2階へ続く階段は崩落がひどく、崩れる瓦礫を乗り越えての探索となった。

1階部分だけでも未探索部分があるため、まずは壕内を見て回ることにした。

岩盤自体が柔らかいせいか、崩落が目立つ。

崩落箇所を乗り越えると今度は水没。
崩落と水没を乗り越えつつ奥へと進んでいく。

水没は深くなく、長靴程度の装備で十分に進んでいける。

ただ、崩落箇所は瓦礫が柔らかく、乗り越える際に足が瓦礫に潜ってしまう。
ゆっくりと進まないと、新たな崩落を引き起こしかねないので、かなりの注意を要した。

坑道の側面に彫り込みを発見。
棚として使用するわけでないのか、ごく浅い彫り込みである。

別の坑道をどんどんと奥へ進んでいくと…。

坑道の行き止まり箇所に、水分を吸ってカチカチに固まったセメント袋が積み重なっていた。
おそらく、当時のままの状態であろう。

先日も見た作戦室。
この辺りの部屋はコンクリートが巻かれており丁寧に作られている。

部屋の隅には排水のための彫り込みも見受けられる。

コンクリートで巻かれていない坑道も、縦横とも 2m程度ある。

この部屋は全体にコンクリートが巻かれ、床も丁寧に作られている。

続いて、2階部分へと進んで行く。
もちろん階段が構築されているのだが、階段上には崩落した瓦礫が見受けられる。

階段の途中からはこの有様である。
崩れた瓦礫が下に落ちていくため、一人ずつ上がって行かないと危険である。

2階到達付近。
階段はもはや瓦礫に埋もれて確認することも出来ない。

階段上の瓦礫を乗り越え、2階部分へ上がってくるOKNさん。

2階部分の坑道は1階に比べると狭く、場所によっては腰をかがめないとならないほどであった。

また、掘削途中であるのか、規模は小さい物だった。

山中に抜けている壕口。
外に出て、壕口に向かって撮った写真である。

壕口の外の山肌は急な斜面となっており、落石防止フェンスが張り巡らされていた。
ここから別の場所へ移動するのは困難なため、再度瓦礫に埋もれた階段から階下に降りなくてはならない。

瓦礫に埋まっているように見えるが、ちゃんと隙間がある。
しかし、入っていくのに躊躇するほどの瓦礫だ。

足場が悪いので、ゆっくりと下って行く。
ぱらぱらと瓦礫が転がり落ちる。
超、緊張するけど、なんだかテンションが上がってきた(*´д`*)

無事に階下へ辿り着けそうだ。

上を見上げると、別のメンバーが降りてくるのが見える。
全員無事に戻ることが出来た。

実はこの壕には地階も存在する。
ただし、地階入り口は豪快に水没している。
写真では分かりにくいが、完全に水没しているのだ。
地階層を探索するには、完全に水中に潜らなくてはならないため、探索は困難だろう。
また、これだけの水が全く排水されないと言うことは、案外規模は小さいのかも知れない。
いずれにしても、気になる空間ではある。
再訪してます
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