
前夜に横浜を出発。
途中、道の駅で車中泊。

用事を済ませ、下道をのんびりと走りながら八幡岬へと向かう。
信号が少なく車の流れが良いせいか、本日燃費は 14.2Km/L と表示されている。
普段は 11Km/L~13Km/L なので、今回の数値はハイエースのガソリン車としてはかなり良い数値だ。

昼下がりに八幡岬へと到着。

奥にある小高い丘の内部に地下壕がある。

車を停め、人気のない漁港を一人歩いていく。

壕口は以前と変わらず海側に口を開けていた。
それでは久しぶりに内部へと!

ここにあったのは、第十二回天隊の基地だ。
基地の詳細は yakumo氏のblog などでも紹介されているので省略するが、非常にきれいに構築されている。
現在は、進入した壕口1か所の開口部を残すのみとなっているが、このまま眠らせておくにはもったいないほどの遺構だ。
この写真の左手の坑道に進んでみる。

ちょっと進んで振り返り。
かなりの角度をつけて本坑と接続されている。

奥には一気にサイズの狭まった坑道が続いているのが見える。
腰をかがめて進んで行くと、30m程度で天井の高さが上がった小部屋になっていた。

狭い坑道がある坑道のすぐ横にも奥行きの無い坑道が。

この位置から振り返ると、本坑がまだ後ろまで続いているのが分かる。
奥に見えている壁の部分まで進んでみる。

そして、振り返って本坑全体を見るとこんな感じ。
当時は海側であるこの前方が開口していたのだ。

右手にみえているこの坑道が、入ってきた坑道とこの主坑道を結ぶ連絡通路だ。
ここに入ってきた際も、ここを抜けてきた。

連絡通路の高さは 170cmあるか無いかくらいで、かなり狭い。

進入してきたもう一つの本坑であるこの坑道と結ばれている。
この右手にも連絡坑がある。
自転車が置かれているのがそれだ。

この坑道も広く大きいのだが、こちらも海側の壕口をコンクリートで固められている。

塞がれた壕口より、反対側を見る。
奥はコンクリートにより固められている。

当時はここも開口していたのかとも思ったが、コンクリートを見ると当時からこの状態だったのかもしれない。
足元にはアンカーのような金属金具も残されていた。

自転車が置かれた連絡坑を通り、入ってきた坑道へと戻る。

進入した坑道の最奥部。
坑道の形的には『山』という感じの真ん中部分だ。
この地下壕はこのように3本の坑道が奥の連絡通路にて結ばれ、一番左側の坑道に、斜めに何本かの坑道が掘られていた。

地下壕としてはそれほど大規模な物でもないので、あっという間に探索終了だ。
入ってきた坑道を戻り始める。

拡幅しているのか、何か別の意図があるのか分からないが、この坑道の側面には段のような物が作られていた。

時間が余ったので、壕の周辺も回ってみることに。
何やらレンガ造りの煙突が見えている。

近づいてみると、煙突は五右衛門風呂のようなものと繋がれているようだ。
ま、これはこの地下壕とは関係ないかな。

3本ある一番左側の埋められた壕口の真上あたりに来た。
高さは違うが、当時の壕口からの景色はこんな感じだったのかな!?

壕口前の路盤は当時の物っぽい気もするが、どうなんだろ。

丘の上の方を見に行こうと、集落を抜け歩いていく。

以前訪れた際に、この辺りも東日本大震災の津波で大きな被害が出たと聞いたが、荒れた住居が目立つ。
と言っても、この辺りは震災の被害では無さそうだ。

廃屋の前に FJ1200が!!
草生してはいるが、程度は良さそうだ。

丘を登る階段から、神社に向かい階段を上る。
すると、広場に穴が。

以前来た際にも入った記憶があるが、祠を改造したような小さな空間だ。

奥にある掘り込みの奥には、外に向かって塩ビ管が通りそうな穴があけられていた。

これより上に上がっても祠以外に何もなかったので、車に戻り始める。

前回来た際は良い感じの蔵なんかもあったのだが、取り壊されてしまったようだ。
立派な屋根を持つこの住宅も、いずれ解体されてしまうのだろう。

集落を抜け、漁港まで戻ってきた。

突堤の先端になにやら石柱のようなものが立っていたので気になって見に行ってみた。

上部はもぎ取られているが、しっかりした鉄筋も入っているし、旧軍とは関係なさそうだ。

という事で、6年ぶりくらいに訪問した八幡岬だったが、当時より懐中電灯の性能もカメラの性能も上がっているので、かなり明るく壕内を見て回ることが出来た。

今後も、昔潜った遺構にも再訪してみようと思う。
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