その付近の崖に、階段がたくさんある壕があるというので見に行ってみた。

同行する、yakumo氏、空母欲奈氏と共に、漁港に車を停める。
今回のメンバーは、この二人に加え、自分とあきひさ氏の計4名だ。

早速、壕口を探しに崖に近づいていく。

壕口から内部へと進むと、いきなり目の前に現れる階段。

その階段横には便器が廃棄されている。

階段は作りも非常に丁寧だ。

分岐は無く、上に上がるしかないのでどんどん登っていくと、脇に分岐が現れた。
ただこれは、小さな小部屋となっているだけのようなので、とりあえずは一番上まで行ってみる事に。

登り切った場所は、埋め戻しなのか崩落なのか、土砂によって塞がっていた。
他の部分に崩落が無く、岩盤もしっかりしていたので、上側は人為的に埋められているのかな。

最奥である最上部から、登って来た下方を見るとこんな感じ。
かなり急な坑道を掘り階段を構築している。
赤山地下壕の非公開部や、六浦の地下軍需工場跡のように、神奈川県にも急斜坑道を持っている地下壕はあるのだが、どれも抜け穴的な物が多く、階層構造の昇降用でもなく、メイン坑道がここまで急斜で階段になっているのはちょっと珍しいのでは!?

今度は階段を下り、往時にはスルーしてきた階段脇の小部屋を見に行ってみる事に。
見えている踊り場の左手に、部屋への入り口が写っているのが分かるだろうか。

踊り場に立ち、小部屋の入り口をのぞき込む。
部屋は、階段により、少し下がった所に掘られているようだ。
何とも立体的な構造の地下壕だ。

しかし、綺麗に掘られた階段だ。

階段を下りた所にある小部屋は、広さは4m×3m程度。
この写真は部屋の奥から入って来た方を向いて撮影している。

部屋から主坑道を見るとこんな感じ。
階段も立派だが、斜めに走る地層も綺麗だ。
ちなみにこの部屋と同じような部屋が少し下ったところにもう一つあった。

内部はくまなく回ったので、今度はこの周辺を調べに行ってみる。

崖の裏手にある神社への階段を登り、先ほどの坑道の終点擬定地付近をガサゴソしてみる。

しかし、周辺を回ってみたものの、それらしい穴の跡は見つからなかった。
平場には住宅が建てられていたので、もしかしたら住宅の裏手に隠れてしまっているのかもしれない。
今回の探索はここまでだが、三浦半島には様々な遺構が遺されているので、これからも訪問していきたい。
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