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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

東赤谷連続洞門の謎の穴  2021-09-22

1年ほど前、新潟県の新発田市にある東赤谷連続洞門を見に行った
今回、その際には入らなかった謎の穴に潜ってみたので、そのレポートを書いてみようと思う。


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9月某日。
有給を貰い、平日のスノーシェッドにやってきた。
何も調べずに現地まで来たが、今月後半から10月の終わりまで通行止めをするようだ。




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ここ東赤谷には3つのスノーシェッドがある。




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まるで内部が神殿のようだと SNSで話題になったので、知っている人も多いかもしれない。




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待避所以外の道幅は狭いのだが、以外と車を停められるスペースは多い。
しかし、移動距離が多そうなので、今回は新戦力となる電動バイク、 glafit社の LOMを持ってきた。




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LOMに乗り、廃線となった国鉄赤谷線の廃橋の所まで行ってみる。




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ふと見ると、鉄板に文字が。
あの位置に書かれているという事はいたずら書きでは無いだろうから、いろいろと興味深い。




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そしてまずは、廃橋近くにある一番奥の 3つ目の洞門から内部を調べていくことに。




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ここには謎の穴は無いはずだが、何かあるかも知れないので、じっくりと調べていく。
しかし、どの角度から見ても素晴らしい造形だ。
天井に残されているのはここに鉄道が走っていた頃の機関車の煤煙だろうか。




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うん。
ここには地下に続く入り口は無さそうだ。
内部や周辺を十分に堪能したので、続いて、2つ目の洞門内へ。
すると・・・。




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前回訪問時は薄暗くて全く気が付かなかった謎の入り口が!!!




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でも、いくら薄暗いと言っても、前回は二人でこの前を歩いたのに、二人ともこの存在に気付かないって、そんなことある!?
でも、まさか穴があるとは思っても無かったので、神殿みたいな洞門の作りにばかり目がいっていたのだろう。

早速内部へと足を踏み入れる。




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何段か階段を上がり、入り口方向を振り返る。
坑口付近はかなり傷んでおり、そろそろ補修しないとやばそうな感じ。




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それでは早速奥へと進んで行こう。
入ってすぐ、坑道は右手に90度折れている。




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おおお!
これはテンションが上がる。
コンクリートで巻かれた坑道が奥へと続いているではないか。
でも、少し先でなんだか高さが低くなっているような・・・。




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高さが低くなっているように見えていた場所は、階段により下っているだけだった。
しかしこの坑道、かなりきれいに作ってあるし、まるでダム内に作られた管理用通路のようだ。




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コンクリートの回廊をどんどん進んで行く。
自分の足音だけが、坑内に響き渡る。
この先はどこに続いているのだろう。
もう、150m位は進んで来ているのではないか。




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しばらく行くと、左手に折れている。
なんと、山側に潜っていくのか!?




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と、思ったが、すぐに右に大きくカーブしている。
恐らく道に沿って掘られているのだろう。




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頭上のコウモリがやけに増えてきた。




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と思っていたら、なんとコンクリートの巻き立てが無くなり素掘り状態に。




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素掘りの坑道をどんどんと進んで行く。




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コンクリートを巻く必要が無いくらい地盤が良いのだろう。
崩落も全く見られない。




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その後も奥へ奥へと進んで行くと、なんと坑内分岐が現れた!!




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左手に続く坑道は、更なる闇に伸びているようだ。




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そして、右手に伸びる坑道は並走している道路に接しているのかな。




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一体、どこに出るのだろう。
気になるが、外に出るのは後回しにして、まずは行けるところまで本坑を奥まで行ってみよう。




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分岐まで戻り、漆黒の坑道を再び進んで行くことに。




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岩盤はいつの間にか赤茶けた色に変わっている。




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進んで行くと、コンクリートで巻かれている区間が。




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素掘りの途中にこのような人工物が現れるとテンションが上がる。
きっとこの辺りは地盤が悪いのだろう。




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コンクリート巻き部分を過ぎ進んで行くと、だんだんと足元に水が増えてきた。




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そして水は増え続け、ついに水没していた。
もちろん長靴を履いていればもっと進めるだろう。
しかし、本日は水没を想定していなかったので運動靴での探索なのだ。

でも心配はない。
進入時からずっと横に這っていたケーブルは残り1本となっている。
という事は、この先はきっとどこかに抜けて終わりになっているのだろう。




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この先に無理に進まなくても、出口の坑口から逆に進んでくれば逆側から水没の手前まで来られると判断。
一旦、先ほどの横坑から外に出てみることにした。




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今来た坑道を戻り始める。




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そして、先ほどの坑内分岐まで戻ってきた。




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じゃ、外に出てみよう。




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ん?
これって、別の洞門内!?




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なんと、この坑道は隣にあるもう一つの洞門の中まで続いていた。
洞門内に切られている排水溝が坑口の前にあるので、まるで落とし穴のようだ。




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写真の奥に見えているあの 2番目の洞門内からこの洞門内まで、山の中に作られていた坑道を歩いてきたようだ。



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と言うことで、先ほど水没で折り返してきた坑道の先を探しに行ってみよう。
坑道が続いていると思われる方角に道路を 400m程進んで行くと・・・。




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何と、何の変哲もない道路の途中に、坑口がぽっかりと口をあけているではないか。




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坑口から内部を懐中電灯で照らしてみる。
坑道の奥からは見覚えのあるケーブルが1本坑口に伸びてきている。
うん、間違いない。




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今度はこの坑口から内部へと進入していく。
入り口付近は激しくぬかるんでいる。




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その水源は、坑内から流れ出てくる水だ。
恐らく先ほどの水没区の水が流れ出しているのだろう。




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少し進むと坑道は左へと折れた。
間違いなく先ほどいた場所へと通じているのだろう。




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もう、このまま進んでも先ほどの水没に当たることは分かっていたが、とりあえずは進んでみる。




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やがて足元の水没が増えてきて、先ほどの水没区の反対側に到達した。
満足したので、今回の坑道探索はここまでとした。




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電動バイクの LOMに乗り、何度か道路を行き来する。




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結果、坑道と道路の位置関係はおよそこの図のようになっていることが判明した。




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謎の穴がどこに続いているのかが分かりすっきりしたので、今度はこの道を行き止まりまで行ってみることに。




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地図によるとダムで行き止まりのようだ。




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結構な急坂を登って加治川治水ダムを過ぎしばらく行くと、道路はあっけなく通行止めに。
車両だけではなく、登山者も通行止めと明言されていた。
この先に、もう一つ加治川ダムと言うのがあるようだが、行くことは出来なそうだ。




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せっかくなので、加治川治水ダムを見てから帰ることに。
向こうに、赤いよくわからない設備が見えたので気になったのだ。
ダムの築堤の上を歩いていく。




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赤い設備の所まで来てみると、ボートを昇降するクレーンだった。
築堤から降ろすっていうのも、すごいな。




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ダム湖を見下ろしてみる。




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ダム湖左手は整備され公園になっているようだ。
遺構のような物が見えるな。




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橋?
それと鳥居の基礎!?
ちょっと気になったが、これは今度来た時のお楽しみにしよう。




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ダムの下流側を見下ろすと、こちらもすごい落差だ。
加治川治水ダムは、その名の通り、治水だけを目的とするダムなのだ。




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築堤を渡り切り、ダムの奥にやってきた。
何となく道のような物が見えたので見に行ってみたのだ。




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柵で塞がれているが、進入は容易そう。




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近づいてみると、ただの登山道入り口だった。




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入り口からかなり荒れてそうだけど、登山好きの人はこういうのに萌えるのかな!?




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今来た道を下り、車へと戻り始める。




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車内に放り込んできた電動バイク LOMだが、雨の心配も無さそうなのでハイエースのサイクルキャリアに積んで帰ることに。
電動自転車より軽いので、載せるのもらくちんだ。




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洞門を潜り抜け、国道49号を会津若松方面へと走る。
明日も有給を取っているので、温泉にでも浸かってのんびり帰ることにしたのだ。




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会津若松駅前のスーパー銭湯、富士の湯で温泉に浸かり、甲子トンネルを抜け国道4号の白河辺りに出ることに。
富士の湯は 450円と言う安さなのに、まるでテーマパークのようなたくさんのお風呂が楽しめる温泉だった。




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甲子峠に近づくころには気温はなんと 12℃に。
横浜も9月に入り急激に涼しくなったとはいえ、標高 1000m以下でここまで寒いのにはびっくりした。




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以前は登山道に国道のおにぎり標識が立ち、徒歩でしか通れないと有名だった国道 289号も、今では立派なトンネルが掘られ、何の苦労も無く峠を越えることが出来る。




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白河市内にて、ガソリンを給油。




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帰りは、新4号で快適に帰りました(^^)/


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