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新潟県の大正浦隧道と国道7号線の廃トンネルを見てきた  2022-08-02

新潟県村上市にある大正浦隧道。
そのトンネルは今から160年以上前に掘削されたとても古いものだと言う。



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梅雨明け宣言があったものの、関東地方では毎日のように雨の日が続いていた7月。
金曜日の夜、仕事を終えたら晴れている所に出かけたい!
という事で、天気予報を見たら新潟県の村上市が東日本、西日本含めて唯一一日晴れマークだったので、予てより行きたかった大正浦隧道を見に行ってみる事にしたのだ。




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国道17号を埼玉県から群馬県に向け、ひた走る。




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そして、月夜野インターから関越自動車道に乗り、土樽PAにて車中泊。




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横浜は連日熱帯夜が続いていたが、ここは車内の温度も23℃程度と、気持ちよく車中泊することがが出来た。




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都内からここまではずっと雨が降ったり止んだりだったのだが、どうやら雨は上がっているようだ。
簡単な朝食と準備を済ませ、早速日本海側に向かい車を走らせていく。




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新潟市内を抜け、国道345号を北上していく。
天気予報で言っていた通り、晴れ間が広がってきた。
この道を日中走るのは初めてなのだが、海岸線を走る気持ち良い国道だ。




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横浜からおよそ450Km。
目的地である大正浦隧道にたどり着いた。




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以前は岬を突き抜けていた国道だが、現道はトンネルを潜らずに海側にある道路橋により岬を回り込む線形となっている。




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それでは早速大正浦隧道を見に行ってみよう。
切り立った岬からの落石を防ぐためなのだろう。
トンネルの坑口からはロックシェッドが大きく張り出している。




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丸い柱で支えられているロックシェッドの向こうには、大正浦隧道が。
江戸時代に掘られた割には幅がある。
最初に掘られたのは1858年という事だが、後年車道として拡幅されたため、現在の姿になっているのだろう。




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ロックシェッドを支えている丸い柱は海沿いという事もあり痛みも激しいようだ。




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内部の鉄筋が錆びにより膨張し、表面のコンクリートを剥離させてしまっている。




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ごく短い隧道だが、向こう側に抜けてみる事に。




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北側の坑口付近にある大量のがれきを乗り越えると・・・。




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植生した道路との間には鉄製の柵が。
この先の明かり区間を少し進めば現道と合流だ。
こちら側の坑口前にも先ほどと同様のロックシェッドがあった。




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このまま進んでもすぐに現道と合流なので、この先に進むことはせず、再び隧道内へと戻る。




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素掘りの壁面にコンクリートを吹き付けた構造だが、剥離も少なくあまり痛みは感じられない。
しかも、車がすれ違えるように拡幅されているので、とても江戸時代に掘られた隧道と言う感じもしない。
それにしても、緩やかにカーブしたロックシェッドがいい感じだ。




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ロックシェッドから山側を眺めていると、穴のような物が見えていたので、ちょっと見に行ってみる事に。




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これがその穴。
土砂で埋まっているが、何となく人工的な感じに見えたのだが・・・。




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近づいてみるとどう見ても海蝕洞だ。




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ま、でも一応行けるところまで行ってみよう。




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隙間に這いつくばるように進んでいったが、10メートルも行かずに閉塞。
ま、海蝕洞だろうし、そりゃそうか。




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これ以上奥に進めないので海蝕洞から出ることに。




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海蝕洞から見た景色は、ロックシェッドが植物に浸食され何とも良い雰囲気になっていた。
夏の探索はいろいろと大変だが、こんな景色が見られるのも夏の探索ならではだ。




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丸い柱の表面が剥がれて鉄筋がむき出しになっている。
このまま放置されていれば、30年後か100年後か、いずれ、重さに耐えきれずに押しつぶされてしまうのだろう。




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なかなか趣があって良い雰囲気なのだが、頭上を見上げるといつ落石があってもおかしく無い場所だ。
というか、ロックシェッドの上に大きな岩が乗っているのが見えてるぞ!!
長居している場合では無さそうなので、さっさとロックシェッド内へと戻ることに。




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ロックシェッドを潜りぬけ、現道へ復帰。
今度は岬を巻く道路橋に行ってみることに。
この橋は馬下大橋と言うらしい。




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しかし凄い地形だ。
隧道や橋を使わずにこの岬を越えるのは相当な困難を強いられたに違いない。




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大正浦隧道をたっぷりと見て回ったので、今度は日本海側をもう少し北上してみる事に。
すると、道路上に何やら奇妙なものが見えてきた。




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調べてみたら、これらは羽越本線旧線の遺構だという。
当時の軌条が道路へと転用されて、このような形になっているらしい。




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国道345号からそのまま海沿いの国道7号へと進む。
この先の府屋漁港周辺にも廃トンネルがあるらしい。
現道の府屋第一トンネルの旧道へと車を進める。
山間に府屋第一トンネルのコンクリートが見えている。
空に向かって突き出ているのはトンネルの通気口だろうか。




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旧道を進んでいくと、通行止めとなっているトンネルが見えてきた。




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見上げると、大崎山隧道と言う立派な扁額が掲げられている。




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この先崩落のため、当分の間通行止めと書かれているが、この塞ぎ方を見る限り、かなり長いこと通行止めのままとなっているようだ。




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トンネル内部をのぞき込んでみると、それほど傷んでいるような感じでも無い。
という事は、トンネルを抜けた先が崩落しているという事なのだろうか。




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しかし、航空写真を見る限り、トンネルを抜けた先は現道への合流となっているようなので、今回は行くことはしなかった。
何となくだけど、崩落なんてしていないような気がしたからだ。
ま、もう少し涼しくなったらまた見に来よう。




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トンネルの外に出て、坑口付近を眺めていると、なんと国道の銘板を発見。




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埋め込まれた銘板には 『一級国道7号線』 と掘り込まれている。
現在の国道は正式には 『国道〇号』 の表記で、 『線』 を付けては呼ばないのが正しいのだが、当時は国道も 『号線』 と呼ばれていたのだろうか。
ちなみに県道の場合は、『〇号線』 のように、『線』 を付けるのが正式な表記のようだ。




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通行止めのトンネルを背にし、車を北に向かって走らせていくと今度は現役のトンネルが見えてきた。




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トンネルに近づいていくと・・・。




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坑門脇にはやはり 『一級国道7号線』 の銘板が。
こういった銘板は今まで見たことが無かったが、他の地域にもあるのだろうか!?




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旧道上のトンネルとはいえ、供用中のトンネルなので内部はいたって普通だ。
巻きたて部分のコンパネ跡が美しい。




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そのまま車を走らせていくと、前方に塞がれたトンネルが見えてきた。
という事は、供用中のトンネルの前後のトンネルが通行止めという事だ。
もちろん側道から現道に道路は繋がっているので、不思議なことではないのだが、なんだか変な感じだ。




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とりあえず車を停め見に行ってみる。
坑門脇には先ほどと同様の銘板が埋め込まれていた。
奥に光が見えており、こちらのトンネルも特に問題はなさそうに見える。




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このトンネルも、コンパネ跡が美しい。




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北側の坑口までやってきた。
このトンネルも、もう長いこと通行止めのままのようだ。




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この時期だという事もあるだろうが、坑門の周りにはいい感じで草が絡みついている。




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車を停めてある南口まで戻り、今度は空からトンネルを見てみる事に。
一番右側の道路が現道の、国道7号。
そして真ん中の道路が旧国道7号。
左側にあるのは、羽越本線の旧線敷だ。




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180度振り返ってみると、こんな感じ。
海側に見える道路は羽越本線の旧線敷だろうか。




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旧国道7号のトンネルの南口坑門直上から真下を見下ろしてみる。
新旧のトンネルがいくつか並んでいる光景は珍しくはないが、この場所はロケーションも良く本当に気持ちがよい。
羽越本線の廃トンネルも貫通していたので、もう少し涼しくなって藪が枯れてきたら再訪してみようと思っている。




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このまま横浜に戻るのももったいないので、このまま北上して鶴岡市より国道112号で山形市内へ抜けることに。




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途中ちょっとわき道へ逸れ、月山スキー場に寄り道を。




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もうすぐ8月になるというのに、駐車場付近は少しひんやりしている。
奥に見えるスキー場付近にはまだ雪も残っているようだ。




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ちょっと上空からスキー場方向を見てみよう。




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登山客のものだろうか。
駐車場にはちらほらと車が停まっている。




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そして、山頂付近には結構な雪が。
スキー場のホームページを見てみると、現在の積雪は150cmとの事。
しかもまだ一部リフトは稼働しているようだ。
という事は、登山客だけじゃなくて、スキー客もいるのかな。
恐るべし、月山!!




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リフト乗り場付近の道路下にも残雪が見えていた。
エアコンを消したら眠れないような日々が続いている横浜からしたら信じられない光景だ。




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あまりに快適なので、近くにある道の駅で車中泊してから横浜に戻ることに。
片付けをして、道の駅にしかわに向かう。




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月山スキー場からおよそ 20Km。
時間にしておよそ 30分程度で道の駅にしかわへ到着。
以前にも何度か記事に書いているが、この道の駅には温泉施設が併設されており、300円で温泉に漬かることが出来る。




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翌日は、山形市内を経由し米沢から国道121号で喜多方市へ。
そのまま国道121号を宇都宮まで南下し、国道4号にてさいたま市へ。
最後は首都高で、横浜まで戻りました!

土日での走行距離は1171Km
内、高速道路 276Kmでした (首都高含む)。

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