そんな時に限って代わりのドレンボルトが見つからない。
そこで・・・。

とある昼下がり。
前回のオイル交換から 5,000Kmくらい走行したので、オイル交換をしていた。

今回は、WAKOSのエンジンパワーシールドもオイルと一緒に投入。
走行距離が 10万キロを超えてから 3万キロごと位に入れているが、今の所オイル上りもオイル下がりも無い。
ただ、ガソリンエンジンで走行距離も 30万キロを超えているので、そろそろエンジンの O/H も必要なのかな。

作業を進め、オイルパンのオイルを抜き、ドレンボルトを閉めこんでいると、なんだか嫌な感触が・・・。
アルミ製ボルトなので、いつも既定のトルクの半分程度で閉めこんでいるのだが、今回はそのトルクの遥か手前でこの感触。
これは完全にやってしまったか・・・。

恐る恐るドレンボルトを外してみると、見事に破損している。
このボルト自体、中空構造で、芯の部分には鉄粉取り用の磁石が圧入してある。
構造を考えると、締め付けトルクは鉄製の 1/3 位で良かったのかも・・・。

どこかにノーマルのドレンボルトがあるはずなのだが、こういう時に限って見つからない。
仕方ないので、似たようなボルトを探すことに。
規格は M12の P1.25 だった。
こんなボルトならきっとネジ箱にあるに違いない!!

しかし、それほど特殊なボルトでは無いと思うのだが、合いそうなボルトが見つからない。
そこで、長さ以外は形がぴったりの、このボルトを加工してみる事に。

まずはボルトを三分割に切断。

そして、頭の部分を旋盤で凹ませた。
この時点で、丸棒からボルトを削り出せば良いのかも・・・、とも思ったが、新たなボルトを用意するまでの間だけ持てば良いのでこのまま作業を続行。

クランプで挟み込み、溶接してボルトを作ることに。

はじめは溶け込みが弱く、この写真のように溶接部分が数珠みたいになってしまったので、再度電流値を上げて溶接。

そして、はみ出た部分を旋盤にてきれいに削り取る。
これで、とりあえずは大丈夫かな。

ドレンボルトが出来たので、オイル交換作業続行。
真っ黒に汚れたフィルターケースもきれいに洗浄。

パッキン類もすべて新品と組み替える。

そして、針のふれ方がおかしくなっていた油圧計のセンサーも合わせて新品に交換。
以前、針位置の微調整が出来るようにボリュームを取り付けていたのだが、調整が全くできなくなっていたのだ。

新品の油圧センサーにシール剤を塗って組み付ける。

下回りが終わったら、添加剤をオイルに足し、エンジンにオイルを入れて終了!!
溶接したドレンボルトからの漏れも無さそうだし、まあ、大丈夫かな。

ちなみに、壊れた油圧センサーの中身を確認してみると・・・。

なんと、ヒンジが折れて中でカタカタしている状態だった。
中にオイルが貯まっているとか、ニクロム線が擦り切れているとかはあったが、こんな故障は初めてだ。
と言っても、開封するのにタガネで叩いて開けてるから、その時の衝撃かもだけど。

という事で、とりあえずは無事にオイル交換終了。

オイル交換が終わり、その足でオートバックスへ。
自作のドレンボルトは怪しくて長期間の使用は怖いんで、新品のドレンボルトを買ってきました (*'ω'*)
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