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デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

[戦跡] 10年ぶりに浦賀狙撃用洞窟陣地に行って見た  2022-02-09

静岡県在住の空母欲奈氏が横須賀周辺の地下壕を見に来るというので自分も一緒に回ることにした。


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前夜に横須賀PAにて待ち合わせ、車中泊をする。




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翌日、yakumo氏と合流し、まずは潜水具のある壕へと潜る。




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この壕には何度か潜っているが、潜水具の他にも数々の遺物が残されている。




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ほとんどが船舶関係の遺物のようだが、なかなか興味深い。




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これは錨だろうか。




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青銅製の巨大なギア。
持ち上げてみると、ずっしりと重い。
5Kgくらいはあるのではないかな。




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そして例の潜水具。
このままこの場所に放置しておくのも、なんだかもったいないな。




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また、この壕は、坑道の両側に連続して部屋が掘られるという、ちょっと珍しい構造の部分がある。
崩れやすそうな地質なのに、戦後70年以上を経てもこの構造を維持しているのはなかなかすごい。




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その後別の壕に潜ったりし、今度は浦賀の洞窟陣地に向かおうとコンビニでうだうだしていると、偶然にもルルル氏と遭遇!!
この辺りの壕を見に来たという事で、一緒に浦賀に向かうことに。
海沿いにある駐車場へ、各々車を停める。
この時期は海水浴客もおらず、駐車場は独占状態だ。




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という事で、10年ぶりに浦賀の洞窟陣地へ潜入だ。




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内部は相変わらず水没しているものの、以前より水量は減っている感じだ。




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以前は水没で良くわからなかったが、この坑道にもしっかりとした排水が設けられていた。




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しかも壕床はコンクリートが打たれているようだ。




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どんどん奥へと進んで行く。
相変わらずガレがすごい。




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そして、ガレの先はかなりの水没地帯に。
本日の装備だと、自分と yakumo氏はこれ以上進むことが出来なくなった。




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そこで、空母欲奈氏、ルルル氏と壕内で別れ、自分とyakumo氏は別の坑道を潜り山肌方面へと向かうことに。




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山肌に開いた壕口より外に出る。
どうやら道路沿いの斜面に出てきたようだ。
奥に穴が見えてるので行ってみることに。




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以前来た際にはこの内部にも入っているはずだが、10年ぶりとあって記憶が曖昧だ。
奥へ進んで行くと銃眼が見えてきた。




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コンクリート製の銃眼だ。
コンクリートの厚みは見た目には薄そうに見える。




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しかし、銃眼からのぞき込んでみると、結構な厚みがあるようだ。
多少ガレてしまっているが、コンクリートもしっかりしている。




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銃眼を後にし、別の坑道を進んで行く。




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若干の高低差がある坑道をどんどん進んで行くと・・・。




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なんだかいい感じの分岐もある。




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最奥部は崩落なのか、埋め戻しなのか。




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別の坑道を進んでみるが・・・。




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こちらも奥は埋め戻しなのか崩落なのか。




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しかし、この壕は地盤が悪いのか、山肌付近の崩落が激しい。
長居する雰囲気でもないので、そろそろこの壕を出ることに。




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壕口自体は切り立った斜面に開口している。




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なので、壕口を出ると、いきなり物凄い斜面だ。




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少しずつ高度を下げながら、次なる壕口へと向かっていく。




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ほとんど埋まりかけているが、壕口発見!




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這いつくばるように、内部へと進んで行く。




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いつ崩れても不思議じゃない状態に見えるが、最近の地震にも耐えてきているのだから、まあ大丈夫だろう。
四つん這いで高速に潜っていくyakumo氏を追いかける。




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崩落を抜けると、壕床が姿を現した。




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まるでコンクリートのような壕床だが、長年流れ込んだ土砂が溜まっているようだ。
そのせいで、天井がやたら低い。




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どんどん奥へと進んで行く。
すると、上部の床が抜けている個所が。
こんな場所に覚えはないが、近年の崩落によるものだろうか。




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そのまま奥へと進んで行ったが、その先はもはや匍匐しないと進めない状態に。
おなかを摺りながら進んでみたが、この先はずっとこんな状態のようだ。




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とりあえず先ほどの床が抜けている場所まで戻る。
ここから上に行けそうだ。




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しかし床の厚みが薄い。
ここに手をかけて登るのか・・・。




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ビビりながらもなんとか上部へ上がってきた。
今にも足元が崩れそうでぞわぞわする((((;゚Д゚))))




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では、奥へと進んでみよう。




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緩い階段を下っていくと、その先は水没し、天井も低くなっている。
と言うか、先ほどの壕床が埋まっている先の区間と繋がっているようだ。




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こちら側からはもう厳しそうなので、別の坑道を進んでみる。




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ちょっとガレているが、坑道陣地らしい断面が続く。
前方に砲室らしき空間が見えてきた。




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こちらにもコンクリートで構築された銃眼があるようだ。




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戦後間近の急造なのか、粗い作りではあるが、このクリートはしっかりとしている。




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銃眼内部も、分厚いコンクリートでしっかりと作られているようだ。




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他にもいくつかの坑道が伸びているので行けそうなところ全てを回ってみる。




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坑道には棲息室が弾薬庫のような小部屋がいくつか見受けられた。




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総延長は 300m程度の小規模な壕のようだが、埋まりそうな部分と合わせると1000mを超える規模になると思う。




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一通り行けるところ全てを回ったので、そろそろ壕から出ることに。
再び崩落の危険のある区間を抜け、外部へと脱出する。




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崖を下り、道路まで下りてきた。
上方に、穴が見えているが、先ほどの砲室だろう。
この背後がすぐに海なので、海上を狙っていたものと思われる。

という事で、駐車場にて空母欲奈氏らと落ち合い、本日の探索は終了となった。
ちなみに、水没の装備をしていた空母氏だが、なんと水没中の深みに足を取られ、自らも水没した模様 ('ω')




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という事で、本日の探索、無事に!?全て終了です (^^)/


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コメント

銃眼いいなぁ…

銃眼2つも残っているんですね… 
コチラ匍匐が長すぎてヘタレましたが、帰宅後ヤマさんマップを見ると繋がっていました( ノД`)シクシク…
初めての自ら水没も体験できたし大晦日の思い出になりました\(^o^)/

  • 2022/02/09(水) 21:52:56 |
  • URL |
  • 空母欲奈 #-
  • [ 編集 ]

先生質問です!画像を見ていてふと疑問に思ったんですけど、一般的に壕の床部分ってどうなってます?
全部岩盤をくりぬいて作ってある=石なんでしょうか。旧軍が掘ったような立派な壕は石かなぁ。
土だったらぬかるんでしまうし…。ああでも北鎌倉の壕は床部分が土だった気もする。
民間人が防空壕を掘るんだったら、そもそも岩盤は掘らないから壁も天上も土かしら。

  • 2022/02/10(木) 17:31:37 |
  • URL |
  • Kei #-
  • [ 編集 ]

>> 空母欲奈 さん
 昔潜ったときは本坑の奥から陣地側に抜けたような気がするんだけど、壕床が埋まりすぎてもう、行き来が出来ない感じ!?
 匍匐で頑張れば、恐らく陣地奥と繋がってるはずなんだけどね。
 ここは開発で消滅する場所でも無さそうなんで、またこっち来た時ゆっくり潜りましょう!

>> Kei さん
 ほとんどの壕は、壁と床と天井は基本的に同じです(´∪`*)
 なので、岩盤をくり抜いて掘った壕は床も岩盤だし、土を掘った壕は天井も床も土ですねえ。
 ただ掘られてから年月が経っていますので、郷口付近は土砂などが堆積し、床が土っぽくなってる事が多いです。
 でも、奥に行くと、ちゃんと足下の岩盤が見えたりします。
 三浦半島の岩盤は砂岩質で掘りやすいため、岩盤を掘った民間の防空壕もあったりして、紛らわしいです。笑

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