鉄の溶接に比べアルミ溶接は難しいと言うが、やってみなければその真偽すら分からない。
という事で、アルゴンガスを導入し、TIG溶接機を購入してみた。

アルゴンガスの購入に関してはこのサイトを参考にし、3立米のタンクを購入。
これだけあれば、自分の使い方なら年2回くらいの充填で行けそうかな。

購入したTIG溶接機は、ハイガー産業のYOTUKAブランドTIG溶接機、YS-TIG200PACDCN だ。
Amazonで買うよりも2万円程度安かったので、ハイガー産業のWEBから直接購入した。

という事で、早速開封。
お、ガスホースやホースバンドも付属しているようだ。

その他にも手棒溶接用のホルダやタングステン(赤)、そして、各種コレットなんかも入っている。

ボンベを設置し、溶接機にガス配管を接続。
溶接機は単相200Vなので、以前引いてきている 200Vと結線する。

レギュレーターは、中華製の安いものも出回っているのだが、破裂事故などの事故事例もあるので、メーカー製のちゃんとしたものを購入。
こういう、安全性に直結する部品はケチらない方が良い。

すっきりした操作パネル。
つまみの数は少ないが、設定している個所もLED表示で分かりやすいし、操作性はかなり良さそうだ。
写真では 7セグのLED数値が読みにくく見えるが、これは写真の露出のせいで、肉眼では全く問題なく見えている。

TIG溶接をするにはまず、タングステンの電極棒を尖らせなければならない。
グラインダーで、見よう見まねで削ってみる。

うん、こんなものでいいのかな。

では早速溶接してみよう。
適当な鉄板を探してきた。
まずは溶加棒無しでやってみる。
うん、なるほど、こんな感じか・・・。
しっかり角度を決めて狙いを定めないとちゃんとくっつかないのは、手棒や半自動と一緒だ。
アークの放電音は、いつもやっている半自動溶接に比べると驚くほど静かだ。

ま、鉄の溶接はいい。
とにかくアルミ溶接を体験したい!!!
アルミ用の溶加棒を用意し、早速チャレンジ!

溶接機を直流から交流へと切り替えて、パラメーターの設定をする。
とりあえず、 Youtubeで見たアルミ溶接の設定を真似てセットしてみた。
タングステンの電極は、セリウム入りタングステン等いくつかの種類があるのだが、これもYoutubeを真似て選択。

アルミ表面をちょっと削り、まずは溶加棒無しでやってみる。
うん、溶けない。
全くダメだ。
板厚が厚すぎるのか、アルミ表面の状態が悪いのか!?

そこで今度はアルミの薄板を用意して溶接してみる。
溶けない時は全く溶けないのに、溶けるときは一気にドロッと溶ける。
これは難しい!!!

しばらくいろいろと試してみるが、アルミの溶接は本当に難しい。

ちょっと気を抜くと、溶加棒がタングステンに触れ、あっという間にタングステンの先がダメになる。
こうなったら再度グラインダーで削り直さないと使えない。

削っては失敗し、また失敗しては削って・・・。
1時間くらい格闘していたが、全く持ってうまくいかない。
タングステンを削るのだけが、どんどん上手くなってくる。。。笑

そもそも TIG溶接自体が初めてなのに、いきなりアルミに挑戦しているのが無謀なのか!?
ということで、アルミはひとまずやめ、鉄の TIG溶接をやってみる事に。

アルミの溶接に比べると、鉄の溶接はやり易かった。
溶けている状態も良く分かるし、溶け方も安定している。

電流値を変えたりして、いろいろと試してみる。
溶け込みはするが、溶加棒を入れるのがかなり難しい。
そもそも真っすぐ進めない ('ω')
Youtube などを見ているとなんだか簡単そうに見えるのだが、実はかなり熟練した技術が必要なようだ。

右手に持つトーチも、左手の溶加棒も、どちらもミリ単位に動かしたり狙ったりしなければならない。
技術だけじゃなくて集中力も必要だ。

ひたすらに練習を繰り返す。

仕上がり具合はともかくとして、スパッタが全く発生せずに溶接が出来るのは凄い!

電流地による溶け込み方や、板厚による設定なんかは、これからたくさん経験を積んでいけば分かってきそうな感じだ。

しばらく練習をしていると、トーチの置き場に困ることに気が付いた。
そこで、トーチホルダーを作っておくことに。
そこらへんに転がっている丸棒を切り出して・・・。

適当にさび落としをする。

丸棒の両端を丸く処理したら・・・。

自作の曲げ機にてぐにゅっと折り曲げていく。

そして、ホルダの形に成形していく。

次にプレート部分を切り出す。

プレートの四隅にドリルで穴を開けていく。

うん、問題なさそうだ。

部品を溶接しくっつけて・・・。

チッピングブラックでスプレー塗装して出来上がり。
ホルダーの左右の受けの長さを変えたのは、右手側に設置するのでこうした方が使い勝手が良いと思ったからだ。

こんな感じでサッと掛けることが出来る。

使用中にも使えるし、収納にも使えるし、これは便利そうだ。

という事で、今回導入した TIG溶接だが、これからたくさん練習して上手くなるぞ~(^^)/
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