金属が唸るような、ミ~ンというちょっと甲高い音だ。
エンジンのVベルトを外してエンジンをかけてみるとその音は出ない。
という事は、補器類のベアリングかな。
いつでもすぐ直せるだろうし、まだ慌てることはないか・・・。
それから数か月。
毎回運転するたびに気になっていたので、いいかげん、そろそろ修理をすることに。
ちなみに、これが修理前のエンジン音だ。
異音が出る前の音を知らなければ、まあこんな物かと言った音なのだが、やはり気になる。

という事で早速修理開始。
ま、修理と言ってもベアリングを打ち換えるだけなんで、作業的にはあっという間だ。
まずはエンジンのVベルトを外す。
Vベルトはオートテンショナーで張られているので、テンショナーを押しながら簡単にベルトを外すことが出来る。

Vベルトを外したので、早速異音の犯人捜しだ。
ここに見えているアイドラープーリーのベアリングは交換してから 10万キロ程度なのでまだ大丈夫だろう。
オルタネーターとウォーターポンプ関連も新品に交換してからまだ 10万キロ。
これもまだいけるだろう。

という事は、新車から一度もメンテナンスされていないテンショナープーリーが怪しい!!
作業しやすいようにアイドラープーリーを取り外し、テンショナープーリーを手で回してみる。

さすがに手で回してみても分からない。
でも、揺すってみると何となくガタがあるような・・・。
きっとこいつが異音を発生させている犯人に違いない!!
そこでテンショナープーリーを取り外す。

取り外したテンショナープーリー。
手で回してみても、違和感は感じられない。
ちなみにこれ、部品で購入すると 5000円くらいする。

鉄製のプーリーにベアリングが打ち込んであるだけなのに、高すぎる!!!

という事で、この部品の心臓部であるベアリングのみを交換することに。
恐らく異音も無くなるだろう。
これなら部品代 300円程度で修理完了だ。
購入したベアリングは、NTNの 内輪径17×外輪径40×幅12mm 6203LLU って奴。

まずはプレス機で古いベアリングを抜き取る。

適当なコマを挟み、ベアリングを押し下げる。

こんな感じで簡単に抜けてくる。

走行距離にして 30万キロ程度使用したベアリングは、錆も出て外観はぼろぼろだ。

取り外したベアリングをいじくりまわしてみる。
エンジンに取り付けた状態で回しても問題なさそうな感じだったが、新品と触って比べるとやはり傷んでいるようで、ちょっとグラグラする。

今度は抜いたベアリングの代わりに新品のベアリングを打ち込んでいく。
まずはプーリー本体をきれいに洗浄。

そして新品のベアリングを打ち込んでいく。

これで部品は新品同様に。

あとはエンジンに組み付ければOKだ。

プーリーをしっかりと取り付け、Vベルトを取り付ける。

Vベルトがきちんと溝にはまっていなかったり、取り付けの位置が間違っていたりすると大惨事になることもあるので、ベルトの組み付けは念入りに確認する。
早速エンジンをかけてみると、異音は見事に無くなった。
エンジンの真上から撮影しているし、エンジンが冷えているのでアイドリングが高く、エンジン音自体はうるさく感じるが、エンジンフードを閉めていても聞こえていた甲高いミーミー音が無くなったので大満足だ。

お店に頼んでも部品代込みで1万~2万円くらいで出来そうな軽作業だが、自分で手を入れて整備しているので、更に愛着度アップ!
あとどれくらい走れるか分からないけど、自分で直せるうちはまだまだ乗っていこうと思う( *´艸`)
おまけの、ベアリング新旧比較

外観 左 30万キロ使用 右 新品

シールを外してみる 左 30万キロ使用 右 新品

30万キロ使用したベアリングは、内部の油も固まり、ゴミが詰まっている

対する新品ベアリング
白いグリスが見える

30万キロ使用したベアリングのシールの内側にも、劣化したグリスカスがこびりついている。

取りあえずバラバラに
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