Digital Artworks TeeART Blog.

デジタルから穴ログまで、日々の改造・探索を綴ります ((((っ´ω`)っ

TIG溶接始めてみました  2022-01-27

2年前に100Vの溶接機を買い手棒での溶接を始め、その後、200Vの手棒溶接機→200V半自動溶接機と買っていろいろと溶接をしてきたが、今度はアルミ溶接をしてみたくなった。
鉄の溶接に比べアルミ溶接は難しいと言うが、やってみなければその真偽すら分からない。
という事で、アルゴンガスを導入し、TIG溶接機を購入してみた。


tig220110_114012.jpg
アルゴンガスの購入に関してはこのサイトを参考にし、3立米のタンクを購入。
これだけあれば、自分の使い方なら年2回くらいの充填で行けそうかな。




tig220110_120141.jpg
購入したTIG溶接機は、ハイガー産業のYOTUKAブランドTIG溶接機、YS-TIG200PACDCN だ。
Amazonで買うよりも2万円程度安かったので、ハイガー産業のWEBから直接購入した。




tig220110_120349.jpg
という事で、早速開封。
お、ガスホースやホースバンドも付属しているようだ。




tig220110_120437.jpg
その他にも手棒溶接用のホルダやタングステン(赤)、そして、各種コレットなんかも入っている。




tig220110_121749.jpg
ボンベを設置し、溶接機にガス配管を接続。
溶接機は単相200Vなので、以前引いてきている 200Vと結線する。




tig220110_122245.jpg
レギュレーターは、中華製の安いものも出回っているのだが、破裂事故などの事故事例もあるので、メーカー製のちゃんとしたものを購入。
こういう、安全性に直結する部品はケチらない方が良い。




tig220110_124922.jpg
すっきりした操作パネル。
つまみの数は少ないが、設定している個所もLED表示で分かりやすいし、操作性はかなり良さそうだ。
写真では 7セグのLED数値が読みにくく見えるが、これは写真の露出のせいで、肉眼では全く問題なく見えている。




tig220110_130403.jpg
TIG溶接をするにはまず、タングステンの電極棒を尖らせなければならない。
グラインダーで、見よう見まねで削ってみる。




tig220110_131224.jpg
うん、こんなものでいいのかな。




tig220110_132013.jpg
では早速溶接してみよう。
適当な鉄板を探してきた。
まずは溶加棒無しでやってみる。
うん、なるほど、こんな感じか・・・。
しっかり角度を決めて狙いを定めないとちゃんとくっつかないのは、手棒や半自動と一緒だ。
アークの放電音は、いつもやっている半自動溶接に比べると驚くほど静かだ。




tig220110_132346.jpg
ま、鉄の溶接はいい。
とにかくアルミ溶接を体験したい!!!
アルミ用の溶加棒を用意し、早速チャレンジ!




tig220110_133357.jpg
溶接機を直流から交流へと切り替えて、パラメーターの設定をする。
とりあえず、 Youtubeで見たアルミ溶接の設定を真似てセットしてみた。
タングステンの電極は、セリウム入りタングステン等いくつかの種類があるのだが、これもYoutubeを真似て選択。




tig220110_134156.jpg
アルミ表面をちょっと削り、まずは溶加棒無しでやってみる。
うん、溶けない。
全くダメだ。
板厚が厚すぎるのか、アルミ表面の状態が悪いのか!?




tig220115_183059.jpg
そこで今度はアルミの薄板を用意して溶接してみる。
溶けない時は全く溶けないのに、溶けるときは一気にドロッと溶ける。
これは難しい!!!




tig220115_183104.jpg
しばらくいろいろと試してみるが、アルミの溶接は本当に難しい。




tig220116_125650.jpg
ちょっと気を抜くと、溶加棒がタングステンに触れ、あっという間にタングステンの先がダメになる。
こうなったら再度グラインダーで削り直さないと使えない。




tig220116_125751.jpg
削っては失敗し、また失敗しては削って・・・。
1時間くらい格闘していたが、全く持ってうまくいかない。
タングステンを削るのだけが、どんどん上手くなってくる。。。笑




tig220110_134157.jpg
そもそも TIG溶接自体が初めてなのに、いきなりアルミに挑戦しているのが無謀なのか!?
ということで、アルミはひとまずやめ、鉄の TIG溶接をやってみる事に。




tig220110_180338.jpg
アルミの溶接に比べると、鉄の溶接はやり易かった。
溶けている状態も良く分かるし、溶け方も安定している。




tig220115_140022.jpg
電流値を変えたりして、いろいろと試してみる。
溶け込みはするが、溶加棒を入れるのがかなり難しい。
そもそも真っすぐ進めない ('ω')
Youtube などを見ているとなんだか簡単そうに見えるのだが、実はかなり熟練した技術が必要なようだ。




tig220115_140518.jpg
右手に持つトーチも、左手の溶加棒も、どちらもミリ単位に動かしたり狙ったりしなければならない。
技術だけじゃなくて集中力も必要だ。




tig220115_143633.jpg
ひたすらに練習を繰り返す。




tig220115_140519.jpg
仕上がり具合はともかくとして、スパッタが全く発生せずに溶接が出来るのは凄い!




tig220116_125809.jpg
電流地による溶け込み方や、板厚による設定なんかは、これからたくさん経験を積んでいけば分かってきそうな感じだ。




tig220116_134740.jpg
しばらく練習をしていると、トーチの置き場に困ることに気が付いた。
そこで、トーチホルダーを作っておくことに。

そこらへんに転がっている丸棒を切り出して・・・。




tig220116_134936.jpg
適当にさび落としをする。




tig220116_135204.jpg
丸棒の両端を丸く処理したら・・・。




tig220116_135246.jpg
自作の曲げ機にてぐにゅっと折り曲げていく。




tig220116_135624.jpg
そして、ホルダの形に成形していく。




tig220116_140026.jpg
次にプレート部分を切り出す。




tig220116_140341.jpg
プレートの四隅にドリルで穴を開けていく。




tig220116_140422.jpg
うん、問題なさそうだ。




tig220116_141033.jpg
部品を溶接しくっつけて・・・。




tig220116_165727.jpg
チッピングブラックでスプレー塗装して出来上がり。
ホルダーの左右の受けの長さを変えたのは、右手側に設置するのでこうした方が使い勝手が良いと思ったからだ。




tig220116_170207.jpg
こんな感じでサッと掛けることが出来る。




tig220116_170553.jpg
使用中にも使えるし、収納にも使えるし、これは便利そうだ。




tig220116_170557.jpg
という事で、今回導入した TIG溶接だが、これからたくさん練習して上手くなるぞ~(^^)/


関連記事

コメント

とある鉄工所ですね!

ついにお買い上げですか!自分は使いこなせず、脚立の修理とかしか使えてません💦(割れた溶接部とかね
マスターしたら教えてくださいね(^^♪
チッピングブラックなるスプレーなんてあるんですか、肌感かっくいい!

  • 2022/01/27(木) 17:00:51 |
  • URL |
  • 空母欲奈 #-
  • [ 編集 ]

>> 空母欲奈 さん

 アルミ溶接は、思っていた以上に難易度が高そう💨💨
 未だ、一度もうまくいってない (^^;
 まあ、気長に練習して行こうかなと。笑

 あと、チッピングブラックだけど、ざらざらの質感がワイルドでいい感じだよ!
 普通のツールも、これで塗ると雰囲気変わるし。
 カンガルーバーとか、オフ車の外装にも似合いそう!!

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://teeart.blog107.fc2.com/tb.php/704-647f0ca9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)