有名物件は以前より何度も見に行っているが、それほど有名ではない物件もあるというので、ちょっとぶらぶらしに行ってきた。

国道122号を北上し、足尾へとやってきた。
ちなみに足尾町だが、現在は日光市に併合されている。

国道から、県道293号線へと入り、広場に車を停める。
車で回っていると小回りが利かないので、ここからは電動バイクにてうろうろすることに。
自転車の方が更に小回りが利くのだが、坂道も多く距離も走りそうなので、今回は電動バイクLOMを持ってきたのだ。

県道をを登っていくと、なにやらいい感じの廃橋を発見。
保存されているような気もするが、説明版は無い。

橋の向こうに坑口が見えていたので見に行ってみる。

鉄扉で塞がれているが、足尾銅山関連の施設なのだろう。
現役で何かに利用しているのか、坑口の脇には配電設備のような物が設置されている。

コンクリートの巻き立てには昭和六年の文字が。
こういうのって、なんだかテンションが上がる。

一見ガチガチに塞がれているように見える鉄扉だが、ちょっとした隙間があったので、内部を照らし写真を撮ってみた。
すると、レールに乗ったトロッコが!!
これは奥を見に行きたい!!
しかし、現役で管理されていそうだし、流石にそれは無理か・・・。

坑口から辺りを見回してみると、現橋の向こうに旧道らしき道が見えていたので、行ってみることに。

完全に廃道化しているのかと思っていたが、奥に進むと何やら説明看板付きの遺構が。

どうやら火薬庫跡という事だが、一体どれが火薬庫なんだ!?

こんな狭いスペースが火薬庫な訳はないし・・・。

足元にはコンクリートの遺構も残されていたが、これは水場跡かトイレの跡かな。
もしかしたらこの一帯に火薬庫が建てられていたという事なのかも知れない。

火薬庫跡地先は、橋が撤去されており、これ以上進むことはできなかった。
川の向こう側には、旧橋の橋台が残されているのが見えている。

現道に向かい、旧道を戻っていく。

現道の向こう側に足尾銅山の施設だっただろう鉄橋が見えている。
現在は、現道とぴったりと並んだ状態だ。

坑口に昭和六年の文字があったので、この橋も恐らく同時期の竣工なのだろう。
錆び付いたリベットもいい感じだ。

県道をさらに登っていくと、今度は道路脇に旧小滝坑と書かれた看板が。

関係者以外立ち入り禁止とは書かれていたが、奥を見てみると関係者も入れなそうな感じに塞がれていた。

この県道は松木川方面まで繋がっているのだが、現在通り抜けはできないらしい。
でも、行けるところまで行ってみよう。

10分ほど進んでいくと、車両通行止めの表示とともに、道路は塞がれていた。
車両通行止めなので徒歩で進む分には問題ないのだが、この先距離も結構あるし、今日のところはここで折り返すことに。

通行止め地点から県道をゆっくりと下りながら進んでいく。
この道の脇にはちらほらと当時の写真が展示されている。

現在は林の中の一本道だが、この場所には当時、たくさんの家屋が立ち並んでいたようだ。

あちこちに残る石垣が、当時、ここに人々の営みがあったことを偲ばせている。

当時はこの周辺一帯が鉱山施設の一部だったのだろう。

選鉱所跡地にはコンクリート製の遺構が数多く残されていた。

小さな橋を渡った先に、小中学校跡があるというので行ってみることに。

県道沿いの整備状況からも、流石に校舎は完全に消滅していることが予想されるが、果たして・・・。

緩やかな斜面を登って行くと・・・。

山の上に切り開かれた平場は、思いのほか広かった。
山の中ではあるが、校庭もそれなりの広さがあったのだろう。
銅像の台座のようなものが残されている。

やはり、校舎は跡形もなく撤去されているようだ。
かつて多くの子供たちが行き交っただろう階段が、今でも残されていた。

平場には木々が育っていたが、その足元には当時の建物の基礎が残されていた。

平場の奥のほうまで遺構を見て回ったので、そろそろ車に戻ることに。

道路沿いに掛かっている石橋を見ながら、今見てきた遺構をネットで検索してみた。
すると、この先の山の中にレンガ造りの火薬庫が残っている事が分かった。
規模の大きそうな火薬庫なので、これは見に行かなくては!!!
という事で、足尾銅山の火薬庫を見に行ってみた に続きます。
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