滋賀県まで荷物を届けに行く用事があったので、ついでに、地下工場に寄ってちょっと内部を覗いてみる事にした。

金曜日の業務終了後、準備をし横浜を出発する。

国道20号をひた走り、深夜1時過ぎに奈川渡ダム手前の道の駅風穴の里にて車中泊。

翌朝は国道158号を高山方面へと走る。

この区間は新しいトンネルを掘っているので、トンネル開通後は旧道区間になってしまうのだ。
関係者以外は入れなくなる可能性もあるので、今のうちに良く見ておかなければ・・・。

ダム近くのこの二股トンネルも、新しいトンネルの先に造られた橋によりバイパスされてしまうので、もしかしたら一般車は通れなくなるのかもしれない。

高山市内から白川村へと走り、石川県へは白山白川郷ホワイトロードで入ることに。
この道は有料の観光道路のようだが、目的地である小松市の游泉寺地下工場への最短ルートなのだ。

季節柄、紅葉が非常にきれいだ。

山間を抜けていく山岳道路ではあるが、道路も良く整備されており、トンネルもあり雰囲気は抜群だ。

路側に設置されている非常電話の標識が、時代を感じさせる。

あちこちで止まって写真を撮ったりしながら2時間程度かけて石川県に入った。

現地に到着し、早速探索開始。
すると、草生した掘割の先に壕口が口を開けているのが見えた。

今日は、ちょっと内部を覗くだけで深入りはしないつもりだ。
というのも、ここは鉱山跡地を軍需工場へ転用し稼働させていたので、かなりの広さがあるというのだ。
階層構造もあるようなので、単独で奥まで行くのはちょっとリスクがある。

とりあえずは壕口付近から見て回る。
見た感じ、石切り場跡地と言う感じだ。

床面は荒れているが、崩落したわけではなさそうだ。

でも、所々にある石の塊を見ると、決して安定した地質でも無さそうだ。

奥へ進んでいくと段々と荒れてきた。
落石も多いし、結構危なそうな場所かも。

他の探索者の物だろうか。
床に、ビニールひものようなものが残されている。
見た感じかなり古そうだ。

階層構造は、きっちりとしたものでは無く、あちこちで高低差が付いている。
これは迷いそうな構造だ。

主坑道のような広めの坑道を進んでいく。
この場所で、実際に軍需工場が稼働していたというが、軍需工場時の痕跡はまだ見受けられない。

主坑道から離れすぎて迷わないように、枝坑も調べて進んでいく。

下をのぞき込むと、結構な落差があるようだ。
というよりも、この足の下にも空間が!?
なんだか床が薄すぎる気もするが、大丈夫なのか!?

柱に何やら文字が残されている。
意味は良く分からないが、当時の落書きだろうか。

栃木県の大谷石採掘場の探索でも見られたような雰囲気だ。

随分ときれいな水が貯まっている。

あの奥にもまだ坑道が続いているようだ。

ちょっと荒れているが、奥へと進んでいく。

どんどん進んでいくが、どこまでも続いているような感じだ。

これ以上進んでいくとそろそろ迷いそうだったので、この枝坑を進むのをやめ、一度戻ることに。

主坑道まで戻ってきた。

主坑道をさらに奥へと進んでいく。

下の方にまた水が貯まっているのが見える。
ちょっと行ってみよう。

下に降りてきた。
ここの水も澄んでおりとてもきれいだ。

周囲には他にも貯水槽のようなものがいくつかあったが、何のための物かは良く分からない。
工場稼働時の物だと面白いのだが、工場用の水源としては水量が少なすぎるだろう。
あくまで勝手な推測だが。

主坑道の高さまで戻り、更に奥へと進んでいくと、ちょっと雰囲気の違う坑道が現れた。
これはもしかしたら軍需工場の遺構か!?

と思ったが、どうやら外部との接続口のようだ。

壕口は人為的に埋め戻されているように見える。

懐中電灯を消すと完全な闇となり、隙間は全く無さそうだった。

周辺をさらに回ってみるが、この辺りは景色が似ていて迷いそうだ。

全く違う場所に移動したのに、先ほどの場所に戻ったような錯覚に陥ってしまう。

しかし当初から工場区として掘削されたわけではないので内部が広すぎる。
という事で、後半へと続きます。
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