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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

能登半島先端に、変なトンネルがあると言うので見に行ってみた  2021-07-09

能登半島の先端にある輪島市から真浦町へと至る場所。
そこに、面白いトンネルがあるというので、ちょっと見に行ってみた。


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金曜日の仕事が終わり、帰宅後に横浜を出発。
国道20号をひた走り、松本市辺りで車中泊した。
翌日はここから富山県を目指し、その後石川県へと入る予定だ。
国道158号を高山市方面へと進んでいく。
建設が進んでいた梓湖手前の新道がかなり出来てきている。




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旧道の一部はおそらくダム設備の管理用としては残りそうだが、一般車は通れなくなりそうな予感がする。




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一般車でこのトンネルを潜れるのも、あと僅かなのかもしれない。




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平湯温泉を過ぎ、国道471号へと進む。
その後、国道41号を北上。
もう少しで富山県だ。




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岐阜県と富山県の県境付近で建設中の猪谷橋。
国道41号は以前は大型車が走りずらい狭隘な道路であったが、いつの間にかに拡幅され走りやすい道に変わった。
そして、更にバイパス建設による線形改良も行われているのだ。




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昨年9月に通った際 はまだ対岸と繋がっていなかった橋も、既に両岸が結ばれている。




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仮の主塔を建て、そこから吊って建設を進めていく工法のようだが、とても興味深い。




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橋はまた半年後位に見に来ることとして、能登半島を目指す。




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能登半島に入り、のと里山海道を北上する。
この道路は高速道路なのだが、高岡から100Km近くの全線が無料なのだ。




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国道249号を能登半島先端に向かい進んでいく。
目的地まであと10Km程度の所に、白米千枚田という景勝地があったので、ちょっと寄り道。
山肌に見事な棚田が作られている。




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どうやって水を張っているのか見に行ってみると、山から下る水を樋などを使い、巧みに各エリアへと分配していた。




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と言うことで、横浜からおよそ 500Km。
走行 9時間40分の末、やっと目的地であるトンネルへと到着した。




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ここ八世乃洞門新トンネルの旧道区間は観光地にもなっているので、道路は特に閉鎖はされていない。




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廃道となっている旧トンネルは気になるけど・・・。




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その横に観光地となっている穴があるので、こちらを先に見に行くことに。




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車道である旧トンネルが出来る前の徒歩道かな。
海岸線近くの岸壁をくりぬいて素掘りの人道トンネルが掘られている。




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かなり脆そうな地盤に見えるが、しっかりと管理されているのか、落石の類は見当たらない。




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内部はよくある素掘りトンネルだ。




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10m程度の短いトンネルを抜ける。
前方には観光地(!?)である、せっぷんトンネルが見えている。
でも気になるのは・・・。




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右手に見えているこの洞内橋だ。
海からの海蝕洞の内部にトンネルが貫通しているためこのような構造になっているのだろうが、これは珍しい。




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ただの海蝕洞ではあるが、奥に穴が続いているようなので見に行ってみる。




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橋の下には人感センサーが付いており、人を感知して照明が点くようだ。




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しかし内部はほぼ真っ暗だ。
内部に入り、しばらく目を慣らせば懐中電灯無しでもなんとかなるかも知れないが、懐中電灯無しでの進入は危険すぎるような。。




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洞窟の最深部に到達した。
距離にして30m程度かな。
奥の岩盤は人為的に掘ったようにも見えるが、地質のせいかも知れない。




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最深部には、石仏や賽銭箱も設置されていた。




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寄り道はほどほどにして、今来た道を戻ることに。




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しかし、洞内を貫通するトンネルの橋というのがたまらん( *´艸`)
この廃道となったトンネル内部を早く見たい!!!




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と言うことで、観光地であるせっぷんトンネルは後回し。
探索の準備をし、先に廃道に進むことにした。




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旧道のトンネルの前には、蔦の葉が絡まる落石防止のロックシェッドが。




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銘板が取り付けられていたが、腐食して読むことが出来ない。
上段は文字数より「道路災害防除工事」と思われる。




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旧道のトンネル入り口には、竹で作られた簡単な車止めが設置されていた。
車止めの周囲には、網らしき漁具が散乱している。




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本来の坑口付近を見上げてみる。
目立った痛みも無く、現役でも十分に通用しそうだ。




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奥を見ると、日が差しているのが見える。
先ほど下から見上げた、トンネル内の橋梁部分だろう。




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上部はきれいに覆工されている。
海蝕洞部分に穴を開けているのは、明り取りのためだろうか。




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右手の覆工部分にも同様に穴が開いている。




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のぞき込んでみると、先ほど行った洞窟が見えている。




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トンネル内にある橋を渡り進んでいくと、今度はトンネル内に扉が備え付けられていた。
しかも、扉は全開ウエルカム状態だ。
奥には反対側の坑口の明かりが見えている。




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扉には、なんと自己責任の看板が。
誰に向けたものなのか良く分からないが、場所的に、釣り人向けの物なのかもしれない。




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真っ暗なトンネルを自転車で進んでいく。
トンネルを抜けると、次のトンネルの坑口が現れた。




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なんか、歪んでいるようにも見えるが、こういう施工なんだよね!?




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それにしてもかなり分厚いコンクリートだ。
堅牢すぎて、本来の道幅がかなり狭められている。
隣りに新しいトンネルを掘り、ここが廃道となったのはこの辺りに原因があるのかな。




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本来の坑口付近からトンネルの途中までは車線を狭めていたようだ。
コンクリートで巻かれたトンネル内はきれいな状態を保っている。




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しかし、腐食した波板からは大量の土砂が流れ込んでいた。
やはり地質は相当に悪いのだろう。
よとと氏のサイトにこのトンネルの写真があるが、その写真を見る限りは、一気に崩落が進んでいるわけでも無さそうだ。




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入って来た坑口はがら空きだったのに、反対側の坑口は、しっかりと鍵が掛かっており、外には出られないようだ。




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上部には隙間があるので行けないこともないが、足を掛けるのが難しそうな柵だったので無理するのはやめておいた。




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隙間から向こう側を覗いてみる。
すると、なんだかきれいに公園化され整備されているようだ。
簡単にアクセスできそうなので、この先は後回しにし、今来た道を戻ることに。




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入って来た坑口付近まで戻ってきた。
落石から守るためとはいえ、この部分での離合は大変そうだ。




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路盤のコンクリートの端には、丸い模様がたくさんあった。
これは、ここの施工時の跡なのかな。




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坑口を出ると、1本目のトンネルが見えてきた。
扁額には曽々木隧道と書いてある。
こちら側の坑口も、落成防止のロックシェッドが設置されている。




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銘板には、道路災害防除工事2工区と書いてある。
と言うことは、反対側の坑口の工事の見えなくなった銘板の場所が1工区なのかな。




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日本海の荒波に対抗するためなのだろうか。
ものすごく重厚な作りだ。
しかし廃道となっているのに、路盤がきれいすぎる。
きっと今でもある程度の管理はされているのだろう。




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この場所から後ろを振り返る。
二つのトンネルの間はこのように海に面している。
ドライブの際は、さぞかし良い景色が楽しめたのだろう。




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こちら側の坑口にも扉があるが、ここも全開状態だ。
ただ、こちら側には自己責任の看板は無い。




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先ほどは一気にトンネルを抜けてしまったので、戻りはじっくりと内部を見ながら戻ることに。




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コンクリート巻きの部分、素掘りのままの部分、鉄板により覆工されている部分と、内部は変化に富んでいる。
地質の変化が大きいのだろうか。
取り付けられていた現役時の照明は、今にも落ちかかり、上から配線のみでぶら下がっていた。




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内部の壁面には補修のための調査跡があったが、現役時のものであろう。




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自己責任の看板まで戻ってきた。




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時刻は既に17時を回ってしまった。
明るいうちに反対側を見に行きたいが、せっぷんトンネルが残っている。
駆け足で見に行くことにしよう。




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と言っても、あるのは素掘りの隧道が1本だけ。
入り口には「せっぷんとんねる~ハッピーゾーン入り口」の看板が。
その下の看板は文字が無くなっているが、以前は「恋人の聖地」と書かれていたそうだ。
穴の奥に反対側の坑口が見えているように見えるが、これは照明器具がぶら下がっているのがそう見えているだけだ。




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しかし、照明器具が壊れているのか、内部は真っ暗で、とても懐中電灯無しでは歩けない。
これはカップルならば寄り添うこと間違いなし。
だから、ハッピーゾーン入り口だったのか。




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どんどんと奥へと進んでいくと、反対側の坑口が見えてきた。
なにやら変な色のLEDテープが見えている。




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なんだこれ?
これが恋人の聖地!?




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恋人の聖地なのに、ナニコレこの形・・・。
近づく程にそそり立つLEDに、疑問符しか浮かばない。




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しかし、反対側の坑口を出て、外から坑内を覗いてみると、先ほどのLEDが見事にハートマークになっている。
なるほど、そういう事か。




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これでせっぷんトンネルの探索は終了だ。




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でも、せっぷんトンネルの先が気になるよね。
そう、当然だが、この先にも古道が続いているのだ。




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足場の悪い古道を進んでいく。
片洞門のように、岩盤が削られている。




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そしてその先にはいい感じの切通しが。




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切り立った崖の中腹に道は続いている。
かなりの高さがあり、落ちたら大けがでは済まなそうなので足がすくむ。




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昔は遊歩道となっていたのだろう。
取れかかった古い柵がかろうじて落ちずに残されていた。




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藪も濃くなってきて、落石も増えてきた。
無理すればまだ行けそうではあったが、転落したら本当に死んでしまう高さになって来たので、素直に戻ることに。
そろそろ日も暮れそうだし、この先は yakumo氏と来た時に見てきてもらおう。




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車に戻り、現道のトンネルを抜けて反対側に向かう。




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新しいトンネルを抜けた先は駐車場として整備されていた。
奥に、先ほど鍵が掛かっていて出られなかったトンネルの坑口が見えている。




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早速坑口へと行ってみる。
ロックシェッド上部には、八世乃洞門の扁額が残されている。
海側に変な形にロックシェッドが延ばされている。




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坑口は先ほど内部から見たとおり、きっちりと塞がれている。




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海側に伸びていたロックシェッドの脇には、海沿いに続く遊歩道が。




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設置されている看板には遊歩道の案内が書かれている。
なるほど、先ほど諦めた遊歩道と繋がっているのか。




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せっぷんトンネルの先とは違い、ずいぶんときれいに整備されている。




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進んでいくと、見事な滝が。
なるほど、この滝を見られるように、きちんと整備しているのか。




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滝の先もまだまだ進めそうだったが、今回はこの先には行かず、次回訪問の際のお楽しみとした。
時間的な理由もあるのだが、探索に行った際に、何か未練を残しておくと、またここに来たいというモチベーションに繋がるのでこういうのも嫌いじゃない。




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時刻は18時を回った。
今回はここ能登半島の先端辺りが晴れ予報だったので横浜からはるばるやってきたが、予報通り、天気が大きく崩れることはなかった。




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今夜中にはこのまま日本海側を北上して新潟県くらいまでは行きたいので、この後は海沿いをゆるゆると下っていこうかな。

次回、真浦隧道を見に行ってみた に続きます。

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