まだまだ距離は短いが、だんだんと距離を伸ばしているこの道路だが、最大の難関である青崩れのトンネルがいよいよ貫通するというので見に行ってみた。

仕事を終え、横浜から下道をひた走り、愛知県新城市にある道の駅鳳来三河三石で車中泊。

道中は雨模様だったが、道の駅に到着したときには雨は小降りになっていた。

翌日は朝から良い天気。
無料の三遠南信道から国道151号を北上し、早速青崩れ方面へと進んで行く。

国道152号へ入ると、三遠南信道の緑看板が現れた。

そのまま長野県方面に北上を続けると、やがて青崩トンネルの建設現場へとたどり着いた。
場所は以前探索した草木トンネルのすぐ手前である。

車を停め、トンネルを見に行ってみる。

と言っても、現在工事の真っ最中なので、当然近づくことは出来ない。

掘削中の青崩トンネルを見ていた橋梁上から下を見ると、こちらにも何やらトンネルが・・・。
行ってみたかったのだが、どうやら工事関係のトンネルのようで、こちらも近づくのは難しそうだった。

一通り周囲を回って満足したので、このまま北上し長野県に抜けることに。
青崩れトンネルが開通しても、この道路は登山道にアクセスするルートとして残りそうな気もするが、交通量は激減するのだろう。
と言っても、現状の交通量もかなり少ないのだが・・・。

青崩峠の長野県側にやってきた。
青崩トンネルの長野県側坑口はここよりもう少し下った場所だが、ここは国道152号の青崩れ峠の入り口のようだ。

台数は少ないが、車両の駐車スペースが設けられている。
全面通行止めと書かれているが、徒歩での進入は問題無いのかな??

舗装道路が続いているのでちょっと先を見に行ってみた。
峠までは直線距離で 2Kmくらいなので、工事の通行止めが解除されたら行けるところまで行ってみたい。

長野県に入り、峠区間が終わり走りやすくなった国道152号を走っていると、何やらねこ校長の小学校があるという看板が。

古い木造校舎が残っているという事なので、ちょっと寄り道してみる事に。

校庭にも車を停められるようだが、校舎横にある駐車場に車を停め徒歩で校舎に向かう。

校庭から校舎を眺めてみると、木造校舎がとてもきれいに保存されている。

昇降口に近づいてみると・・・。

おおお!
これが、ねこ校長か!!
訪問者など気にもせず、寛いでいる。

それでは早速内部へと・・・。
どうやら他にも訪問者がいるようだ。

ひんやりとした校舎に入るとそこには歴史を感じさせる階段が。

校舎内には所狭しと展示物が並べられている。
自由に回れるようなので、順番に教室を見ていく事に。

一つ目の教室は常駐している管理人の部屋っぽい感じ。
事務室として使っているようで、処理中の書類などが置かれていた。

その隣の部屋にはSHARPの往年の名器(!?)、MZ-80Kが。
横には受信機が2台重ねられている。
てか、この受信機、不動だとしてもそれなりに価値がありそうなんだけど。

この独特のキー配列とキーに書かれたグラフィックが、当時を知る人には懐かしく感じると思う。

次の部屋は理科室だ。
誰もいない放課後の理科室と言った雰囲気か。

卓上に置かれた古い実験器具も良い雰囲気を醸し出している。

理科室の奥の方には縄を編む機械が。
ちょっと動かしてみたが、駆動部分は手入れされているようで、今でも十分に使用可能な感じだった。

そして今度は音楽室。
たくさんの楽器が置かれている。

ちなみに校舎内にはたくさんのオルガンが置かれている。
音楽室だけでなく、廊下にもたくさんのオルガンが並べられているのだが、これらは近隣の廃校となった学校から集めてきたものだそうだ。
校舎の解体と共に廃棄してしまうのはあまりにももったいないという事で、ここに集めたのだという。

校舎内を歩いていくと、今度は校長室が。

入り口付近には謄写版が置かれている。

そして、なぜか部屋の片隅には人体の解剖模型が。
理科室から持ってきたのかな!?

賞状なども残されており、まるで現役のような雰囲気の部屋だった。

廊下を進んで行くと、『最後の一年生』と書かれた部屋が。

どうやらこの学校の廃校が決まった際の最後の児童がいた時の状態を再現しているようだ。
引越センターのCMがここで撮影されたようで、その時の様子が紹介されていた。

校舎の端にある階段から今度は二階に上がってみることに。

古い階段だが、まだまだしっかりとしており、登る際に不安は無い。
階段を登り真っすぐは廊下となっている。

しかし、階段の横に部屋があるようなので、まずはそちらに行ってみる。

その部屋は、書庫を備えた小部屋だった。
部屋の場所的には用務員室のような所だったのかもしれない。

部屋を出て階段の方へ戻ろうかと、ふと足元を見ると・・・。

なんと、床板に穴が開いているではないか!!
しかも、床板、薄すぎる・・・。
まあ、現役施設なので問題ないとは思うが、どうしても安全性が気になってしまう。

穴から下を覗いてみると、結構な高さがあることが分かる。

という事で、床板中央の梁がある部分から恐る恐る戻った。

二階にも教室があり、こちらは賑やかだった頃の教室の状態を再現しているようだった。

林業で栄え、たくさんの人々が暮らしていた当時は、この学校にもたくさんの児童がいたのだ。

今ではすっかり静まり返ったこの廊下にも、たくさんの児童が走り回っていたのだろう。

校内には往時を偲ぶたくさんの写真も展示されていた。

2階の教室の一つは森林鉄道の展示室となっていた。
当時の貴重な写真が多数展示されている。

往時に使用されていた貴重な電話機などを見ることが出来る。

林鉄ファンにはたまらない展示も多そうだ。

ここは、入って来た昇降口からすぐの階段を上がった場所だ。
大玉転がしの大玉が置かれている。
奥にある部屋は、倉庫のようになっていた。

二階の廊下にもたくさんの写真が貼られていて、見ていて飽きない。

一通り校舎を見て回ったので、今度は体育館に行ってみる事に。

体育館の内部はひんやりした空気が。
ワークショップのようなことが行われているのか、テーブルが置かれていた。
舞台の前にアップライトの古いピアノが置かれていたので、ちょっと弾かせてもらった。
広い所で弾くピアノは音が響いて気持ちいい!

かれこれ2時間以上、校内をうろうろとしてしまったので、そろそろ帰ることに。

すると、管理人さんから声を掛けられ、事務室に招き入れてもらった。
あまりに熱心に見て回っているから声をかけたとの事。

当時の貴重なお話を聞かせていただき、当時の林鉄の地図を頂いてしまった。
しかも、コーヒーまで出して頂き、本当に感謝です。

偶然に見つけて立ち寄った木澤小学校だったが、思いのほかいろいろと楽しめた。

雰囲気もとても良かったので、また、違う季節にも訪問してみたいと思っている。
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