
海岸線を気持ちよく走っていると、真新しいシェークブロック がたくさん設置されていたので、ちょっと車を停めてみる。
すると・・・。
前方の岬に二つのトンネルが見えているではないか!
この位置関係、完全に新トンネルと旧トンネルだな。

スマホで覗いて拡大してみる。
岬の先端近くのトンネルは、どうやらガードレールで通行止めとなっているようだ。

と言うことは、内陸側のこのトンネルが新トンネルかな。
内部に照明も灯っているようなので、間違いないだろう。

と言うことで、とりあえず閉鎖されているトンネルを見に行ってみる。
道路を進んで行くと、旧トンネルに向かうと思われる道は車が入れないように柵が設置されていた。

閉鎖されてからの年月が短いのか、路盤は痛みも少なく、まるで供用中の道路のようだ。

やがてトンネルが見えてきた。

扁額には真浦隧道と書かれている。
トンネルへの進入を阻むガードレールには、「落石の為」と看板が掲げられているが、トンネル自体は崩落も無さそうだ。

坑口付近はかなり立派なコンクリートで巻き立てられていたが、奥へ進んで行くと坑内は素掘りにコンクリート吹き付けに変わった。
しかし、傷んでいる様子は全くない。

そして、反対側の坑口に近づくと、再びコンクリートの巻き立てに変わった。

トンネルを出て進んで行くと、前方の道路が瓦礫により塞がれているのが見えてきた。

近づいてみると、かなりの規模の崩落だ。
道路横の崖が崩落し、そのまま路面に落下してきている。

いつからこの状態なのかは分からないが、まるで崩落したてのような生々しい姿だ。
※ 後日調べてみたところ、2007年3月の能登半島地震で崩落したようだ。

すぐ横にはコンクリート吹き付けで保護された崖がそびえ立っているが、この崖もいつ崩落するか分からないような不安感に襲われる。

かなり無理しないと、瓦礫を乗り越えて反対側に行くことは難しそうなので、素直に来た道を戻る。

ふと見ると、トンネル脇に古道のような物が。
トンネルが掘られる前に岬を回りこむための道路だろうか。

ちょっとだけ進んでみる。
幅50cm程度の掘り込みが岬に沿って続いている。

高さは10m程度だろうか。
時刻は既に19時20分を回っている。
このまま暗くなって足を滑らせたら確実に大けがをしそうなので、ここも無理をせず戻ることに。

しかし、横浜と経度が違うとはいえ、この時間でもまだこんなに明るいのにはびっくりだ。

ちなみにこの道路は、奥能登絶景海道 と名付けられている。
この部分は崖崩れによって新トンネルの逢坂トンネルで迂回しているが、素晴らしい景色の中をドライブできそうだ。
周辺にはまだ気になる箇所がいくつもあったので、この付近はまた探索に来ようと思っている。

ということで、次回の訪問に続きます。 ← 探索待ち
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