また、すぐ上を通る県道沿いにも洞窟陣地が掘削されているという。

三浦海岸を南に向かって歩いていくと、小高い岬が見えてきた。

海側に回り込んでみると、コンクリートで固められた銃眼が現れた。
これが高貫の狙撃陣地か。
中を照らしてみると、数メートル先で塞がっている。
本来入り口があっただろう場所には別荘が建てられており、詳細を知ることは出来なかった。

更に奥まで回り込んでみたが、狙撃陣地に関する遺構は残されていないようだ。

銃眼を後にし、海岸沿いを走る県道215号線へと登っていくと、コンクリートで固められた法面上に、銃眼を発見。
どうやらここが蛭田の鼻狙撃用洞窟陣地であるようだ。

なんだか奥も深そうだし、今でも銃眼として機能するようにコンクリートが巻かれているのが面白い。

銃眼の奥にはさらにいくつかの穴が開いている。

中をのぞき込んでみると、入り口が!!!

早速内部に潜入開始!
思っていたよりも内部は広いようだ。

狙撃室に辿り着いた。
先ほどの銃眼から外の様子を伺うことが出来る。

通路の一部にはどこから流入したのか土砂が溜まっており、壕床がふかふかになっている。
壕床に開いた穴からはハムスターを更に小さくしたような何匹かの小動物がちょろちょろと這い出てきていた。

奥へ進んでいくと、天井付近まで土砂があり、閉塞していた。

別の通路を奥へと進んでいくと、地階へ降りていく階段を発見。

天井の低い坑道を進んで行くと、分岐があり、進んで行くと埋め戻された出入り口があった。
他の分岐は2箇所とも行き止まりとなっていた。

それにしても、県道沿いの法面の中に、階層構造の洞窟陣地があったとは驚きである。

洞窟陣地を出て、付近の山肌を調べてみると…。

別の壕を発見した。

しかし、こちらの壕は、数メートル先で閉塞していた。
これらの壕は、非常にアクセスが良かったので近いうちに再訪する予定である。
再訪してきました! (2022-05)
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