ここに、防空壕があると言うので見に行ってみた。
結果として、この公園で地下壕を 4つ確認したのだが、今回はそのうちの 1つを紹介していく。

公園入口にある案内看板。

案内看板では、地下壕のうち 1つが案内されているようだ。
場所は沢の上流に位置しており、水源の表記もある。
これは水没確実か!?

山をガサゴソしていくと、山肌の奥に壕口を発見。
埋まりかけてはいるが、それほど服を汚さずに進入出来そうだ。

内部は崩落もなくきれいな状態だ。
入り口付近は、危惧していた水没も全く無い。

奥へと進んで行く。
だんだんと足元が悪くなってくる。
ちなみにこの坑道の断面から見て、ここは陣地系の壕なのだろう。

水源地になっているだけあり、足元には水が流れ始めた。

ぬかるんでいる壕内をどんどんと進んで行く。

これだけ水の流れがあるのに水没が浅いと言うことは、どこかに水が抜けているのだろう。

進んで行くと、壁面からは結構な量の水が滴り落ちている。
壕床には排水溝も切られている。

角を曲がった先は盛大に水部していた。
長靴では進めないほどに深くなっていたが水位は安定しているようだ。
この先は山肌に抜けていると思われるが、おそらく池のような場所に繋がっているのだと思われる。

これ以上奥には行けないので、分岐まで戻り、今度は別の方向へと進んで行く。

多少高さが上がったせいか、この付近には水没は無くふかふかした乾いた壕床だ。

突き当りに、銃眼を発見。

人為的かどうかは分からないが、銃眼は土砂にて埋まっている。

砲室内には昭和後期の空き缶が見られたので、そのころはまだ埋まらずに開口していたのだろう。

坑道の一部が拡張されている。
埋め戻しでは無さそうだが、結構な量の土砂が積もっている。

小規模な壕のため、これで一通り全部の坑道を回ってしまった。
この壕は行政により保存されているようだが、一般に公開されているわけではないので内部は全く整備されていない。
また、遊歩道からの接近だと立ち入り禁止の柵を越えないと壕口に近づくことも出来ない。
次回は同公園内の 管理棟裏の壕 を紹介していく。
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