そのダム計画が中止となり、供用されないまま放置されている道路や橋があるというので見に行ってみた。

現地に到着。
奥に見える緑の中に、未成道や未成橋があると思うとワクワクしてくる。

放置されている橋まで普通の車なら行けると聞いていたが、かなり荒れた道だというので、ハイエースを停め電動バイクに乗り換える。

古びたアスファルトを進んで行くと、左手にきれいな道路が現れた。
車両止めがあるが、路盤にはタイヤの跡がはっきりと残されている。
これもダム建設に伴う付け替え道路なのだろう。
とりあえずはこの道を見に行ってみる事に。

柳掘橋と書かれた銘板を横目に橋を渡り進んで行く。
もし大多喜ダムが完成していれば、この下には広大な水を湛えた湖が存在していたはずだ。

橋を渡りきると、すぐにまた橋が現れた。
今度の橋は獅子が口橋。
と言っても、ここから見ると橋と橋が連結されているという印象だ。

この橋が未成と言うのはもったいなさすぎる。

そして、橋を渡り進んで行くと、舗装された道路は突然無くなっていた。
右方向に続いているのは工事用道路だろうか。

工事用道路を進むと、進入してきた辺りに戻るようだったので、このままUターンして橋に戻る。

橋の下を覗き込んでみると、結構な高さだ。
あたり一面に、水没を免れた草木が茂っているのが見える。

この付近は、道路としては既に完成しているようで、車両に向けた標識も設置してあった。

元居た場所に戻ってきたので、今度は道を真っすぐに進んでみる。

未舗装の荒れた道を進んで行く。
背の高い車だと、確実に草木に車体をこすることになりそうだ。

荒れた未舗装路はやがてきれいに舗装された高規格道路にぶつかった。
高規格道路を右手に折れると、すぐに橋が見えてきた。

欄干には小滝橋の銘板が。

そして、その反対側には幻となった大多喜ダムの銘板が掲げられている。

橋の先端まで歩いていくと、橋は山の手前でぷっつりと途切れて終わっていた。

この場所を空から見てみると・・・。

まるでトンネルへと突入しているように見える。
と言っても、もしこの道路が完成していたら、ここにトンネルが掘られていたのかも知れないが。

この道路は先ほどの荒れた未舗装路からしかアクセスすることが出来ないため、山中に孤立した高規格道路となっている。
今度は、この道路の反対側まで行ってみる事に。

やがて前方に未成の橋が見えてきた。

既に見てきた3つの橋は欄干も設置され、いつでも共用できる状態であったが、この橋は欄干も未設置だ。

と言っても、橋の基本機能は施工済みのようだ。

橋上も未舗装のため、排水溝が飛び出ている。

普段は開けることが出来ない鉄製のふたを持ち上げてみる。
わわ、めっちゃ重い!!

ちなみに排水はそのまま橋の直下へ。

湖に沈むはずだった場所には木々が茂っている。
水が溜まっているが、ここは元々沢になっているようだ。

未成橋の先を見に行ってみる。

しかし、その先に続くはずの道路は見当たらない。

こんな巨大な橋が山中に未成のまま放置されているというのは、ホント興奮する( *´艸`)

一度も利用されることのなかったこの橋は、この先もずっとこの場所で眠り続けるのだろう。

そして、この橋から続く高規格道路も・・・。

という事で、一通り未成道や橋を見て満足したのでそろそろ車に戻ることに。

そういえばこの軽自動車、ここに来た時からいるけど、運転手はどこに行ったんだろう。
ここに車止めて行くところと言えば、未成橋くらいしか無いような気もするけど、もしかしたらタケノコ取りとか!?

まあ、事件に巻き込まれたくないし、気にしないことにしよう。

未舗装区間が多く、ほとんど電動バイクに乗れずに戻ってきた。
荒れ地の探索の場合は、電動バイクより自転車の方がタイヤも大きく楽ちんという事が分かった。

思いのほか楽しめた未成道や未成橋であったが、ここ以外にも未成の道路や橋はたくさんありそうなので、機会を作り、見に行ってみようと思っている。
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