
現地に到着し、早速探索を開始。
見た感じは埼玉にある岩窟ホテルみたいだ。
上階にも穴が開いているのが見えているし、これは期待が持てる (*´ω`)

穴に近づき中を調べていくが、結構な開口部の割にはどれも小部屋が1つあるだけだ。
これはもしかしたら古代の横穴式墳墓。いわゆるやぐらではないのか!?
順番に中をのぞき込むが、地上階に開いている穴は全て小部屋があるのみだった。

スロープ状の坂が構築されており、簡単に上部へと行けそうだったので登ってみることに。

上ってみると、案外高いし狭くて足場も悪い。
ま、足を滑らせなければ大丈夫かな。

上部の穴は単管パイプと板で塞がれている。

これだけしっかり塞いであるという事は・・・(*'▽')

しかし、のぞき込んだ穴はどれも奥行きのないものだった。
上部には何かに利用していたのだろう、パイプが設置されている。
パイプはどこかに続いているわけではなく、全て切断されていた。

他の穴も、パイプが差し込まれていたが、どの部屋も奥があるわけではなく小規模な物だった。

地中奥深くに続くダンジョンを期待していたのに、今まで見たすべての穴が小部屋だけだった・・・。
と言っても、何となく奥が無いことには気が付いていた。
だって、到着してすぐに、地上階の全てが奥が無いのが見えていたから・・・。
装備も、懐中電灯だけ持って、クロックスだし、やる気の無さが見て取れる。笑

ちなみにこの場所自体、かなり大規模に開削されているので、もしかしたらこの穴たちは巨大な地下坑道の最奥部だったのかもしれない。

登ってくるときにはそれほど険しくないと思っていたが、地上から4~5mの高さがあるので、下りは案外怖い。
おしりを摺りながら、ゆっくりとスロープ部分に足を下げていく。

うん、何とか無事に下ってきた。

これでこの部分の全ての穴が掘り込みだけという事が判明した。

しかし、地上部分にも塞がれた坑口があったのだ。

1枚目の写真にも写っているこの坑口。
他の穴とは違い、なぜかしっかりと封鎖されている。
内部を懐中電灯で照らしてみると・・・。

!!
なんと、奥があるではないか!!

単管パイプによじ登り、内部へ進入。
早速奥へと進んでみると・・・。

え!? これだけ!?

外からは奥にまだまだ続いているように見えたが、実際は小さな部屋が一つあるだけだった。
壁面には棒を通していたような穴が並んでいる。
旧軍の地下壕なら床板を付けて棚にしていたような作りだが、これはまあ、違うだろうな。

しかし、この丁寧な掘り込みは見事である。
横浜周辺でも、妙に丁寧に構築してある地下壕を見ることが出来るが、それくらい丁寧に掘ってある。

掘り込みは見事であるが、これ以上どこにも行くことは出来ないので、早々に退出することに。

しかし、どういう理由でここだけ塞いでるんだろう。
もしかして、遥か昔ここは墳墓で、部屋を棚上にして遺体を埋葬していた神聖な場所だったのだろうか。

他に何か見つからないかと、崖に沿って奥へと進んでみる。

しかし、小さな掘り込みがいくつかあるばかりで、めぼしいものは見つからない。

上の方に何やら大穴が開いているのが見えたが、恐らくこれも奥行きの無いものなのだろう。

頑張れば登れそうな立地ではあったのだが、完全に住宅の敷地内に差し掛かっていたので、これ以上奥へ行くのはやめておいた。

一通り見て回ったので、目の前を通っている道路へと出ることに。

古い木製電柱がポツンと立っていた。

道路沿いに塀が残されていた。
神社でもあったのかなとも思ったが、昔のストリートビューにこの一帯の当時の姿が記録されていた。
どうやら震災により被害を受け、付近の建物が撤去されているようだ。

という事で、奥行きも無く探検と言う感じでも無かったが、規模も大きくなかなか面白い遺構であった。
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