
まずは部品を集めていく。
基本的には、嵌合部分のロックAssyとモーターAssy、そしてコントロールリレーが必要だ。

ロックAssyが届いたので、ハッチに合わせてみる。
ボルト3本で取りついているようだが、ネジ位置は一緒なので交換は簡単そうだ。

ロック部分を隠しているパーツがボロボロだったので、修復し色を塗っておくことに。

シルバーに塗っていたのだが、今回は黒のチップ塗装にしてみた。

数日後、全てのパーツが届いたので、まずは配線を作っていく。
ハーネスごと変えてしまえば簡単そうなのだが、配線自体は単純な物なので、自作することにしたのだ。

リレーユニットを分解し、直接配線を取り出していく。

コントロールリレーと接続するのは、常時電源とアースとモーター、そして、ストライカーの嵌合状態を示すマイクロスイッチからの配線のみだ。

リレーボックスのコネクターはそのまま残しておきたかったので、配線取り出し用の穴を開けておいた。

配線が出来たので、まずは正常に動くか動作確認をしてみる。

適当な板に部品を配置し配線をつなぐ。
ロック金具にストライカー代わりの丸棒を差し込むと、モーターが動き、ちゃんとロックされた。
うん、問題なさそうだ。

この部品配置の状態を、リアハッチ内に再現しないと取り付けることは出来ない。
救急車や福祉車、そして最近のグレードのハイエースにはハッチ内に金具が内蔵されているのだろうが、もちろん自分のハイエースのハッチ内にはそんなものは無い。
ステンレスの切り板がたくさんあるので、これでその金具を作ってみる事にした。

金具と各部品は干渉しないように少し浮かせて取り付けることにした。
そこで、アルミの丸棒を削り、12mmのカラーを4つ作っておく。

穴位置を合わせながら土台となる金具が完成した。
先日始めた TIG溶接にて接合してみたが、見た目はひどいもんだが強度的には問題ないだろう。
ハッチと土台は現物合わせで最後に位置決めし取り付けをするので、金具の一部はまだ溶接はしないでおいた。

土台となる金具には、M5のナッターにてネジ穴を作製。
ナットを溶接するよりらくちんだし、この方法がお勧め。

準備が整ったので、各部品を取り付けていく。

まずは車両側のストライカーの交換。
元々付いていたものとは張り出し一以外は変わらなそうなのだが、それほど高いものでもないので部品ごと交換。

そしていよいよリアハッチ内への部品の取り付けを・・・。

まずは部品をハッチ内に入れるための穴をこの辺りに開けていく。
純正でこの部品が付いているハイエースはこの部分に元々穴が開いていて、そこにプラスチックのカバーが付いている。

切断する際に中の部品が邪魔になるので、先に元々付いているロック金具を取り外してしまう。
ワイヤー1か所とカーテシ配線を切り離し・・・。

ハッチ下のボルト3本を抜けば簡単に取り外しが出来た。

ロック金具がはまっていた穴は、車両によってもっと小さい穴の物もあるようだが、自分の場合はこのまま新しいロック金具がポン付けで取りつけられそうだ。

イージークローザー付きのロック金具のカーテシコネクターは形が全く違うので、取り外したロック金具に付いていたカーテシコネクターと接合。

これで、ハッチに付いているハーネスにそのまま差し込める。

穴を開ける位置はそれほど厳密な物じゃないので、適当にマスキングテープで場所を決め、サンダーで切断していく。

あっという間にハッチ内に大穴が。
これだけ開いてれば、部品も入るでしょ。

イージークローザー付きのロック金具を取り付けてみる。

内側から見るとこんな感じ。
うん、問題なさそうだ。

そして、ワイヤーを先につないでおく。
これを先にやっておかないと、外からハッチが開けられなくなり、面倒なことになる。

開け閉めを何度も繰り返し、ロック金具とストライカーの位置調節をする。
一番気持ちよく閉まる位置にするには、自分のハイエースの場合、ロック金具に1mm程度のワッシャを挟む必要があった。

そして、カバーを取り付けようとしてびっくり。
どうやらロック金具のネジ位置が違うようでちょっと加工しないと取りつかない。
不要な部位をサンダーで削ってみる。

そして、取り付けビス位置に写真のようにワッシャを挟み込むことによって本来の位置で固定できるようになった。

それにしてもハッチの下の部分の痛みが酷い・・・。
スライドドアは自分で板金してみたが、そろそろハッチも直そうかな・・・。

次に、イージークローザーを動作させるためのモーターAssyを取り付けていく。

土台となる金具に取り付け、ハッチ内へ。
そして、ロック金具も土台の金具に留め、位置の調整をしていく。
と言っても、モーターAssyのギアの可動範囲が広いので、位置決めもそこまで厳密じゃなくても大丈夫だ。

ハッチの下側にナットが溶接されているので、このナットで土台の金具が固定できるように金具を作る。

取り付け金具の不要部分を切断し・・・。

ハッチ内部で位置を出していく。

そして、マーキングした位置で溶接し、土台となる金具を完成させる。

下側のボルトでハッチ内に固定し、位置の確認を。
これでも問題なさそうだが、上側も固定した方が頑丈そうだ。

そこで、切り抜いたハッチの一部を切断し、ステーを作ることに。
ちなみに今回はステンレスの板を準備して土台の金具を作製したが、この切り抜いた鉄板で作るのもありだったかな。

こんな形のステーを作り・・・。

ハンドグリップ用に開けてあった穴でハッチと共に締め込み固定した。
その後、モーターAssyを組み込んでみると、強度的にもばっちり!

コントロールリレーはハッチ内に取り付けスペースがあるので、そこへ固定。

あとは配線がばらつかないように、タイラップにてきれいにまとめていく。

最後に、車内からハッチへと引いた常時電源とリレーユニットを接続し、取り付け作業完了だ。
動作確認してみると、良い感じで動作!
引っ掛かりも無く、問題なさそうだ。

穴を開けた部分には、アルミ板でかっこいい蓋を作るつもりだが、とりあえずはPET板を両面テープで仮止めしてスケルトン仕様にしてみました!!
使用部品一覧
コントロールリレー
85976-26061
\9,800-
モーターAssy
85790-26040
\10,500-
ロックAssy
69350-26161
\13,800-
ストライカー
69430-26020
\3,650-
- 関連記事
-
-
アルマイト加工をやってみた ~DIY 2017/06/22
-
ハイエースにサウンドシャキットを取り付けた 2016/11/15
-
ハイエースのミラー基台修理とアームレストの成型をしてみた 2021/11/17
-
プラズマ切断機買ったので、ベンダーを作ってみた 2019/03/27
-
ハイエースにベバストの FFヒーター を取り付けた 2009/12/06
-
ハイエースにレーザーポインタ!? 2013/08/22
-
ボロボロのレカロシートを直してみた 2019/12/10
-