内部探索のレポートもほとんど上がっていないようなので、早速探索に行ってみた。
三重県までの道中、一人ではつまらないので、yakumo氏に声をかけたところ一緒に探索することとなった。
土曜日の夜仕事が終わり、その足で三重県へと向かう。
四日市市で車中泊し、翌日朝からの探索である。
現地ではいの氏とも合流し、3名体勢での探索となった。

現地いの氏の案内で観音山公園へと車を走らせる。
公園に到着すると、いきなりいくつもの壕口が口を開けている。
はやる心を抑えつつ、まずは周辺の探索をした。

資料によるとこの付近には当時工場が建てられていたようだ。
また、汽罐場(蒸気を製造する場所)の煙突と思われる遺構が残されていた。

稼働時にはあったはずの導管は無くなっていたが、煉瓦造りの煙突が山中に残されている。
何でも、敵に発見されにくいように山頂には作らず、この場所に作ったのだそうだ。

当時の姿を窺い知ることは出来ないが、上部には排煙のための穴が開いていた。
ここから更に上部へと導管が伸びていたのだろうか!?
これらの遺構の他にも、コンクリ-ト製の風呂場基礎や地下水槽址もあったようなのだが、防空工場へと急ぐ。

地下壕の位置図である。
観音山の地形図が手に入らなかったので、しょぼい手書きで申し訳ないが、防空工場の位置関係はだいたいこんな感じである。
中央下部にある四角が汽罐場跡である。

図でいうと、中央下から2番目の壕口だ。
見学会などでは、この部分を公開しているようだ。
この壕はしっかり施錠されており入ることは出来なかったが、内部は比較的きれいな状態を保っているようだ。

付近にはたくさんの壕口が訪問者を待っているようだ。
それでは早速内部へと潜入していこう。

内部は崩落が激しく、軍需工場というよりは素堀のトンネルか鍾乳洞のようだ。
入り口付近にはコンクリートが巻かれているが、上部は崩れ去り本来の壕床を埋めてしまっている。

入り口付近の崩落が激しいため水はけも悪く、いきなり足場の悪い探索となった。

どんどんと奥へと進んでいく。
本来の天井はここまで高くなかったのだろうが、崩落によって天井の高さが増し、いびつな形となってしまっている。

途中、崩落により行き止まり!!!
と、見せかけて…。

崩落した天井部分の空間から…。

更に奥へと進むことが出来た。

壕内にはほとんど遺物は残っていなかったのだが、碍子が転がっているのを発見した。
壕内を見る限り稼働していたとは思えないので、掘削時の電気設備の遺構だろうか?

同じような壕口がたくさん口を開けているので、次々と入ってみる。

ここもまた素堀トンネルのような有様だ。

この壕も崩落が激しく、これ以上進むのは無理かと思われたのだが…。

崩落箇所上部に空間を発見。

崩落箇所の上へと登ることが出来た。

いの氏も登ってくる( ^ω^)

そしてその奥の隙間へと体を潜らせると…。

更に奥の空間へと進むことが出来た。

地下壕はまだ奥へと続いている。

奥まった所にいるせいか、足場もかなり悪い。

この先我々を待ち受けるモノは!?
まだまだ続きます…。
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