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[戦跡] 浦賀で新たに見つかった巨大壕に潜ってきた  2021-10-04

浦賀にある千代ケ崎砲台の近くに地下壕が発見されたというので見に行ってみた。
なんでも、コンクリートで固められた砲室を持つ、大きめの壕らしい。


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という事で、山の斜面を登り地下壕へ向かう。
今回のメンバーは、yakumo氏ゴウ氏あきひさ氏の計4名だ。




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途中、立派な石組みを発見。
千代ケ崎砲台の土留め設備だろうか。




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かなり急な斜面を、木々を足掛かりに進んでいく。
進めそうな場所を探し、登ったり下ったり・・・。
滑り落ちたら一気に下まで転がり落ちそうだ。




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やがて地下壕への進入ポイントまで到着。
銃眼の隙間を掘り広げ、何とか内部へと進入。
既に背中まで泥だらけだ。

進入した砲室内は崩落も多く、非常にガレた感じ。
出入り口がここしかないので、崩れたら一巻の終わりだ。




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早速奥へと進んでいく。
入り口付近の熱気が一気に無くなり、地下壕特有のひんやりとした空気に変わる。




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高さ1.8mほどの坑道を進んでいく。
天井付近には碍子が残されている。




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砂岩質の岩盤を掘り進めた壕内はガレが多いものの、当時の状態を保っているようだ。




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丁寧に掘られた分岐部分。
やはり、分岐のある壕は楽しい。




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そして、コンクリートで固められ、綺麗に構築された貯水槽。
貯水槽の作りは、隣接する巨大壕と同様の作りだ。
今でもそこには水が貯まっている。




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更に奥へと進んでいくと・・・。




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坑道の奥にコンクリートで固められた砲室があった。




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コンクリートの質も良く、非常に丁寧に作られている。




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銃眼は埋まっており外からの確認は出来ないが、コンクリートの厚みもありかなり立派な作りのようだ。




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砲室入り口付近のコンクリートの処理も、非常に丁寧だ。
まだ物資が豊富だった時期の建造なのだろう。




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砲室を後にし、更に奥へと進んでいく。




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ごつごつとした岩肌の狭い坑道だが、崩落はそれほどでもない。




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やがて広い空間へとたどり着いた。
プラットホーム状に段が残っている。
二段掘りの途中だろうか。




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そしてまた、狭い坑道を進んでいく。
クネクネと登りながら曲がる、陣地のような坑道だ。
坑道は途中、びっくりするほど鋭角に折れている。




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その坑道は、壁にぶつかって閉塞していた。
銃眼らしき掘り跡があるが、ここは銃室を作るつもりだったのだろうか。




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洞窟陣地のような坑道を戻り、本坑を奥へと進んでいく。




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縦横共に 2.5m程度はあるだろう。
工場区のような作りになってきた。
岩盤も先ほどと雰囲気が変わってきた。




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足元には水槽が。
この水槽にもきれいな水が湛えられている。




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この写真だと分かりにくいが、この壕の水槽の向かいの壁面には掘り込みが作られており、木箱に入った砂が置かれていた。
木箱は既に腐り落ちているが、わざわざ砂を運び込んでいるのには何か理由があるのだろう。




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どんどん奥へと進んでいく。
壕床も良く均されており、歩きやすい。




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そしてまた水槽が。
向かいには先ほどと同様に木箱に入った砂が置かれていた。




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この壕も、隣接する壕と同様に、陣地系の坑道と工場系の坑道が入り混じる壕のようだ。
そして、想像していたよりもだいぶ広い。




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天井部分が剥離し、ごっそりと落ちている。
こんな崩落の瞬間には立ち合いたくない。




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階段状に登っていく坑道。
高低差がそれほどあるわけではないが、いい感じだ。




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広い坑道を進んでいくと・・・。




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大きな分岐が。




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分岐の脇の狭い坑道に進んでいく。
碍子の残る坑道だ。




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洞窟陣地のような坑道を進んでいく。




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途中、弾薬庫らしき部屋があり、更に奥へと続いている。




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その先、分岐を左手に進んでいくと、突き当りには銃眼が。
埋まってしまっているため、外部の状況は全く分からない。
ていうか、今、どちらの方向を向いているのかも分からなくなっている (^^;




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少し戻り、もう一方の坑道へと進んでいく。




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するとそこにも銃室が。




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銃眼は埋まってしまっているが、当時はこんな感じで外部を狙う作りだったのだろう。




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これで一通りすべての坑道を回ったのでそろそろここを出る事に。




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この壕唯一の出入り口である銃眼に体をねじ込んでいく。




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すぐに埋まってしまうような感じでも無かったが、もう少し掘っておいた方がいいのかな。




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再び体中を泥だらけにし、外部への脱出完了。




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そして、この後が大変だ。
再び斜面に張りつき、戻り始める。




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しかも、ルートを誤り、切り立った斜面を滑り落ちるように降りる羽目に・・・。




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という事で、なんとか下界へと戻ってきた。




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少し時間が余ったので浦賀から三戸海岸へと移動し、三戸南洞窟陣地を見に行くことに。




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途中、コンビニで小休止。




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そして、もう何度目か分からないくらい来ている三戸南洞窟陣地へ。




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ここは広さはそれほどないものの、作りもいいしアクセスも簡単だし崩落も無いし、ちょっと立ち寄るには最高の壕だ。




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外から見える銃眼も立派で、見ごたえがある。




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この砲室内には、他ではなかなか見られないコンクリートの機銃座も残されているのだ。




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という事で、浦賀で発見された新たな壕の紹介だったが、浦賀周辺ではさらに新たな壕が発見されたという事なので、機会を見てまた行ってみようと思う。

※ ちなみに、三戸北洞窟陣地にも立ち寄ったのだが、こちらは何かの大会を行っており、今回は近付くことが出来なかった。
また、バーベキューのゴミの放置があまりに多いため、地主さんが海岸付近を閉鎖しているため、以前のように車では行けなくなっているので注意です!


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