧碍子。
大きさはラーメンのどんぶりくらいある。
どこからか、流れ着いたのもだろうか。

これ以外にも、怪しそうな窪みがいくつかあるのだが、潮が満ちているためこれ以上は探索できなかった。
ということで、土曜日夜からの小探索であったが、なかなか楽しめた行程だった。
コロナの影響で単独以外の車中泊が出来ないため、毎回ホテル泊となってしまうが、これはこれで楽しいかも ( *´艸`)
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