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[戦跡] 128高地 戦闘指揮所・作戦室  2010-01-07

128高地と呼ばれるこの壕は、千葉県南端に位置している。
NPO法人関連の見学会で公開しているようであるが、私有地内にある壕であるため、勝手に侵入することはオススメ出来ない。


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壕のある山に向かうこの道路も、別の団体の私有地のため、無断立ち入りを禁止する旨の看板が建っていた。




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山をがさごそし、壕口から侵入すると、いきなり広い部屋へと続いていた。
ここにある重厚な『戦闘指揮所』の扁額は、本当に素晴らしい。




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天井部分に施された、龍のレリーフ。
戦意高揚の目的なのだろうが、詳細については分かっていないようである。




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見学会も行われているという壕内であるが、全体的に湿度が高く、足場が悪い部分も多かった。
ただ、場所によっては漆喰が塗られており保存状態はかなり良かった。




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足下は多少濡れている物の、非常にきれいな状態を保っていた。
壁面の状態も、ヒビなどもなく良好である。




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『作戦室』の扁額。
こちらも先ほどのものと同時期に作られたものであるが、非常に価値のある物と思う。




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この壕は 階層構造らしいが、訳あって今回の探索は 1層目のみである。




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奥へ進むと、一部が崩落している箇所も見受けられた。
三浦半島の地下壕と違い、岩盤は比較的硬そうではあったが、崩れるときは一気に逝きそうである。




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壕口に近い部屋は漆喰で塗り固められており、床面もきれいに平らになっている。




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しかし、奥へ行くに従い、素堀の状態のままであったりする。
主要箇所のみ先に建設し、奥へと拡張していたのではないか!?




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明らかに、掘り進めている途中のような行き止まりの箇所も発見。




この壕はちゃんと回っていないので、近いうちに詳細な調査をしたいと思っています。

再調査に行きました
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コメント

次回が楽しみ

ぜひ、二階部分も探索したいですね。
この地域は遺構が集中していて、実に美味しいですね。
富津から下総までてんこもり!

  • 2010/01/08(金) 10:38:29 |
  • URL |
  • yakumo #-
  • [ 編集 ]

状態が良いですね

こんにちは。
この128高地抵抗拠点の戦闘指揮所・作戦室遺構は素晴らしいですね。現地で見ることができて良かったです。
本土決戦の重点が千葉にあったことが様々な遺構を通してわかりますね。

  • 2010/01/08(金) 12:29:21 |
  • URL |
  • 榴弾砲 #-
  • [ 編集 ]

いいなぁ。。

暫く壕内に潜入していないので、ちと禁断症状が(苦笑)
コンクリート(漆喰?)の舗装が綺麗ですね。

あれ?

額縁は戦後のモノですか?
『左から読み』は珍しかなぁ・・・と感じました。

  • 2010/01/08(金) 13:01:18 |
  • URL |
  • いの #-
  • [ 編集 ]

> yakumo さん

 次回探索の際には、未踏破部分の調査、徹底的にやりましょう!
 崩落箇所の奥も、まだまだ続いていそうですし。

  • 2010/01/08(金) 13:44:56 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

> 榴弾砲 さん

 ほんと、千葉館山辺りの遺構の多さは凄いですよね!
 三浦半島ほど開発も進んでいないし、まだまだ遺構が
 埋まっていそうです。

 伊豆半島方面にもいろいろな遺構があるようなので、
 房総の次は伊豆半島かな!?
 ま、次回もよろしく!

  • 2010/01/08(金) 13:47:55 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

> いの

 三重県にも海軍鈴鹿航空隊があるじゃないか!
 関のあたりには巨大な地下壕があるみたいだし、鈴鹿の
 あたりも、掩体壕やら残ってるみたいだよ。
 そっちのほうも、そのうち遠征するかもだから、その時は
 一緒に潜りましょう!

 ところで、左から右に書くようになったのは、江戸末期の
 頃かららしいよ。
 明治維新の頃には左から書くことが推奨されていて、戦後に
 GHQにより、完全に統一されたとか。
 戦前の物でも、結構左書きのものもあるみたい(技術書とか)。
 おれも戦後から変わったと思っていたから、そんなに前から
 左書きが存在してると知ってびっくりだった。

 ちなみに扁額の日付は、昭和十九年十二月だったよ。

  • 2010/01/08(金) 13:57:25 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

素晴らしい遺構ですね

MIXIから来ました。

私も行ってみたいです。

  • 2010/01/24(日) 16:55:28 |
  • URL |
  • Hans-Ulrich Rudel #wLMIWoss
  • [ 編集 ]

> Hans-Ulrich Rudel さん

たしかにここは素晴らしい遺構だと思います。
本日、この壕をくまなく探索してきましたので、追って紹介します!

  • 2010/01/25(月) 00:41:27 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

これは不法侵入ですか?

  • 2013/03/01(金) 23:08:20 |
  • URL |
  • 名無しさん #-
  • [ 編集 ]

この看板のある坂道を(特別な用も無く)上がって行くのは、あきらかに不法侵入になっちゃいます。
でも、この遺構自体は山中にあるので、山をガサゴソして壕口に辿り着けば、立ち入り禁止の看板を見ずに、遺構まで行けますよ( ^ω^)

  • 2013/03/01(金) 23:19:09 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

なるほど、知らないうちに入ってしまったと言うことですね。
今までに、警察に通報されたことはありませんか?
それを思うと私はなかなか入れません。貝山とか夏島とかに入りたいんですが。

  • 2013/03/02(土) 20:51:51 |
  • URL |
  • 名無しさん #-
  • [ 編集 ]

さすがに通報はありませんが、そういうリスクがあると言うことは常に考えて潜ってます。
見学会なんかに参加すれば、比較的安全に潜ることも出来ますよ( ^^)

  • 2013/03/02(土) 21:24:46 |
  • URL |
  • tonotama #GHYvW2h6
  • [ 編集 ]

あなたは不法侵入の犯罪者ですか?

  • 2014/11/26(水) 00:28:36 |
  • URL |
  • 名無しさん #-
  • [ 編集 ]

この看板の道をそのまま上がって行くと、明らかに不法行為に該当すると思います。
ただ、ご存じかも知れませんが、不法侵入という法律は憲法にはありません。
住居侵入等の条項に該当するとおっしゃるかも知れませんが、明確な塀の内側で管理者に注意されても探索をやめなければ、不退去罪が適用になるかなー位に考えてます(^^;
ちなみに、上でも書いてますが、そうならないように山をガサゴソしたり、ロープで下ったりして内部に到達しています。
この物件の場合は、壕内がコンクリートで固められているため、他の地下壕と違い、普通の建物の内部のように見えますが、完全に山中に掘られている地下壕で、壕口も他の地下壕と同様に山肌にぽっかり開いている真っ暗な穴ですよー(^^)ノ

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