Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 東京航空計器地下軍需工場跡に潜って来た  2021-06-16

神奈川県川崎市に、航空機のメーターなどを作っている東京航空計器という会社がある。
昭和 12年に創業したこの会社だが、戦時中に疎開工場として、隣接する山中に地下軍需工場を建設したと言うので、その痕跡を見に行ってみた。


id210523_124115.jpg
住宅街の片隅にある擁壁の裏手には、今でも壕口が口を開けていた。
早速、内部へと進んでみる。




id210523_124558.jpg
壕口付近には、結構な量のゴミが放り込まれている。
年代的には昭和後期の物が多そうだ。




id210523_124706.jpg
奥へと進んで行くと、掘りかけの坑道が。
この地下壕は完成を待たずに終戦に至ったようで、実際に工場としては稼働していないと言うことだ。




id210523_124801.jpg
くるぶし程度の水没坑道をじゃぶじゃぶと進んでいく。




id210523_124926.jpg
壕口から離れると、壕内のゴミはだんだんと少なくなってきた。




id210523_125049.jpg
工場らしい、真っすぐな坑道が続く。




id210523_125134.jpg
この坑道も、最奥部は掘りかけで終わっていた。
二段掘りの跡がはっきりと残っている。




id210523_125219.jpg
今度は別の坑道を進んでみる。
壁面には染み出た石灰が鍾乳石を作っている。




id210523_125816.jpg
坑道の両脇には、しっかりした排水溝が作られている。




id210523_125847.jpg
その排水溝の先には、一段低くなった坑道が。




id210523_125856.jpg
階段が作られている。
本来、外に排水されるはずの水が、排水されずに貯まってしまっている。




id210523_130039.jpg
ウェーダーを装備しているので、水没している坑道へと進んでいく。




id210523_130127.jpg
水深は膝上程度か。
壕床にはゴロゴロした石が転がっており、気を付けて進まないと転んでしまいそうだ。




id210523_130133.jpg
水没の先に壕口が開いているのが見える。




id210523_130440.jpg
この壕口は山中に開口しているためか、ゴミが少ない。




id210523_130659.jpg
再び、水没坑道へと進み、壕の奥を見に行く。




id210523_131632.jpg
坑道の上部に穴がある、変な場所に突き当たった。
水流に押し流されてきたのか、発泡スチロールやタイヤが流れ着いている。




id210523_131718.jpg
両側から掘り進んだ接続場所かなとも思ったのだが、階段のようなものが作られている。
でも、かなり荒い作りなので、接続工事中なだけなのかも知れない。




id210523_131725.jpg
奥にはまだ坑道が続いている。
かなり規模が大きい工場になる予定だったのだろう。




id210523_131855.jpg
同じような坑道が並んでいるので、面白みには欠ける。




id210523_132014.jpg
坑道のかなり奥の方に、電信柱のような物が廃棄されていた。
人間の力で簡単に運べるものでもないのし、どうやってここまで持ってきたのだろう。




id210523_132036.jpg
この坑道も、排水溝がしっかりと作られている。




id210523_132519.jpg
別の坑道の奥には、かなり古そうな自転車が。
昭和30年代くらいの物かと思われる。




id210523_133145.jpg
一通り、全部の坑道を回ったので、そろそろ戻り始める。




id210523_133958.jpg
単純な構造の地下工場だったが、なかなか楽しめた。




id210523_161222.jpg
まだお昼を過ぎたところで、もう少し時間があったので、トレッサ横浜の近くにある獅子ヶ谷市民の森に行ってみる事に。




id210523_163837.jpg
この公園周辺には穴がたくさん開いているというので、見に来たのだ。




id210523_165519.jpg
崩れてしまい入れない壕口も多いのだが、口を開けている物もある。
用途は倉庫と思われるが、かなり大きい穴もある。




id210523_165552.jpg
最深部は丁寧に処理されているので、掘りかけではなくて、この形で完成なのだろう。




id210523_165736.jpg
壕口付近には巨大な岩石が落ちている。
こんなのが落ちてきたらひとたまりもないな・・・。




id210523_170109.jpg
掘削当時は同じような壕が並んでいたものと推測されるが、ここは埋まってしまっているようだ。




id210523_170946.jpg
山を越え、反対側の住宅街へと進んでみる。




id210523_171712.jpg
道路脇に、コンクリートブロックで塞がれた小規模な穴が。
民間の防空壕かな!?




id210523_171824.jpg
池の脇にドラえもん的な石の作品が落ちている。




id210523_171835.jpg
他にも、石にペイントした作品が。
て言うか、これ、完成度高すぎでしょ!




id210523_172416.jpg
斜面の上の方に、何やら穴のようなものが見えているので行ってみる。




id210523_172429.jpg
急峻な斜面に難儀しながら登っていく。
足場も悪く、結構大変だ。




id210523_172632.jpg
斜面に開いた穴はかなり大きいものだった。
この斜面の反対側の斜面に、コンクリートで塞がれた壕口らしきものがあったので、もしかしたらその場所と貫通させようとしていたのかも知れない。




id210523_185744.jpg
と言うことで、近所の穴をちょっと回って来ただけだったが、横浜市の内陸部にもいろいろな穴があることが分かってきた。
今後は、この周辺もまた調べに行ってみようかと思っている。




関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teeart.blog107.fc2.com/tb.php/649-d1f480a9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)